アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

花見散歩 - 岡崎公園~岡崎高校

2022-03-31 06:00:03 | みんなの花図鑑
昨日は岡崎公園から母校の高校までサクラ見物をしながら歩いてみました。


岡崎公園

岡崎公園には 約800本のソメイヨシノが植えられています。
愛知環状鉄道中岡崎駅か名鉄岡崎公園前駅から徒歩で来ると、最初に見えるのがこの伊賀川の桜並木です。
標高は 14m前後。
何かのCMに使うのか、船から桜の動画撮影をしています!




今年はとくに花がきれいですよ (^_-)-☆
いつからか、こんなふうに船から桜見物できるようになったんですね




岡崎城はこの伊賀川が乙川(菅生川)と合流する位置にあります。
龍頭山(標高約24m)と呼ばれる丘に現在の岡崎城を築いたのは家康の祖父にあたる松平清康です。
安祥松平家の城主であった清康は岡崎に進出し本拠を安城から岡崎へ移したのです。
(ゆえに安祥松平家はのちの徳川宗家になります)




<附図>Root map

南北逆さまにしてありますので、上が南、
図の右側が西、左側が東です。
いちばん西の臨時駐車場に車をおいて、
岡崎城の下から菅生川(乙川)の橋を渡り、南に上がっていく格好になります。




六所神社

その清康が松平郷から勧請し創建したのがこの六所神社です。
標高は 32m前後。
とくに桜の名所ではないのですが、門前にヤマザクラなどが植わっています。




清康は安祥城から新岡崎城に移ることで、体制を刷新しました。
朝鮮半島から始めて医者を呼んだのも清康です。




濃い色のサクラ。ヒカンザクラ?





岡崎高校

六所神社を見てさらに坂道を登っていくとわが母校、岡崎高校です。
標高は 51m前後。
ここのサクラは昔のままなので幹が太く年期が入っています。



コゲラが来ました。しばらく木をつついていました。
古木のほうが虫が多いのでしょうか?




ここは私たちが通っていた時代には無かった東門です。





ふたたび菅生川へ

ふたたび標高15mくらいの菅生川(乙川)河川敷に戻って、コンビニで買ったおにぎりを頬張っていると、河川敷の草地に額からくちばしにかけて白い顔をした黒い鳥が地面をつついています。




あとで Google Lensで調べて オオバン と分かりました。




川のほうを見ると、いるは、いるは!オオバンがいっぱいいます。




人慣れしていて、かなり近くによっても逃げません。




堤防土手にはツグミもいました。







ヒヨドリが桜を啄んでいました。







木でできた橋を渡って岡崎城のほうへ戻っていきます。








欄干の朱色をバックに。



















ソメイヨシノの向こうは白い花のサクラです。大島桜でしょうか?

岡崎公園の西の駐車場から岡崎高校まで往復、約10,000歩でした。 本日のノルマ達成 !(^^)!



ボケ - 源空院(西尾市)

2022-03-30 06:00:04 | みんなの花図鑑

しだれ桜の源空院にこんな可愛いボケがありました。




ボケはバラ科ボケ属の落葉低木。




日本に自生する野生のクサボケは朱色の花を咲かせますが、




園芸品種は「様々な品種があり、花色は淡紅、緋紅、白と紅の斑、白など」があります。




学名は Chaenomeles speciosa で、
属名の Chaenomeles は 「chaino(大きく裂けた)+melon(リンゴ)」から(wiki 「ボケ」より)




種小名の speciosa は 「美しい」「華やか」の意。(同上)




枝垂れ桜など - 源空院(西尾市)

2022-03-29 06:00:03 | みんなの花図鑑

愛知県西尾市西浅井町にある源空院は、戦国時代に松平氏の出城として作られた浅井西城の城主・松平康孝が1523年に菩提寺として創建したと伝えられている寺で、樹齢250年以上とも言われる枝垂桜の古木が満開を迎えています。









境内には康孝の墓と伝わる古い墓塔と枝垂れ桜の古木が三本あります。
山門横の木は根周り2.5m、高さ8.0m、本堂前の木は根周り2.0m、樹高4.0mでともに樹齢250年以上といわれています。





