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DAZN観戦 2024年J2リーグ第25節 V・ファーレン長崎vs水戸ホーリーホック

2024-08-07 16:46:17 | サッカー視聴記(2024年J2)

※前回の長崎の記事はこちら(20節・仙台戦、2-2)
※前回の水戸の記事はこちら(19節・愛媛戦、0-1)
※水戸遠征記はこちら(24節・横浜FC戦、2-2)

<長崎スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 監督の下平隆宏氏の負傷が発表され、7/28のファン感謝デーで発生して翌日に手術実施。
  • 照山がいわきから完全移籍で加入し、前節(甲府戦、2-2)から登録されて今節ベンチ入り。
  • ジョップ・セリンサリウが育成型レンタルから復帰(J3・松本から)となり、今節から登録される。
  • 青木義孝がJ1・町田からレンタルで加入し、今節から登録される。
  • 瀬畠が群馬へ育成型レンタル移籍となり、23節(熊本戦、2-0)をもって登録抹消。
  • 新井一耀の負傷が発表され、6/25に手術実施して全治約6~8ヶ月との事。
  • 松本(新潟医療福祉大)の来季加入が発表され、同時に特別指定選手となり今節から登録される。

<水戸スタメン>

  • DAZNのスタメン予想では4-4-2(安藤・草野の2トップ)だが、前節の3-4-2-1を継続。
  • 長澤がJ1・鳥栖から育成型レンタルで加入し、22節(山口戦、1-1)から登録されて即スタメン出場。
  • 櫻井がJ1・神戸から育成型レンタルで加入し、23節(藤枝戦、1-3)から登録されて途中出場、次節からスタメンに。
  • 中島がJ1・札幌からレンタルで加入(藤枝からレンタル先変更)し、今節から登録されてベンチ入り。
  • GK富居がJ1・湘南からレンタルで加入し、今節から登録される。
  • GK中山がJ3・岐阜へレンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 寺沼の負傷が発表され、6/30に発生して全治は未定。

ここまで僅か1敗のみと、ほぼ盤石な成績で中断を挟んだ長崎。
引き分けが多いため首位にはなれず、という事を除けば昇格に向けて順風な状況であり。

しかしその中断期間で発表された故障者のリリースは、あろう事か監督の下平氏。
一時の休息の場でまさかのアクシデントに苛まれた格好ですが、不屈の精神で何とかこの試合に間に合わせ。
足に装着されたプロテクターが痛々しいながらも、一戦一戦が大事な時期で離脱は出来ないという姿勢が実を結ぶかどうか。

夏の移籍を挟んだ事で、大きく形を変えたのは水戸。
自分も現場(ケーズデンキスタジアム水戸)で観戦した前節は、3-4-2-1へと布陣を変更して臨んだ節目の試合となり。
そしてこの日も継続と守備意識を高める事で残留争いを戦う覚悟を決めたのは明白で、上位(横浜FC)相手に善戦したという結果を、ブレイク明けでも持ち越せるかが注目される一戦。

最初にボール保持の姿勢に入ったのはやはり長崎で、水戸は前節同様5-4-1の守備布陣で凌ぐ体勢を貫き。
しかし前半5分、水戸が最終ラインから繋ぐ攻撃に入ると、左サイドからの前進を経て大崎のスルーパスを受けた新井晴が奥へ切り込むと見せかけてポケットへ横パス。
受けた草野が改めて奥へと切り込み、よりゴールに近い位置でシュートと見間違うような速いクロスを送るも、ファーに走り込んだ長澤は合わせられずに終わり。
最初の好機が長崎ゴールのすぐ側を脅かすものとなると、8分にも安藤がドリブルで右ポケットへと切り込んでグラウンダーでクロス。
中央で受けた草野が右側へ切り返してシュートを放つと、ゴールバーを直撃とまたも惜しい場面となり。
さしたる好機はこの2度のみで、後は長崎のボール保持に対し自陣で守る時間が続くも、その決定機逸によりモチベーションを保ちます。

長崎は水戸の布陣変更に対応しきれていない感があり(前節の変更は、横浜FCに対するミラーゲームと判断したためか)、守備時はジェズスが前に出ての4-4-2で前線から規制を掛けにいくも、ウイングの対応にやや迷いが見られ。
即ち、片側が前に出ての3枚の前線で水戸の3バックに合わせるか、ないしは数的不利を覚悟で双方とも相手ウイングバックを見るかという二択。
前者を選択したようでしたが、その所為で右のギリェルメの対応が曖昧となった節がありました。(5分の好機はそのサイドを突いてのもの)

そんな思惑のぶつかり合いにより、優位に立った水戸は16分に長崎のパスミスを大崎が拾い、再び左からの前進。
新井晴が今度は奥へと切り込んでグラウンダーでクロスを入れ、クリアされるも左コーナーキックで継続。
そしてキッカー甲田のニアへのクロスに、手前に走り込んだ草野を囮としたその奥で長澤が合わせてのヘディングシュート。
ジェズスとの競り合いを力で制した、迫力溢れるフィジカルによるフィニッシュでゴールに突き刺し、先制に成功します。

