◎ 2014年4月5日(土) 夏野 剛 の 逆説進化論
アベノミクスに華を添える希望の灯 『 NO ・ 63 』
アベノミクスの効果なのか日本経済は少し元気が出始めた
なぜこんなに長い間、日本企業のリーダーたちが日本の未来に夢を見出せず、
前向きな投資に踏み切れなかったのか
世界から、強すぎる日本に円高誘導して、輸出産業を阻害してきたことも一理
あるでしょう だが、それに甘えてきたのではないだろうか
経営者が使える手段は三つ。カネ、人、そして技術だ。経営者が投資できるの
はお金か人材しかない。
その投資の効果を倍増させるのが技術。
日本はこの経営の「三種の神器」がそろう国だ。
社員のモラルやレベルの高さでは、日本は世界でもトップクラスの優秀な人材
を要している。
カネはどうか。財政は赤字だが、日本の個人金融資産は1600兆円もあり、さ
らに日本企業の内部留保は約300兆円に上る。使えるお金はたくさんある。
技術も豊富だ。
スマートフォンやタブレット端末の多くの主要部品を日本企業が作っている。
光回線の普及率は90%を超え、情報技術(IT)のインフラは世界最高水準で
ある。
三種の神器が高い水準でそろうのに元気がない日本。なぜこうなるのだろう
リーダー層に問題があるのではないか
新しい取り組みをしようとしても「こんなリスクがあるから慎重に」
「僕はやりたのだが、社風がなあ」などと人ごとのように決断しないことが多い。
企業や役所の結論はたいてい組織の根回しを経るので、今現在の状況を踏ま
えて予定調和的になる。
組織内の「和」は大切だが、それではイノベーションが生まれない。
違和感やいぶかるようなものの中から生まれ、成功したものがイノベーションだ。
イノベーションがなければ人口減少により市場が縮小していく日本で成長は期待
しにくい。
リーダーは上がりのポストではなく、改革を断行するポストなのに、その自覚の
ない人が多いのではないか。
企業も、政治も官僚も教育も、日本の復活にはリーダー層の甘えを断つことが
必要だ。
カネも人も技術もそろう今なら、まだ間に合う。
アイリスオーヤマ社長 大山健太郎
アイリスオーヤマはここ1~2年、創業の地・大阪を本拠にするパナソニックや
シャープといった大手家電メーカーをリストラされた技術者らを積極的に採用し、
扇風機、クリーナーなど白物家電にも本格参入した。どんな逆境でも着実に稼げ
る会社にすること。その挑戦はとどまることを知らない。
社員が必死になって、アイデア商品を次々と考案してくれるのだ。それを社長や
リーダーたちが選別し、すぐに商品化していくのだ。大会社にない素早い対応が
外国に真似できないすごい技術となって売り出していけるのだ。
日本人は、その手立てだけ仕組むとすごい力を発揮する国民な
のだ
むにゃむにゃ にゃんにゃん仙人より