もう一本も120年程度と推定されています。




源空院の枝垂れ桜は彼岸桜の系統を引くもので、開花はソメイヨシノより約1週間早い3月下旬から4月初旬に見頃を迎えます。





しだれ桜の真反対で、まっすぐ上に伸びた枝に花をつけている桜もあります。








花桃の赤との前後の配置が美しいのですが、




コンデジでは遠近感が出ず、私の技量ではそれを再現できないのが残念です。





境内には他にも、しだれ梅やこんなヤナギ(雲竜柳?)が植えてあり、楽しめます。



ハナニラ(イフェイオン)も畑に咲いていました。




ベニバスモモ、スモモ - 安城デンパーク

2022-03-28 06:00:03 | みんなの花図鑑
ベニバスモモ

安城デンパークのベニバスモモ。
数日前にも取り上げましたが、いまいちばんきれいなのがこの「秘密の花園」(という散策路があるんです)の2本のベニバスモモ。
今回は全部コンデジで撮って種明かしなんですが、ここのベニバスモモの花を横のメタセコイアの高木をバックに一眼カメラで撮ると 春霞の雰囲気が醸し出されるんです(^_-)-☆




こちらは別のところのベニバスモモ。
私が知ってる株を数えただけでも、安城デンパークには8~10本くらいのベニバスモモがありそうです。




ベニバスモモ(Prunus cerasifera var.atropurpurea)
「西南アジア、コーカサスに分布するミロバランスモモ(P.cerasifera )と野生のスモモの雑種と考えられている。」
(草津市立 水生植物公園みずの森 指定管理者 近江鉄道ゆうグループ「ベニバスモモ」)




スモモはこのように直線的な枝を上に伸ばして咲くことが特徴のようです。








ミツバチ?(あるいはアブかも?)の一号がやってきてます。












スモモ 'とんとむかし' 園芸品種

あと同じ日(3月24日)に撮ったスモモの園芸品種。




花の咲き方を見ると、やはり直線的な枝に花がついて連弾を奏でています (^^♪




陽光桜 - デンパーク沿い半場川

2022-03-27 06:00:03 | みんなの花図鑑
ヨウコウ (陽光、学名: Cerasus ‘Yoko’)別名:陽光桜

「高岡正明は第2次世界大戦中に学校教員であったが、戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、環境適応能力が強いサクラを作出すべく、25年の試行錯誤の後に、寒さに強い日本のソメイヨシノに由来を持つアマギヨシノと台湾もしくは日本の暑さに強いカンヒザクラを交雑させて誕生させた。」(wiki「ヨウコウ」)




「2015年には笹野高史主演で、高岡正明がヨウコウを誕生させる物語を描いた映画「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」が公開された。」(同上)




以下、安城デンパークさんの3月25日更新の記事 より

デンパーク西側の半場川沿いに 陽光桜 が咲きました。




川沿いの桜並木は、安城市内のNPO いのちの森づくり実行委員会オーナー制により 平成21年3月に植栽されました(240本)。
園の外ですが、園路から花を見る事が出来ます。




陽光桜は、アマギヨシノとカンヒザクラを交配して作られた栽培品種です。




花の色が濃く、大きいのが特徴です。



ユキヤナギ、ピンクユキヤナギ - バラ科

2022-03-25 06:00:05 | みんなの花図鑑
ユキヤナギ@伊賀八幡宮

愛知県岡崎市の伊賀八幡宮は、松平四代親忠が、松平家(徳川家の祖)の子孫繁栄の「氏の神」として、創建した神社です。




のちに3代将軍家光が境内整備し、家康公(東照大権現)を祀りました。
本殿・隨神門・神橋など、ほとんどが国の重要文化財です。




コンデジの最望遠側で撮りました。




コンデジの最広角側で撮りました。



ユキヤナギはバラ科・シモツケ属。






ピンクユキヤナギ@安城デンパーク

ユキヤナギの園芸品種で ピンクユキヤナギとか 品種名で ‘フジノ・ピンク’ と呼ばれてます。








花弁の外側がピンク色をしているので、 つぼみのとき 最も濃いピンク、 開花すると白とピンクが混じって薄いピンクに見えます。








「個々の花は径が6~8ミリと非常に小さいが、各部位の色の組み合わせが非常に美しい。
 虫達も思わず引き寄せられそうである。
 萼片5個、花弁5個、雄しべは〝模範的な配置〟の場合は20個、雌しべは5個、円環状の花盤は縁が10個に分裂して、蜜腺体となっている。」(続・樹の散歩道「ユキヤナギの花をよーく見ると・・・ ユキヤナギの花の細部の構造を観察してみよう!」 )



サクランボとサクラ - 早咲き比較

2022-03-24 06:00:04 | みんなの花図鑑
3月中旬、ソメイヨシノよりちょっと早く咲く桜とサクランボを取り上げ、比較してみます。


サクランボは「暖地桜桃」@安城市EB地区

まず、サクランボです。



先日もサクランボをとりあげましたが、サクランボ(実桜)には セイヨウミザクラの系譜とシナミザクラの系統があり、俗にサクランボと言っているものの大部分はセイヨウミザクラです。