追い掛ける立場となった長崎、「ボールを持たされる展開」がチラつきかねないその状況で、キックオフからの選択はエジガルをターゲットとしたロングパス。
ディフェンスに遭いこぼれた所を、ジェズスがダイレクトでミドルシュートを放った(枠外)事で、その危惧を払拭しに掛かり。

長崎のビルドアップは、4バックがしっかりと取った幅をふんだんに使うパスワークで、水戸のブロックを動かしにかかるもの。
水戸はハイプレスにはあまりいかないものの、前線五角形はボールサイドに圧縮して規制を掛ける、横移動は忙しないというスタイル。
それ故に長崎の距離の長いグラウンダーのパスに走らされ、地上で漸進を許していき結局リトリートの状況を強いられる事となり。
決定機こそ許さないものの、22分には増山のロングスローフェイントから、右サイド奥への侵入を許した所に新井晴が(増山に)反則を犯してしまうなどその守備陣は決して強固な楼閣という訳では無く。

何とかフィニッシュを撃たせないままやり過ごし、(23分に)飲水タイムを挟んで第2クォーターへ。
シュートには繋がらずも、ニアに走り込むエジガルに対する鋭いクロスという場面は幾度も発生する長崎の攻撃。

それ故に願わくば早めに2点目が欲しい水戸、30分にその好機が。
最終ラインから前田がドリブルで2人剥がして前進に成功し、左からの大崎のアーリークロスは流れるも、右奥で長澤が拾って継続。
そして甲田が右ポケットを抉る状況となり、入れられた低いクロスを逆サイドから走り込んだ新井晴が身を屈めてフリックし、ファーの草野の下へ。
ゴールから間近という位置で決定的なシュートが放たれたものの、ライン寸前で立ちはだかった増山が胸でブロックとまたも惜しい所でモノに出来ず。

ブレイク明けから、水戸はボール保持の際はボランチが最終ラインに降りる、言わば「ミシャ式」に近い形でのビルドアップが目立ち。
しかしそうなると、長崎の4-4-2の前線にマッチアップしてしまう(特に、開いた左右のCBが長崎のウイングに)ので、逆効果な感がありました。
上記の好機も、前田の個人技が無ければどうだったか……という流れであり。

次第に専守の状況へと追い込まれる水戸、クリアボールを拾われて二次攻撃というシーンも目立ち、長崎の攻撃機会が膨らむ一方な展開に。
40分、中央からジェズス縦パス→エジガルポストプレイを経て、受けた加藤のミドルシュートを牛澤がブロック。
これでCKになると、その後散々押し込んで来た成果とも併さり、5分間でCK3度というセットプレー中心の攻撃に。
その中で、左からのジェズスのクロスを加藤が合わせたヘディングシュートがゴールを襲う(GK松原セーブ)など、ゴールの匂いが高まって来ます。

そこから逃れるべく、アディショナルタイムに櫻井ロングパス→新井晴落としから好機を生み出す水戸。
前半終了まで後一歩という所でしたが、安藤の左からのグラウンダーのクロスが跳ね返されると、逆に長崎の好機になり。
拾ったギリェルメが右ワイドから、一気に左サイドを窺うという対角線を描くドリブルを経て、溜めたのちジェズスに託し。
そして豪快に放たれたミドルシュートがゴールネットを揺らし、そしてキックオフの前に前半終了と、最後の攻撃で同点に追い付きました。
ジェズスへの寄せは確かに甘かったですが、最も近くに居た新井晴が、右ワイドに走り込む加藤に釣られたため必然というフィニッシュであり。
即ち水戸が悔やむとすれば、やはり直前の攻撃が淡白に終わってしまった事でしょう。

そんな心理状況か、ハーフタイムで早くも動いた水戸。
安藤に代え、補強したての中島を最前線に投入します。

そして始まった後半。
長崎のキックオフからの攻めを切った水戸は、GK松原がその最前線へと送るパントキック。
バウンドを経て一気にエリア内まで届くボールとなると、収めた中島の戻しを受けた甲田がミドルシュート(ゴール左へ外れる)と、最小手でフィニッシュに繋がります。
手数の少なさは単純ながらもある意味脅威であり、少なくとも数多パスを繋ぐ必要があるこの日の長崎にとっては尚更の事。

それを振り払いたい長崎、後半3分に秋野の縦パスを受けたエジガルがシュートするも、威力に欠けGK松原がキャッチ。
すると次の水戸の攻撃で、中盤の底(前田)からのパスに草野が入れ替わって前進、そしてスルーパスを中島の足下に通す緩急を経ての縦に速い運び。
ワントラップでエリア内を突いた中島、その勢いのままにシュートを放つと、ゴール左へと突き刺さり。
移籍後最初の試合で見事なゴールと、出来過ぎともいえる中島の働きで再度リードを奪いました。

しかしこのリードで当然ながら、長崎の一層の圧力を覚悟せざるを得ない状況に。
激しいデュエルの色を強める事で反則も量産してしまい、セットプレーからも再三脅かされる事で、とてもじゃないが攻撃の余裕は無くなります。

