あたぴぃのらくがきちょう Online

わりと徒然なるあたぴぃの日記。細かい情報ブログは目指してません、ご了承くださいませ。

官邸 VS 沖縄県

2015-03-23 22:39:43 | その他いろいろ
聞くところによると、を、足し合わせると。

●辺野古付近で政府側が基地用地埋め立て準備中 (許可済み)

●埋め立ての安全確保のため立ち入り禁止のブイ設置

●ブイがサンゴを破壊したので基地用地埋め立ての許可取り消し見込み

…え?

本体工事に問題があったわけではないのにその許可を消すという変な話。
ブイについて何らか見直せというなら話は通じうるのですが、
現状…、これ、言いがかりで本体工事を阻止したいだけなのでは。

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この許可権限、地方自治法の「第一号法定受託事務」と呼ばれるもの。
本来は国が許可の是非を判断すべきものを、便宜上都道府県に委ねています。
そのような性質上、都道府県が許可の是非について妥当でない判断をした場合、
国は指導を行うだけでなく、都道府県の意向を上書きする決定を行えます。

…と、地方自治法 247 条の 8 に明文で書かれています。

こんな感じで「都道府県に許認可権があるもの」のうち一部は
「最終決定権が国にある」という仕組みになっています。そうでないものも。
この場合、都道府県が色々ごねたとして、時間稼ぎ以上の意味はありません。
国が上書き決定を行った時点で、都道府県側がこの決定の無効を裁判所に訴え、
裁判所が都道府県側の言い分を支持すれば話は変わるのですが。

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すべて国が直接判断、という法律にしてしまう方法もあるのですが。
今回のような「埋め立て」は、地域ごとの事情を加味したり、
都道府県単位で管理する方が丁寧な審査ができる…というメリットもあります。
現状の仕組みがポンコツと一概に言いづらい面もあるんですよ。