アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ウツギとバイカウツギ - アジサイ科

2024-05-21 15:00:00 | みんなの花図鑑
今日は アジサイ科の、園芸品種のウツギ属(Deutzia)の花2つと、バイカウツギ属を。

ウツギ・マギシェン



学名を Deutzia Magicien といいます。カタカナ表記すると〔ドイツィア・マギシェン〕ですが・・・






Magicien は英語読みすれば マジシャン!なのです(´∀`)









ウツギ属は雄しべの花糸がきしめんのように扁平になっていて▼

その肩に当たる部分が
 (1) 角が上に飛び出していると ・・・ヒメウツギ
 (2) 水平でコーナーが直角ならば ・・・ ウツギ
 (3) なで肩ならば ・・・ マルバウツギ
という見分け方があります。
マギシェンの雄しべの花糸は 肩がバンザイしているようで (1) ヒメウツギに似ていることが分かります。



なお、今、安城デンパークに同じような花が咲いています。



樹名板には
 ウツギ ‘ストロベリーフィールズ’
 Deutzia 'Strawberry Fields'
とありますが、
 Deutzia × hybrida 'Strawberry Fields'
のことで、ウツギ ’マギシェン’ と同一の品種と思います。





サラサウツギ


ウツギの八重咲の品種とされています。 一番外側の花びらが赤く、更紗模様と言われたことが由来だそうです。





花の形が特徴的で、鐘形花(しょうけいか)という、花びらがほぼ全長にわたって癒合して、釣り鐘状の形をしています。(通販サイトITANSE「更紗ウツギ (サラサウツギ)」)




学名は Deutzia crenata f. plena
種小名の crenata は crenatus(円鋸歯状の)より。
f. は品種で 品種名の plena は 「八重の」という意味らしい。






バイカウツギ


バイカウツギの学名は Philadelphus satsumi で、
属名の Philadelphus は「ギリシャ語で人類愛を表しています。 愛される・愛しているという意味の「philos」と、兄弟という意味の「sdelphos」から成る言葉です。」
種小名の satsumi (サツミ)は、「薩摩(鹿児島県)産の」の意味ですが、鹿児島県では分布が確認されていません。(みんなの趣味の園芸「バイカウツギ」)




バイカ(梅花)と名が付いています。でも、ウメの花弁は5枚ですが、バイカウツギの花弁は4枚が基本です。
でもでも、花弁が5枚、6枚のバイカウツギも確かにあります(´v_v`)





花弁の数に合わせてめしべの柱頭の数も変わるようです。
花弁が4枚だと柱頭の裂数も 4
花弁が5枚だと柱頭の裂数も 5
花弁が6枚だと柱頭の裂数も 6






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2 コメント

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ウツギ (takan32)
2024-05-21 19:58:22
アブリルさんへ、ウツギは今の時期、よく見る花ですね。私も、きょう、見ました。
5月12日のNHK Eテレ"趣味の園芸"でバラを取り上げていました。源氏物語にもバラの記述があります、と説明されました。
バラはかなり前から日本で見られたんですね。
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Unknown (アブリル)
2024-05-21 20:07:26
@takan32 こんばんは、そうですね、Theウツギはこれからが時期ですね
私はどちらかと言うとシベのあるウツギが好きです(*´ω`*)
でも、花弁の綺麗なバラを見るとやっぱりバラはいいな、とも思います。
バラはそんな昔からあったんですか、知りませんでした(^-^)
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