8分、右サイドで櫛引の縦パスをジェズスがワントラップで入れ替わって好機に。
即ち失点の危機に繋がり、奥で拾い直したのち大崎を股抜きしてのカットインでポケット奥へ持ち込むジェズス、入れられたマイナスのクロスがエジガルの下へ。
合わせきれずにこぼれたものの、逆にそこにギリェルメが走り込む決定機となり、たまらず後ろから甲田が倒してしまい。
しかし反則の笛は鳴らず、さらにこぼれた所を米田が放ったシュートがゴールを襲うも、ゴールライン寸前で牛澤がブロック。
こぼれ球をエジガルが追撃するも枠外、となった所で先程のプレーに一斉に異議を唱える長崎サイドですが、判定が覆る事は有りません。
それだけに、18節の同カード(水戸 2-3 長崎)で覆った事例の異例さを蘇らせる事にもなり。

長崎が(GK以外)全員敵陣に入り込んで攻める絵図が増え、息継ぐ暇もないという水戸。
14分にベンチも動き、草野・甲田→黒川・落合へと2枚替え。
采配で流れを取り戻したかった所ですが、長崎もすかさず動き秋野・加藤・笠柳→山田陸・フアンマ・松澤へと3枚替え。
枚数で上回り、フアンマの投入で4-4-2へと布陣変更というおまけも付いた(山田陸・ジェズスのドイスボランチ)事で、蓋をされる格好に。

そして16分ジェズスのパスカットから敵陣で攻撃開始となる長崎、左からの切り込みで一度は遮断されるも、奪い返した松澤が斜めのカットインでポケットへ進入。
切り返した所を前田に引っ掛かって倒れると、今度はしっかりと反則の笛が鳴ってPKが齎されます。
今度は水戸サイドが納得出来ないという絵図でしたが、流石に繰り返しでエリア内でこういった図を生んでしまえば(主審が)見逃す確率は下がるものであり。

願っても無い同点のチャンスで、キッカーは目下得点王のエジガル。
誰もが得点を予感するそのシーンでしたが、ゴール右へと放たれたシュートはGK松原が読みきってナイスセーブ。
眼前にこぼれたボールをさらにフアンマが詰めるも、これも反転して飛び付きセーブした松原。
しかしさらに連撃、ギリェルメが放ったシュートがゴール左へ外れた所で、凌ぎきり安堵の様相となる水戸サイド。
一方逃してしまった長崎、助っ人総出でのフィニッシュも実らずとあり、運気は完全に逃げてしまう格好に。

ともあれ、その後は布陣変更の妙を活かして尚もペースを確保する長崎。
山田陸が最終ラインに降りて3枚での組み立てが目立ちますが、正直水戸が専守に陥っている状態で必要かどうかはやや不透明。
しかしそれを補うように、増山が高目に位置取る事でギリェルメが中央~左へと張り出す可変システムを採り始め。
25分にはロングボールを増山が落とし、拾ったギリェルメが左へ張り出してドリブルと、その体制による好機。
そしてカットインでエリア内中央からシュート(枠外)と、逆サイドでもその突破力を見せ付け。

しかしその傍ら、後方では櫛引が足を攣らせてしまい不安定に。
照山と交代するという所で、飲水タイムが挟まれた(25分)のも間が悪く。
結局ブレイク明けでの交代となるも、投入された照山は直後の28分、落合のドリブルを後追いで反則で止めた事で早くも警告と踏んだり蹴ったり。
自身のプレーも、持ち運びから縦パスと積極的に前進に絡まんとするものの、それが悉く水戸ディフェンスに遮断された事で流れを齎せません。

そんなリズムが悪くなった相手の隙を突き、水戸は31分に最終ラインから地上で前進を果たし。
縦パスを打ち込み、ボールキープから戻しという奥深いポゼッションを経て、左奥を突いた末に新井晴のクロスが中央へ。
GK若原が跳び出したその手前で、中島がヘディングシュートを放ってガラ空きのゴールを突きにいったものの、僅かに左へと外れ逃してしまいます。

結局追加点は奪えず、1点差のまま逃げきりを図るという段階に突入する水戸。
前節は2点差で失敗しただけに不安が過るものの、その反省を踏まえてかベンチに楠本・長井を入れていたのが幸いし。
36分に新井晴→楠本に交代し、大崎を左ウイングバックに回し中央を堅固なものに。(山田奈が左CBに回る)
そして39分に足を攣らせた櫻井に代えて長井と、揃えた駒をフル活用します。

一方、第4クォーターで一気に好機が減る形となった長崎。
40分台に突入するとともに、セットプレー攻勢が訪れようやく好機が。
増山が逆の左サイドからもロングスローを投げ入れる、形振り構わない体勢を取ると、その二次攻撃(42分)で田中ロングパス→右ポケットで照山折り返しを経てフアンマの下へ。
トラップで浮かせてからのシュートにいったフアンマですが、ディフェンスに遭いミート出来ず不発と、水戸の粘りに屈する流れをどうしても崩せません。
そして44分に最後の交代を敢行、ギリェルメ→澤田へと代え、オーソドックスな4-4-2の布陣で最終局面のATへ。

とにかく押し込む他無い長崎ですが、最終ラインでボールを持つと地上での前進を選択する絵図が多く。
押し迫った状況で、フアンマ・エジガルの2トップへのロングボールの割合はもっと増やして良かった気がしますが、結果論に過ぎず。
セットプレーに持ち込み、CKからフアンマがヘディングシュートを放つも枠を捉えられずと、やっとの思いで繋げたフィニッシュも実らず。

