アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

イタドリ - スカンポと呼んでいましたか

2022-09-25 06:00:05 | みんなの花図鑑
雌花~果実

これは9月24日に撮影したイタドリの雌花です。というかもうほとんど花後の 果実になっています。









果実の周りには翼があり、風に乗って散布されます。




















クモがいたのでスナップショット。









雄花

ところで、イタドリのことをスカンポと呼んでましたか?




私たちの地方では スイバのことをスカンポと呼んでいました。




スカンポというのは漢字で「酸模」と書き、その酸っぱさから名付けられました。




確かに、イタドリの茎も酸っぱいし、スイバの茎も酸っぱいです。




Wikipediaの
【スカンポ】 曖昧さ回避のためのページにも以下の3つの項目が載っています。

● イタドリの別名。
● スイバの別名。
● ヨーロッパアカザエビのイタリア語での名称 (Scampo) 。



♪ 土手のすかんぽ ジャワ更紗 夏が来た来た ドレミファソ ♪
という北原白秋作詞の歌があります。



その歌詞は つぎのように終わっています
♪ すかんぽ すかんぽ 川のふち
 夏が来た来た ドレミファソ ♪

スイバの花期は 5〜8月。(原色日本植物図鑑)
イタドリの花期は7〜10月。(日本の野生植物)

この歌の スカンポは 花期から判断して たぶん スイバなんでしょうね


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台風一過 - センニンソウ、サギたち

2022-09-24 06:00:06 | みんなの花図鑑
今から7年前の2015年9月7日、台風18号が愛知県に上陸しました。
「台風そのものによる直接的な被害は大きくなかったが、愛知県上陸後の9月9日に温帯低気圧に変わったのち、太平洋上にあった台風17号からの湿った空気が関東地方北部から東北地方南部にかけて合流し、「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名された豪雨災害をもたらした。」(wiki 「平成27年台風第18号」)
家の近くの小河川も氾濫し、水田は池のようになりました。
以下は 翌日、買ったばかりのコンデジで試し撮りした台風一過の光景です。

センニンソウ

























サギたち














































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タラノキ - 雌雄がよう分らん

2022-09-23 06:00:09 | みんなの花図鑑
見出し画像は タラの実を食べに来たメジロたち(15年12月16日撮影)



ウコギ科のタラノキは9月になるとこのような花をつけます。
タラノキの花は 「両性花と雄花」で構成されていると図鑑などでは説明があります。




これは雄しべが伸びているので「雄花」でしょうか?




もう少し近づいてみると、おしべは5本あり、中央に 雌しべらしき突起があるのが判ります。
そうすると、この花は「両性花」だったのでしょうか??
(以上、撮影は 9月16日)






別のときに(20年9月17日)別の場所で撮ったタラノキの花です。
中央上のほうに 先ほどと同様の(雄しべ5個、中央に雌しべらしき突起)花が一個だけ咲いていますが、その花序の他の花はそこから花弁と雄しべが落ちたような形状をしています。
ということは・・・このあと中央の雌しべが成熟し 受粉体制に入るのでしょうか??




再度、左手に同じ形をした花です。
さて、右下には 別の形状をした花が見えています。この花は子房の球体の上に5つの花柱を開きその先に紅い柱頭をつけています。明らかに 左手の花弁と雄しべが落ちて雌しべの突起が残った花とは 形状が違います。
どちらかと言えば、右下の花が雌花のような形状をしています。






さて、またまた別のところで撮影したタラノキの花です。(撮影日9月18日)
こんどは球体から5つの毛のようなものが出ています。




近くで見るとこんな風で、左手の花は 丸い子房から5本の花柱が伸びていて雌しべだけの花です。
そして、右下に、その直前の状態らしき花があります。こちらの花は 花弁が褐色になってますがまだついています。
それどころか、一部 雄しべもまだついている花があります。
この左手の花を見ると、緑色の萼が子房と花弁と雄しべを包んでいた様子がうかがえます。




最初に見たように 「タラノキの花は 両性花と雄花 で構成されている」と図鑑などでは説明がありました。
今ははっきり雌しべだけの花ですが上で見たように以前は花弁と雄しべをつけていたので、どうやらこちらの花が「両性花」と言っているタイプであったと考えられます。




もう一度 20年9月17日の株を見てください。↑
左手(ハエの尻尾の先)がすぐ上と同様 今は雌しべだけの花です。でもうえで見たように、こうなる前は花弁と雄しべをつけて咲いていた「両性花」の花と思われます。
右手が(下のほうも同様に)おしべと 雌しべらしき突起を持った花序です。「両性花」ではないかと思いましたがこちらの雌しべは これ以上成長することのない仮雌しべなのではないかと思われます。つまり、こちらが「雄花」だったと思われます。

