アトケロ戦闘記~皮膚筋炎やらなんやら~

見た目は元気、中身は・・・。
毎日、のんびり、戦います。

最後の夜

2019-06-16 | 透析
入院生活もあと一日となりました。
明日は朝から透析をして、お昼ご飯を食べて、栄養指導を受けて、診察を受けてから帰ります。
バタバタっとあっという間の1週間でしたが、名残惜しいとは思わないなあ。

皮膚筋炎の時は、1ヶ月過ぎたあたりで、もう少しいたいな、と思ったもんだったけど。
それくらい仕事に疲れてたんだよなあ。
(さすがに最後の方は帰りたくて狂いそうだったけど。)

今は、新しい仕事が待っている、ということもあって、早く次に行きたい心持ち。
精神的に疲れてはいないんだなあ。
健全だわ。

何が起きても、私は負けない。

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パリでメシを食う。

2019-06-16 | 読書
私はイタリアが好きで、ほんの2ヶ月ほどNHK のイタリア語講座を見ていたこともある。
イタリアンも好きだし、ローマの話も好きだ。
一応ローマにも行った。
一方、フランスには全く興味がなかった。
行きたいと思ったこともなかった。
ところが、ある時急にパリに行ってみたくなった。
大きな理由はないのだけれど、なぜかムクムクと行きたいと思うようになったのだ。
それからまもなく透析生活に入ったので、おそらくこの思いは叶えることは難しそうだけど、その分、パリとかフランスとかいうワードには以前より敏感になったように思う。

そんなわけで、図書室の本棚から思わず手にしたのが、

「パリでメシを食う。」

うっかり、パリでのグルメ話かと思った。
実際は、タイトル通り、パリに暮らし、パリで生計を立てる人々のお話。

いろいろな仕事でパリで食っている人たちの出現に知らず知らず引き込まれました。
パリでなんらかの仕事を得て暮らしている人はそりゃあさぞかしすごい人たちばかりなのだろう、と気負って読んでみたらたしかにひとりひとりにいろいろなストーリーはあるものの、それほど突拍子もないものではないということ。
すごい人たち、というよりは、パリであろうとなかろうと、みんなちゃんと生きているってこと。
そう思ったら、特別な何かをしていても、していなくても、生きているということは食っているということは、それだけでオッケーな気がしてきました。
何かにしばられることはないんだな。

今の私にはエールでした。
実は検査の結果、とある疑いがかかっていて、軽く動揺しています。
明日の診察の予定。
やっぱり何かは起きるのです。
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夏草の賦

2019-06-16 | 読書
入院中、何をするのがいいか、というと、本を読むのが一番お金がかからない。
テレビを見るのもテレビカードがいるし。
で、今回は、病院にある図書室で本を借りることにしました。
テレビも見るし、スマホでゲームもしますがね。

昨日読んだのは、
司馬遼太郎「夏草の賦」
土佐の武将、長曽我部元親のお話です。

私は「竜馬がゆく」がすきで、竜馬を生み出した土佐という国にも興味があり、土佐という国の礎を築いた元親という人物にも興味がありました。
でも、この小説は知らなかった。
知らなかったものと出会えるっていうのも本のいいところかなと思います。

さて、小説は美濃から土佐の元親のもとへ菜々というお姫様がお嫁に行くところから始まります。
時代は信長が天下をとろうとしている最中。
そして、元親も土佐から天下を目指しています。

しかし、土佐という地理的位置も、時代も、元親には味方しません。
結局、元親は秀吉の配下に下ることになり、それがために跡継ぎである息子を戦死させてしまうのです。

その後、長曽我部家は消滅してしまうのですが、元親が築いた土佐という国が、後の竜馬を生む土壌そのものであったと考えると歴史の面白味を感じます。

また、どれほど能力や才能があっても、必ずしも成功するとはいえないということをつきつけられる話でもあります。
元親は武将としては類いまれなる人物だったと思いますが、その夢を叶えることはできませんでした。

現代において、

自分の人生はなぜこんなことになってしまったのか?

と思う人も少なからずいるのではないかと思うのですが、それは、誰かの、何かのせいなのではなく、自分自身のせいなのだと思う。
生まれた場所が悪かった、生まれた時代が悪かった。
それは事実だとしても、自分の人生を動かしているのは自分自身なのだから、何のせいにもできないはずなのです。

ということを、私自身にもつきつけられた今回の読書でありました。

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