逆に水戸は、右サイド裏に走り込む中島へ届けるロングボールによりCKをゲットし、時間稼ぎに利用する事で長崎の攻勢を断ち切り。
反則の連続で、6分の目安時間も定かではない状態に陥ったものの、無事に逃げきりを果たします。
試合終了の笛が鳴り、降格圏のクラブを一時的に振り切る勝ち点3をゲット。

その結果ついにと言うべきか、2敗目を喫する事となった長崎。
監督の負傷で流れが……という意見はオカルトの域を出ませんが、再開後いきなりの黒星で悪運を早めに払拭させたい状況に陥ったのは確かでしょう。

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DAZN観戦 2024年J2リーグ第25節 ザスパ群馬vsヴァンフォーレ甲府

2024-08-06 16:00:43 | サッカー視聴記(2024年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(22節・藤枝戦、1-2)
※前回の甲府の記事はこちら(23節・徳島戦、1-3)
※前回の両クラブの対戦はこちら(11節・甲府 4-1 群馬)

<群馬スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 天笠が累積警告により出場停止。
  • 河田がJ1・鳥栖から完全移籍で加入し、前節(鹿児島戦、1-1)から登録され即スタメン出場。
  • 樺山がJ1・鳥栖から育成型レンタルで加入し、23節(愛媛戦、4-0)から登録され途中出場を続けている。
  • 瀬畠が長崎から育成型レンタルで加入し、23節から登録されて途中出場を続け、今節スタメンに。
  • 仙波がJ1・広島からレンタルで加入(岡山からレンタル先変更)し、前節から登録されて今節スタメンで初出場。
  • 永長がJ3・宮崎へレンタル先変更(レンタル元はJ1・川崎)となり、今節をもって登録抹消。

<甲府スタメン>

  • レンタル移籍で在籍中のGKコボンジョが、年末までレンタル期間を延長。
  • コボンジョの移籍に伴い、登録抹消されていたGK渋谷が前節(長崎戦、2-2)から登録され、即スタメン出場。
  • マクーラがマルタ・グジラ ユナイテッドFCからレンタルで加入し、今節から登録されベンチ入り。
  • ファビアン・ゴンザレスがJ3・大宮へ完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 負傷離脱していたヘナトが復帰し、今節スタメン出場。

一つ前に取り上げた仙台vs清水とは打って変わって、残留争いを強いられている者同士の戦い。
とはいっても、遥か最下層に沈む群馬と、降格圏よりは上に居る甲府という差異はあり。

群馬は大型補強が奏功するかのように、前々節でようやく今季2勝目。
いち早く育成型レンタルで加わりその勝利に貢献した瀬畠・樺山に、一つ遅れて前節から出場した河田篤。
そして中断を挟んだ今節、前節ベンチ外だった仙波がスタメンに名を連ねるという具合に、その即効性を発揮せんと必死なベンチワーク。
決して褒められる姿勢では無いものの、もう後が無い状況でそのデメリットを挙げてもしょうがなく(この辺りはJ1・札幌も同様の状態か)、とにかく結果が欲しいのは言うに及びません。

対する甲府、相手より余裕があるとはいえ、10戦未勝利でここまで落ちてしまった故に流暢に構えても居られず。
堰き止め効果には勝ち点3が必須なのは明白で、その起爆剤は補強選手のみならず。
初スタメンでいきなり結果を出した村上や、復帰して再登録されたGK渋谷など、様々な方面から力を集結させに掛かり。
その執念は果たして結果に結び付けられるかどうか。

キックオフから、ホームかつより深刻な状態である群馬が、背水の陣の如く押し上げ。
前半2分に仙波のパスカットで敵陣から攻撃開始、右ワイドで持ったエドオジョンが、パス&ゴーでポケットを突いて中央へ横パス。
そして受けた佐藤亮がシュート(ブロック)と、最初の好機でフィニッシュ。
これを切欠にペースを確保するも、以降はハイテンションを売りに……というスタイルでは無く。
ボランチを中心としての落ち着いたパスワークによる、ボール保持を軸とした攻勢を掛けます。

真夏の暑さもありペース配分が何より重要で、対する甲府も無理なハイプレスは掛けず、5-4-1のブロックで守る事を重視するのも理に適っている。
そんなジリジリとした展開が続くと、群馬の課題である火力不足が露呈し始め、決定的なチャンスを作れないまま時間を浪費する事となり。

甲府とは逆に、群馬は様子を窺いながら、バックパスに対してハイプレスという守備姿勢。
そのプレッシャーにより甲府は地上での繋ぎは放棄気味となり、ロングパスで打開しようとするも効果的にはならず。

そんなお互い不完全燃焼な立ち上がりを経て、13分に荒木ロングパス→ウタカトラップでエリア内を突くという甲府の好機。
ディフェンスに遭い撃てずに終わるも、これを境に甲府へと針が傾く展開に。
可変システム(攻撃時は関口が右サイドバック化)を軸に地上で繋ぐ姿勢から、ロングパスやサイドチェンジを多用した組み立てと、こちらもペース配分を意識しながらの攻撃を繰り広げます。
しかし大きく展開を動かすだけの力は無く、0-0のまま飲水タイムが挟まれ(22分)第2クォーターへ。

