アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ - 安城デンパーク

2019-07-20 18:17:09 | みんなの花図鑑
ナンキンハゼ 'サマー・フリンジ' (以下、2枚)

ナンキンハゼの花は ひとつの花穂の前のほうが全部 雄花で、基部に0~数個の 雌花が付くという構成をしています。
この花穂には 5個の雌花が付いています。
そのうちの 2個は まだ(ヤギの角のような)柱頭がついています。ただ役目を終え、茶褐色化しています。
のこりの3個は 柱頭が落ち、子房が果実に育っています。
柱頭がまだ付いている雌花の下に 切り離された柱頭がぶら下がっています。




子房(果実)の上の部分は 雄花です。ヤナギなどですと、雄株の雄花が咲き、花粉を放出すると花穂の部分はみな 地上に落下して 雄花の絨毯をつくりますが、ナンキンハゼのばあいは どうもいつまでも枝に残っているようです。





ナンキンハゼ ’メトロ・キャンドル’(以下、2枚)

この木の花穂は すでに受粉が終了してから時間がたっていて、雌花の柱頭は子房から切り離されて落下し、子房は 果実に変化しています。それにしても キレイに切り離されるものですね。





雄花のほうは 切り離されることなく、しっかり花柄に残っています。





斑入ナンキンハゼ ’スノー・マウンテン’(以下、2枚)

この木の花穂は 雄花の部分が切り離されて 子房(果実)だけになっています。切り離された雄花の一つが 枝に引っかかっています。




果実の中央に 花穂の柄が見えてますが、雄花の部分が切り離された断面が黒っぽくなってます。2本目のナンキンハゼのときは 雄花は役目を終えてもしっかり柄に残っているようでした、これを見ると、そういう雄花でも いつかは 雄花と雌花の境目でポキリと折れて、雄花部分は落下していくということのようですね





サルスベリ - 安城デンパーク

2019-07-20 17:16:42 | みんなの花図鑑

夏の花の代表、サルスベリ。
これは 木の下の芝生に落ちていた花一輪をカメラに収めたものです。





なぜそんなことしたかというと、サルスベリの花はあまりに群れて咲いていて ひとつひとつがどうなっているか、よく分からないからです。





一枚目の 一輪の花から分かることは、花は、6枚の萼片のうえに 長い花柄つきの花弁6枚を広げ、中央にたくさんの黄色い雄しべをつけ、外側から別の6本の雌しべが さらに長い足を伸ばし、その先は中央の背の低い黄色い雄しべのほうへ屈曲しているということです。





実は 花の中心に伸びている黄色い雄しべは 虫に食べてもらうための食用花粉だったのです。





雌しべは たった一本。
虫が花粉を食べに来て 黄色い雄しべに留ると、長い生殖用雄しべの花粉が背中に付き、横に突き出した雌しべに受粉するしくみになっているようです。
ちょうど良い大きさの虫が来てくれればいいのですが、不相応に大きなクマバチがよくブンブン群がってますね (+o+)





トレニア - 安城デンパーク

2019-07-20 15:03:42 | みんなの花図鑑

さ~て、これはいったいなんでしょう(#^.^#)





ひとつの花の全体は こんな風です。
そうです、トレニアの花です。

一枚目の写真は この花弁を引き裂いて 下のほうにある雄しべ・雌しべを露出したものだったのです。
(以下の3枚も同様)





トレニアは 2組の雄しべ(合計4個)と雌しべを持っています。
ふつうに花を覗きこむと、背の高いほうの左右2つの雄しべが手を取り合ってアーチを作っている部分に目が行きます。もう一組の 背の低い雄しべの組と 雌しべ は花筒の中に隠れて 良く見えません。
花弁を引き裂いてみれば、中が見えるのですが、ここは施設の花です。むやみに <バラす>わけにはいきません。かといって、トレニアの花を買ってきて 家でバラしてみるほどの凝り性ではないので、今まで トライしてなかったのですが、寄せ植えの鉢の下に たくさんの花が落ちているのです。
下に落ちている花なら、とがめられることはないでしょう。そう思って 何枚か拾い上げ、花弁を縦に咲いてみたのが この図です。





それで、結果はどうかというと・・・
下側の雄しべ2個が 上側の2個と同様、握手していることは何となく分かりますが、同じ高さにある雌しべがどうなっているのか、まだよく分かりません。





これは 下の部分にピントを合わせているのですが、白く開いているものが 雌しべなんでしょうか。
いえいえ、その考えは当たってないですよ。なぜなら、このトレニアの花は受粉が終わって下へ落ちた花なんです。下に落ちたのは 花弁の部分と役目を終えた雄しべと考えるべきです。受粉が終わった雌しべは 柱頭を閉じて、下へ落ちずに、子房を成長させるべく 茎に留まっていると考えた方が どうも合理的なようです。今回、写真を撮ってから、つぎ、何を撮るべきか気づかされました (´∀`)




7月のモクレン - 安城デンパーク

2019-07-20 09:26:58 | みんなの花図鑑

ちょっとしたトピックです。
モクレンの花が今ごろ咲いています。





数はそう多くはないのですが、こんもりと繁った肉厚の葉の茂みの中に、春に見たような花が咲いています。





他の木の名前を考えましたが、こういう花は シモクレン ですよねぇ





少し検索すると、モクレンが2度咲きすることは 「よくある話」なんだそうです。





たとえば、アオムシ被害などに会い一度丸裸になって、その後回復すると 「全快祝いに?!」花を咲かせるのだそうです。
モクレンだけじゃなく、ベニバナトキワマンサク、ブラシノキなども そういうことがあるそうです。