しかしセイヨウミザクラは寒冷地を好む果樹です。関東よりも暖かい地域では 実が落下してしまうため、 育てるのはとても困難です。




太平洋岸の暖かい地域でサクランボと言ってるのはほとんどがシナミザクラ、いわゆる「暖地桜桃」でしょう。




先日の暖地桜桃はピンクが混じっていましたが、この株は別の品種のようで、花弁はほとんど真っ白です。
サクランボの花は、サクラと比較して、シベが長いのが特徴です。
3月15日撮影





サクラは「エドヒガンザクラ」@安城デンパーク

「エドヒガン」の名は江戸でお彼岸のころ咲くことから。




エドヒガンを検索すると、みんなの花図鑑には「花の色はピンク」とあるのですが、このエドヒガンは白一色です。

砺波市から送られたエドヒガンであることが記されています。





wiki「エドヒガン」の項には「一重咲きの小輪の花を咲かせ花色は淡紅色でまれに白色がある」とあるので、この株はその「まれに」のほうでしょう。




しべを見ると、おしべは2本一組のように伸びています。
非常に面白い伸び方だと思うのですが、エドヒガン全般に言えることなのか、この株だけの特徴なのか、他に書かれた記事に出会えませんでした。
3月21日撮影






カワヅザクラ@安城デンパーク

ついでに、早咲きのサクラの代表 河津桜 です。


学名は Cerasus(Prunus)× serrulata ‘Kawazu-zakura’ となっています。



「学名:Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 日本固有種のオオシマザクラ (Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992) とカンヒザクラ (Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラ。」(wiki「カワヅザクラ」)




「野生では花粉の媒介者となる虫の活動が始まる春よりも大幅に早く咲くと子孫を残せないため、本州の野生種のサクラには寒い時期に咲かない仕組みがあるのだが、カワヅザクラは本来は本州に自生しないカンヒザクラが交雑することによって花期が早まったと考えられている。」(同上)

3月11日撮影







ベニバスモモ - 霞む春

2022-03-23 06:00:05 | みんなの花図鑑
@安城デンパーク

サクラ?!
いえいえ、ベニバスモモと申します




広いデンパーク園内のあちこちに、このベニバスモモがあります。
今年は、サクラは(一部のカワヅザクラ、エドヒガンザクラを除き)桜はまだ未開花なので、このベニバスモモが桜の代わりをしています。




中でも園内の「秘密の花園」にあるベニバスモモは花園の境にある背の高いメタセコイアをバックに咲き、いちばん絵になる一本です。




「霞む春」という表現がぴったりのスモモの花です。




ベニバスモモの偉い?ところは、ちゃんと食用出来るスモモの実(プラム)が生ることですよ。




学名:Prunus cerasifera var. atropurpurea
Prunus plum(スモモ)に対するラテン古名
cerasifera 桜実(サクランボ)を有する
atropurpurea 暗紫色の



ベニバスモモは ソメイヨシノより1週間~10日ほど早く開花するといわれてます。




もしかしたら、ソメイヨシノより可愛いかも (^_-)-☆




セイヨウサンシュユ - ウクライナなど

2022-03-22 06:00:05 | みんなの花図鑑
@安城デンパーク

樹名板には(サンシュユでなく)セイヨウサンシュユ ’オーレア’ とあります。
といっても、花はサンシュユと区別がつきません。
サンシュユの樹皮は薄くはがれる特徴がありますが、こちらはそれほどでもないようです。




離れてみると、こんな樹形です。
向こうにあるのも同じセイヨウサンシュユです。
樹形でも区別できません。


では、ふたたび近景をどうぞ。



前回のトサミズキやヒュウガミズキはミズキが付くけどミズキ科ではなくマンサク科でした。
一方、セイヨウサンシュユを含めサンシュユはミズキが付かないけれどミズキ科です。




学名は Cornus mas




分布は「ヨーロッパ南部(フランス)からウクライナ、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、イラン、トルコ、レバノン、シリアにかけて」(ウィキ「セイヨウサンシュユ」)




分布は フランスの次にウクライナが出てきます。




(ここからは脱線ですが)
仲間と話し合って、私たちも何か意思表示しようということで、ウクライナ大使館に寄付金を送ることになりました。




Google翻訳には 日本語⇒ウクライナ語があります。
こんな日本語をウクライナ語に翻訳させてみました
「私たちは、ウクライナの子供達のために寄付金を送りたいと決心しました。」



翻訳されたウクライナ語は以下のようになりました
”Ми вирішили надіслати пожертви для українських дітей.”




上のウクライナ語の読みは 以下のようです
'My vyrishyly nadislaty pozhertvy dlya ukrayinsʹkykh ditey.'

プ氏も逃げ場がないほど追い詰めれば、窮鼠(きゅうそ)猫を噛むです、何をするか分かりません