その後もお互いに好機が生まれずと、我慢の展開を強いられ。
動いたのが29分で、群馬が最終ラインから組み立てていた最中に、瀬畠のバックパスを受けるべき大畑があろう事かスリップ。
これでロストしたボールをアダイウトンが拾い、深い位置からのショートカウンターに持ち込んだ甲府、そのままカットインでポケット奥を突いてマイナスのクロスを入れたアダイウトン。
しかし誰も合わせられずに流れたボールを、菊地が繋いだ事で今度は群馬のカウンターとなり、エドオジョンの持ち運びを経て右ワイドでパスを受けた佐藤亮。
そしてカットインから果敢にミドルシュートを狙いGK渋谷がセーブと、パンチの利いたフィニッシュで脅かし。

ここから群馬ペースと、慌ただしい絵図がそのまま展開ごと動かした格好に。
発端は自身のミスからでしたが、これを逃したくない群馬。
しかしポケットを突きにいけば防がれ、クロスを選択すると精度を欠くという具合に、アタッキングサードでの崩しが壁となる状態は変わらず。
やはり自発的な流れで無ければ本当の好循環は訪れないものといった所でしょうか。

そして潮目が変わり甲府の攻勢に。
関口が上がる右サイドでの組み立てから一転、左ワイドに張るアダイウトンを主体にして攻め上がり、反面ウイングバックの荒木が中に絞るという可変も後押し。
それを示すように39分、中山の右への展開を受けた関口がサイドチェンジ、アダイウトンが収めたのち強烈にカットイン。
左ポケットへ斜めに切り込み、対峙した大畑もかわされ後追いでのアタックを強いられましたが、倒してしまったものの反則の笛は鳴らず群馬にとっては命拾いとなり。

こうして甲府に両サイドとも攻めの流れが出来上がった結果、守勢を強いられる群馬。
44分にもアダイウトンが自陣から一気にドリブルし、エリア手前で何とか防いだものの荒木のロングスローで継続と一転セットプレー攻勢に。
クリアされたボールを拾って二次攻撃の連続と押し込み続けた甲府ですが、ウタカのシュートがアダイウトンに当たる(アディショナルタイム)など珍事も生まれてモノに出来ず。

前半最後は関口の(河田篤への)反則により群馬が左サイドからのフリーキック。
佐藤亮のファーへのクロスを中塩が合わせるも枠には飛ばず、というタイミングで前半終了となりました。

ターン性の様相にも見えた前半を経て、始まった後半もやはりそれを引き継ぐ流れに。
後半2分にタッチラインを割った所で、主審の通信機トラブルによる中断が挟まり。
そのリズムの乱れは、群馬へと流れを齎します。

群馬の右スローインで再開し、長く投げられたボールを河田篤が屈んで落とし、拾ったエドオジョンがポケットへ切り込むという強引な前進。
そしてグラウンダーでのクロスがブロックを掠めつつもニアの川本に渡りますが、孫のディフェンスもあり撃てず。
これでコーナーキックになると、防いだ孫がその判定を巡り副審に詰め寄るという具合に、ブツ切りの流れを引き摺る格好となった甲府。

前半に比べ、中盤の底で組み立てに徹していた瀬畠も勝負が速くなり。
スルーパス、裏へのロングパスを使い始め好機を作らんとしますが、フィニッシュに繋がらないという展開はさして変えられず。
そして前半機会が無かった中塩のロングスローも多用するようになり、後半勝負の色を強めに掛かります。

一方劣勢を強いられた甲府、13分に最初のカードを切るまで攻撃機会は2度のみ。
そのうち1度は、左裏へのロングボールにウタカが走り込むも、蓋をしたGK櫛引をチャージしてしまうという結果に終わるなど消化不良。(後半4分)
その最初の交代が、ヘナト・アダイウトン→木村・武富への2枚替え。
前半飛ばした結果尻すぼみとなっていたアダイウトンと、故障明けのヘナトを退かせるというやや消極的なカードとなりました。
群馬も15分に動き、川本に代えてドリブラーの樺山を投入。

可変システムの一翼となっていたアダイウトンが退いた事で、荒木がワイド・武富が中央寄りという本来の位置取りが中心となった左サイド。
それ故に右の関口へのウェイトは大きくなり、以降ワイドとハーフレーンでの位置取りで二択を掛けるようになり。
前半は村上とレーンが被り気味で、お互い持ち味を相殺してしまうように見えましたが、これを境に機能性はアップしたでしょうか。

20分、敵陣でのパスワークを経てその関口が右ハーフレーンから裏へとミドルパス、中央で走り込んだウタカが受けてエリア内で迎えた好機。
しかし城和と縺れながらシュート体勢に入った結果空振りに終わり、GK櫛引に抑えられてモノに出来ません。

