アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ガガイモ - 愛知県緑化センター

2019-07-27 21:01:57 | みんなの花図鑑

ガガイモは、今ではキョウチクトウ科ですが、かつては ガガイモ科でした。
ガガイモ科には フウセントウワタ、トウワタ(アスクレピアス)、フウセンカズラなど、袋果や綿毛などどこかガガイモに似た植物が含まれていました。





花冠は5深裂し、外側に反曲し、白色の軟毛が密生する。(三河の野草)




副花冠は環状、5裂し、裂片は短く、雄しべの間につく。(同上)







雄しべは短筒状に合着し、肉柱体(ずい柱)を形成し、中心から柱頭がくちばし状に突き出す。柱頭の先はよれて曲がる。(同上)





蜜は 肉柱体(ずい柱)の基部にありますが、そこは狭く、虫が出れなくなってしまうこともあるといいます。









ヤブラン - 愛知県緑化センター

2019-07-27 19:40:33 | みんなの花図鑑

ヤブランの花は、花弁が6枚あるように見えますが、内花被片が3枚、外花被片が3枚という構成です。





花茎の高さは30~50cm、淡紫色の小さな花を総状に多数つける。(松江の花図鑑)










黄色いのは 雄しべの葯。雄しべは 6個あるそうです。





ヤブラン属の果実はさく果だが、果皮が薄くて脱落し、種子がむきだしになって成熟する。(松江の花図鑑(広島の山野草))




ヤイトバナ - 愛知県緑化センター

2019-07-27 18:22:06 | みんなの花図鑑

ヤイトバナ、標準和名を ヘクソカズラ。





初雪の上に 赤い染料を垂らしたようにも見える。





内面のたくさんの繊毛の間から 顔を出しているひも状のものは めしべの花柱と思われる。





繊毛を密生させたのは蟻の侵入を防ぐための自衛の策だとも。





雄しべは 5本あるというが、筒の内部に隠れていて 花冠を引き裂かないと見えない。腺毛をぬけて どのような虫が この雄しべの花粉まで到達するのだろうか?





フウセンカズラ - 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 13:24:07 | みんなの花図鑑

フウセンカズラは ムクロジ科フウセンカズラ属。
ムクロジ科というと あのモクゲンジと同じ科。





花はとても小さく目立たない。





白色の小さな4弁花。花弁の長さは 約3㎜ くらいしかない。





そして、モクゲンジと同じように 風船のような袋の中に 種を作る。

モクゲンジ - 安城総合運動公園





風船の中には3つの種が入っています。風船の殻がやがて茶色になるころ、あけて見ると、種子は 黒色で白いハートマークがついています。




タイタンビカス - 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 13:04:40 | みんなの花図鑑

大きな花なので、始め、アメリカフヨウかと思ったのですが、花を見ると、アメリカフヨウの特徴の雌しべの先が上を向いていません。





ちょっと分からなくなって、教えて!goo にまた お伺いを立てました。
すぐ返事があって

「アメリカフヨウとは葉が違いますね。
アメリカフヨウとモミジアオイの交配種
タイタンビカスのように見えます。」

ということで、葉のちがいで区別できることを知りました。





回答にもありましたように、「アメリカフヨウとモミジアオイの交配種」なので、花は アメリカフヨウそっくりなんです。
葉のほうは、こんどは モミジアオイの葉のように 葉に切れ込みがあります。アメリカフヨウの葉は切れ込みがありません。





アメリカフヨウではないので、雌しべの柱頭が上を向いていなくても 当然なんですね




ハイビスカス(オレンジ・フラミンゴ)‐ 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 10:01:35 | みんなの花図鑑

人間の記憶というのは あいまいなもの。このオレンジ・フラミンゴという種類に初めて出会ったのは 氷見市海浜植物園(富山県)だと思っていたのだが、いまその時のブログを見ると この種類はない。

ハイビスカス - 氷見市海浜植物園





不思議な形をしている。縁がフリルみたいにひらひらしている上に、長く突き出た蕊の花柱の先にも もう一度 フリルをつけた小型の花弁が咲いているのだ。2段咲きしているのだ。





簡単に言うと、「柱頭が花弁化した2段咲きのコーラル系品種」というのだそうだ。