◎ 2014年4月22日(火)遊びを通じて治療を円滑に
アベノミクスに華を添える希望の灯 「 NO ・ 70 」
静岡県立総合病院の小児病棟に入院する子供たちは、慣れない
環境に置かれ、強い不安を感じ治療を拒むことも少なくない。
ホスピタルプレイスペシャリストは、病児や障害児とその家族
を対象に、入院前から退院までのあらゆるプロセスにおいて、
子供の感じる苦痛やストレス、不安などを遊びの力を用いて軽
減し、医療との関わりを肯定化できるよう支援する専門職です。
静岡県立大学短期大学部「HPS養成教育プログラム」では、子
供のQOLや療養環境の向上・改善に大きく貢献してきました。
本学教員が研修の一環として英国の小児病院を訪れた際、HPS
は入院している子どもや通院する子どもに対し、遊びを使った様
々な支援を行い、ストレスの軽減を図っていました。具体的には
医師や看護師と1つのチームとして連携を図りつつ、プレイ・パ
レーション(子供が治療に対して情緒的に準備できるように、遊
びを通して子どもの不安や疑問を解消する方法)やディストラク
ョン(処置において、こどもの不安や不快な気分を遊びによって
逸らす方法)を効果的に活用し、コメディカル・スタッフの一員
としてその一員としてその専門性を発揮する姿が見られました。
子どもは遊びを通して本来の子どもらしい日常を病院という非日常
的な環境の中で取り戻していきます。
日本のこうした現状を鑑み、「社会人の学び直し、ニーズ対応教育
推進プログラム」を委託事業として「子供の福祉」という視点から
病院を理解し、支援できる高い能力を持ったコメディカル・スタッ
フの養成に着手しました。
楽しくのびのび 病院生活