一方の群馬、ジョーカーとしての働きが期待された樺山は、甲府のタイトな寄せを受けて突破力を発揮できず。
シャドーというポジション故に、詰まり易い状況に陥っていた感があり。
結局ゴールが生まれないまま、26分に後半の飲水タイムに。
明ける際に双方ベンチが動き、群馬は仙波・河田篤→風間・佐川へと2枚替え。
甲府はウタカ→マクーラへ交代と、この局面で未知の助っ人に託す形となりました。

始まった第4クォーター、前線のターゲットを入れ替えた甲府は再度ロングボール中心に舵を切り。
右奥からの村上のクロスをフリックする(29分)等、それなりに見せ場はあったマクーラですが、やはり本格的なフィットは未だ先になりそうなこの日の出来でした。

そんな一進一退な状態で、群馬は31分に佐藤亮が足を痛めてしまい続行不可能に。
担架が用意されるも、先んじて交代したのは甲府の方で村上・鳥海→井上・内藤へと2枚替え。(関口が右WBに回る)
一方群馬は直ぐに交代とはいかず、佐藤亮が自力でピッチから出たのちは暫く10人での戦いに。
風間を中心としたパスワークでボール保持に努めたのち、35分に交代に辿り着きました。(大畑・佐藤亮→田頭・杉本)

そして迎えた38分、甲府がGK渋谷のフィードを左で荒木が収めて敵陣で攻撃開始。
地上での繋ぎで右の関口に回したのち、サイドチェンジで再度荒木が持つという具合に忙しなく動かすと、荒木がカットインの姿勢からクロス。
これが大外にまで届くボールになると、内藤がヘッドで合わせたボールがGKとDFの間に落ち、中塩のクリアも間に合わずそのまま左サイドネットに突き刺さり。
意識の外から放たれたフィニッシュという絵図で、甲府が歓喜の先制点に辿り着きました。

この時間帯でリードを奪われ、焦りが顔を出しかねない群馬。
最早流暢に後方から組み立てている余裕は無く、風間も間を通す縦パスで何とか好機に持ち込まんという姿勢へと切り替えます。

42分、右サイドで瀬畠のボール奪取から、エドオジョンの斜めの縦パスを受けた佐川がそのまま中央突破の姿勢に。
これを中山がショルダーチャージで阻止するも、反則を取られた事で直接FKという絶好のチャンスを迎えます。
近すぎず遠すぎずという好位置で、入念に作られた甲府の壁を越す、キッカー風間の直接シュート。
カーブで左隅を狙ったこのフィニッシュですが、僅かに外れてしまい同点とはいきません。

しかし勢いをもって攻め込む群馬、そのままATへ突入。
風間は今度は流れの中で、右からのカットインを経てミドルシュートを放ち、井上のブロックに阻まれるも左CKで好機は継続。
そしてキッカーとしてクロスを上げる風間、ニアサイドで佐川がヘディングシュートを放ち、ゴールへと向かうボール。
しかしこれもライン寸前で井上がブロック→GK渋谷が掻き出しと、どうしてもゴールを奪えない群馬。
諦めずにその後もエドオジョンのミドルシュート(中山がブロック)、瀬畠のヘディングシュート(ジャストミートせず)とフィニッシュを重ね。

この怒涛の攻撃も、最後は風間の後方からのロビングに田頭が合わせたヘディングシュートが枠外に終わった事で途切れ。
凌ぎきった甲府は、その後マクーラが単騎突撃というカウンターの好機が訪れ、ペナルティアークから放ったシュートはゴール上へと外れ。
最後の最後に今後に期待が持てるシーンを作ったマクーラ、残留のためにはかつてのウィリアン・リラぐらいの存在感が最低でも欲しい所でしょうか。

結局0-1のまま試合が終わり、甲府は長いトンネルを抜け出す勝利となり。
その一方で中断明け最初の試合で躓く格好となった群馬、非常に厳しいの一言でしょうが、運命にどれだけ抗えるか。

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DAZN観戦 2024年J2リーグ第25節 ベガルタ仙台vs清水エスパルス

2024-08-05 16:01:15 | サッカー視聴記(2024年J2)

※前回の仙台の記事はこちら(23節・岡山戦、0-2)
※前回の清水の記事はこちら(21節・秋田戦、1-3)

<仙台スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(徳島戦、0-2)出場停止の高田がスタメンに復帰。
  • その前節は3-4-2-1の布陣で挑んだが、今節再度オリジナルの4-4-2へと戻す。
  • 既に獲得発表していた實藤・梅木は、前節登録されて即スタメン出場。
  • GK松澤が今季初のベンチ入り。

<清水スタメン>

  • 千葉が藤枝へ育成型レンタル移籍となり、23節(千葉戦、2-0)をもって登録抹消。
  • 宇野がJ1・町田から育成型レンタルで加入し、今節から登録され即スタメン出場。
  • 白崎がJ1・町田へレンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 既に獲得発表していたヤクブは、前節(大分戦、2-0)登録されて最終盤に途中出場。
  • 23節で負傷交代した松崎の詳細が発表され、全治約4~6週間との事。