いやぁ~、タラノキの花は よう分らん (´v_v`) (´v_v`) (^^)/





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ママコノシリヌグイ - 見かけによらぬ花の可愛さよ

2022-09-22 06:00:07 | みんなの花図鑑

ママコノシリヌグイは タデ科タデ属(イヌタデ属)のつる性一年草です。
深く5つに裂けた花被片(花弁でも萼片でもなくその両方の機能を備えた器官)の、基部が白く先が淡紅色の小さな可愛い花。
タデ属(→ イヌタデ属)の花は(つる性でなくとも)皆このような花をつけます。
タデ属 Polygonum
イヌタデ属 Persicaria
(かつては300種を有すタデ属 Polygonum があったが、約8属に分割されたということです)
よって現在の学名は
Persicaria senticosa




可愛い花をカメラに収めようとしてこちらを向いてもらおうとツルを素手で触るものなら「あ~、イタタタ!!」
見れば下向きの鋭いトゲが茎を覆っているではありませんか。
茎だけでなく葉の裏面脈状にも逆刺があります。
(昔は 紙が貴重だったので木の葉で尻を拭いていました)
「継母がこれで子供の尻をふいていじめるのにいい」というのが名前の由来。(四季の山野草「ママコノシリヌグイ」より ←この説明が最もリアルだったのでコピーさせてもらいました)

おとなりの韓国でも「嫁の尻拭き草」と呼んでいるとのこと。こちらは姑の嫁いじめの発想ですね。





だからこの写真も、横の木の葉っぱを一枚もらってそれで茎をつかんで花にポーズをとってもらって撮ったんです (^^♪
鋭い下向きの棘と、ピンクの可愛いらしい花はどう見ても相反してます。
そこに着目したのか?、ひとつ目の花言葉は
(副題にも書いた通り^^)
 「見かけによらぬ」。

(私が 花言葉を取り上げるのは おそらくこれが初めてです (^^)/)





花被片5枚、雄しべ5個、雌しべの先の柱頭は3つに裂けています。




属名の「Persicaria」は、ラテン語の「persica(桃)」に由来します。
これは 花が桃色をしていることを言ってるのかと思ったら、そうではなく葉が桃の葉に似ていることに由来しているのだそうです。
種小名の「senticosa」は senticosus (刺の密生した)の複数形。
それそのものですね!




葯から出た花粉が 雌しべの3裂した柱頭にとっぷり載っかってます。
自家受粉しちゃったんでしょうか?




実を結ぶとつぼみより大きくふくらみ、結実した黒いタネを花被片(萼片)がいつまでも抱いています。
そこから もう一つの花言葉は「変わらぬ愛情」。




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ヒガンバナ - リコリス~甘草?

2022-09-21 06:00:04 | みんなの花図鑑

ヒガンバナは日本では帰化植物です。
原産地は中国です。
日本に分布するヒガンバナは、中国でコヒガンバナ(の祖先)から生じた3倍体のヒガンバナが救荒植物として有史以前に導入され、それが人手を介して全国に分布を広げたと考えられています。





中国では染色体が二倍体で種子ができますが、日本のヒガンバナはほとんどが三倍体で結実しません。
種子ができないので、球根(りん茎)で増やします。




日本のヒガンバナは、けれど、種子を作らないにも関わらず赤色のきれいな花を咲かせ、蜜を出してカラスアゲハなどの蝶の仲間を誘引します。




日本のヒガンバナの祖先(3倍体)は、核型をもとにした系統関係の解析から2倍体のコヒガンバナの祖先から染色体突然変異で生まれたと推定されています。





日本のヒガンバナが赤色の花をつけ、蜜を分泌するという性質は、現存のヒガンバナが継承していると推定されるコヒガンバナの祖先の性質を遺伝していることによると考えられます。
ヒガンバナ自身は たとえ3倍体になっても、蜜を出しチョウを誘う遺伝的性質は変わらず継承しているわけです。





ちなみに、彼岸花(曼珠沙華)のことを英語で「リコリス」と呼びます。




ところが、「リコリス」といえば、もうひとつの「リコリス」がありますね
これは日本語では「甘草(カンゾウ)」と訳され、お酒やシロップ、飲み薬なんかにもたまに含まれる調味料……というか薬草の一種の「リコリス」です。




「リコリス」といっても、彼岸花の方は「lycoris」、甘草の方は「liquorice」。
そもそもスペルから違うのです。





生薬としてのイメージが強い甘草(liquorice)ですが、実際は、生薬として使用されるよりも、甘味料として使用されることのほうが多いのです。(BATHCLIN 「実は最も身近な漢方「甘草(カンゾウ)」」より)




有毒植物のイメージが強い彼岸花(lycoris)ですが、たとえ種子はできなくとも甘い蜜を出す、その意味では もう一つの甘草なのかもしれません。

ヒガンバナ - 蜜はどこに?




以上、リコリスのお話でした






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