束の間の休息、といった中断期間が過ぎ去り、昇格に向けラストスパートを掛けるべくの残り14戦。

特に大外から追いかける立場の仙台は、この試合のような順位が上の相手にどれだけ成果を上げられるか。
とはいっても既に「負けたが内容は悪くない」という試合は要らない時期であり、第一に求められるのは勝ち点で、それがモチベーションの向上にも繋がるのは言うまでもありません。
中断前の前節は初めて3バックで試合に挑むも完敗と、迷走感が表れた仙台ですが、やはり本来の4-4-2へと戻して文字通りの仕切り直しを誓う一戦。
その中で、本来のサイドアタッカーであるオナイウ・相良をベンチに温存するかのような采配を採ったのが目につきました。

首位・清水が相手で、試合前の時点でチケット完売と、テンションを高く保つにはうってつけの環境となったこの日のユアテックスタジアム仙台。(最終的な観衆は19,007人)
その影響もあり、デュエルの嵐でボールが落ち付かない試合の入りとなり。

前半4分、仙台は本来の右肩上がりの布陣を取るビルドアップの体勢から、實藤の裏へのロングパスでこの日初の好機を迎え。
受けた有田が右ポケットへ切り込み、こぼされた所を拾った真瀬がプレッシャーに遭いながらクロスも、手前でカットされてしまい。
ここで途切れるかと思われましたが、すかさず松井が前に出て奪い返して継続、エリア内へこぼれたボールをエロンがレイオフで繋ぎ。
そして絶好のシュートレンジで受けた中島のミドルシュートが、右ポスト内側を叩いてゴールへと吸い込まれます。
最初の好機を綺麗に得点に繋げ、大観衆を沸かせるとともに試合のイニシアティブを握った仙台。

スコアが動いたのちも、とにかく前に運ばんとする清水の出鼻を挫き続ける仙台。
中島がミドルパスをカットしてのショートカウンターに持ち込んだのが9分で、縦パスが遮断されるも繋ぎ直して右へ展開。
そして松井がすかさずミドルシュートを放ち、エリア内で乾がブロックして防ぐもコーナーキックとなり、そこからもクロスの跳ね返りを高田がダイレクトでミドルシュート。
これも住吉がヘッドでブロックしてCKと、清水は際どい凌ぎを余儀なくされます。

ここまではどちらが首位チームか判らないという内容。
しかし流石に質の違いを見せ付けるかのように、清水が主体的に攻める時間へと切り替わった10分台。
試合開始から散々掛けていたプレッシャーも、GK林のキックミスを誘う(12分)など有効打に結び付き。

清水のビルドアップは、主に宮本が2センターバックの左側に降りる、3枚の最終ラインから行われ。
立ち上がりのハイテンションな絵図から切り替わったかのようなその光景に、仙台で戸惑いを覚えたのがこの日初スタメンの有田だったでしょうか。
自分のサイド(清水から見て左サイド)で相手の人数が過多になるその形により、宮本にアタックするかそのままワイドを切るかの選択を常に迫られているようであり。
18分には住吉→宮本へのパス出しに対し喰い付いた有田ですが、その刹那宮本の1タッチパスであっさり剥がされるという具合に、弱点を露呈してしまい。(その後敵陣中盤辺りで中央→右へ展開し、北爪がアーリークロス)
そうした経験不足が足枷となってか、以降攻撃でも良い所はあまり見せられずほろ苦いスタメンデビューとなった感がありました。

しかし清水もそれを活かせたかどうかは不明。
というものの、宮本が降りる分、ボランチに降りてボールを受ける乾の調子は前回観た際と同様に今一つに映り。
簡単なパスを収められずにチャンスをフイにするシーンが目立つのは頂けず、折角の運ぶ下地が台無しといった展開を続けてしまいます。
これが不調なのかついに訪れた衰えなのかは不透明ですが、中心選手がそうしたリズムを途切れさせる絵図が続けば、今後の戦いにも影を落としかねない清水。

そうして再び激しくなるデュエルで、倒れつ倒されつつという試合絵図。
25分に郷家が住吉に倒され痛んだため長らく中断すると、この日は飲水タイム無しという形式なのでこれが実質的なインターバルとなり。
しかしデュエル・ラフプレーに難色という展開は変わらず、28分に逆に乾を倒してしまった郷家が、激しいアクションで異議を示した結果この日初の警告を受ける事となってしまいます。
30分にまたも郷家が住吉に倒されて1分程痛むという具合に、これでは仙台のリズムが悪くなるのも頷ける展開であり。

そうしてまたも攻撃権を確保した清水。
37分最終ラインから長らく繋ぐ姿勢を取ると、仙台も4-4-2で構える姿勢を採り、その手前でひたすらサイドを変えながらのパスワーク。
これが「相手を動かしている」のか「持たされている」かは、見た限りではやや後者寄りに映ったものの、1分程保持を続けた末に変化を付けに掛かり。
右サイドで降りて受けた乾がスルーパス、北爪が走り込んで受けた事でようやくアタッキングサードを突く状況になると、溜めを作りながらのパスワークを経て宮本が中央へ横パス風の縦パス。
受けにいった乾がフリックする(放送席ではミスと言っていた)と、受け直した宇野がワントラップから果敢にシュートを放ち、ゴールに突き刺します。
仙台と同様ミドルレンジからのフィニッシュで、同点に追い付きました。

さらに一気呵成に攻める清水、その直後の40分に決定機。
北爪のカットから右サイドを素早く運び、スルーパスに走り込んだ乾のマイナスのクロスから、ニアサイドで北川がシュート体勢に。
これはミートせずもファーのスペースへこぼれ、後方から走り込んだ宮本がシュートを放ち、前に出てきたGK林の右を抜き。
しかしゴール前で實藤がブロック、跳ね返りを詰めた北川のシュートは浮いてしまい枠外となり、手痛い逸機に。

その後も激しいぶつかり合いで痛む選手が続出と、何ら変わり無く試合は進み。
お互い良い攻めが得点に結び付くという表面上の流れが、そうした実際の絵図で雲散霧消気味となります。
突入したアディショナルタイム、仙台はGK林がエロンをターゲットにしたロングフィードで、セカンドボールを確保してからの好機。
真瀬のパスを有田がフリック、流れたボールを拾ったエロンがそのままポケット奥へ切り込んでシュート。
GK権田のニアを破ったかに見えたそのフィニッシュは、右ポストを叩いて枠外という結果に終わり勝ち越しはなりません。
結局5分と長くなったATでも好機はこの一度のみと、いかに不純な流れかが伺えるものとなり前半終了を迎えました。

ハーフタイム、仙台ベンチが動き有田→相良。
温存していた相良の投入で、文字通りギアアップを図りに来た森山佳郎監督。(相良が左サイドハーフに入り、中島が右に回る)

清水はプレッシングが実にならないというシーンが目立ちましたが、後半それに拍車が掛かり。
仙台は最終ラインに入った實藤の動きが効果的で、ビルドアップの流れでパスを出してはすかさずパスコースを作るという細かい気配りを繰り返す、つい先日までJ1に居たベテランらしい働きでパスワークを円滑にさせていきます。

それでも強引に好機を作らんとする立ち上がりの清水、後半5分に乾の反則気味のディフェンスでボール奪取し、そのまま北川がスルーパスですかさず右サイド裏を突く攻撃。
ブラガのクロスはブロックされるも、スローインから(GK以外)全員敵陣に入り込む状況となり。
宇野のミドルシュートがブロックされ、尚も右から乾がクロス(ファーで宇野が跳ぶも合わず)とその絵図通りに押し込みますが、ゴールは奪えません。

すると上記の通り、しっかりした基盤を持った仙台へと針が触れ。
7分GK林から右サイドで繋ぐ状況になると、縦パスを受けた中島のポストワークから長澤が裏へミドルパスと、清水お決まりのディフェンスの弱点(地上でのパスの上下動で喰い付きを強いられる)を突いての好機。
その後松井が住吉とのデュエルを制して右ポケットへ切り込んでグラウンダーでクロス、ファーで受けた相良が中央へ流れてのキープから、さらに右サイドでクロス攻勢と攻め続ける仙台。
何とかそれを断ち切った清水ですが、ボールキープする乾をゲーゲンプレスで囲み力ずくで奪いきり、またも右から中島のクロスがファーサイドに鋭く入り。
クリアが小さくなった所に、すかさず長澤がミドルシュートを放つと、高橋のブロックでコースが変わった結果ゴール右へと突き刺さります。
組織力と力強さの双方で攻め落としたという格好の勝ち越し点となりました。

一方の清水、またも個の力で上回っていながら、組織力の差で後手に回る展開を強いられ。
カルリーニョス・ブラガの突破力を押し出しに掛かるも、仙台のタイトな寄せで中々機能せず。

15分、左へ展開しかかった所に(住吉に対し)中島がプレッシャーを掛けたのを受け、中央突破へと切り替え。
宮本からのパスワークで間を通しての前進を経て、エリア内で受けたブラガが左へ流れながらシュート。
グラウンダーの軌道でゴール右を襲うも、僅かに外れてしまい同点ならず。

その後も仙台のビルドアップに対しては、實藤の巧みな動き(パス&ゴーで前に出るなど)もあり掴まえる事が出来ず。
生命線は主体的な攻めのみという状況ななか、20分に自陣でブラガがボール奪取してカウンターの機会が訪れ。
北川が菅田に倒されながらのポストプレイ→カルリーニョスの裏へのパスと、仙台の喰い付きを突いての好機となり、ブラガが右からのカットインを経て鋭いクロス。
これにニアに乾が走り込み、流れた所をさらにファーでカルリーニョスが跳び込むも合わずと、またも際どい所でモノに出来ません。

しかし直後にベンチが動き、カルリーニョス→矢島へと交代。(ブラガが左に回る)
攻撃の中心であるカルリーニョスも、加齢により徐々に稼働時間が短くなっているという印象で、その通りにこの交代策は効果的とはいきません。

仙台もボール保持に勤しみ、清水が尻すぼみとなる中、アタッキングサードを窺いながら戻して作り直しという具合に時間も進めていく立ち回り。
26分に中盤でのボール奪取から中央を運び、エロンがミドルシュートを放つもゴール右へと逸れ不発。
おまけにこの際に足を痛めてしまったエロン、たまらず自ら交代をアピールする事となり。
彼に代えて梅木を投入する一方、清水もさらにブラガ・北川→西原・ヤクブへと2枚替え。

カルリーニョス・ブラガの双方が退いた事で、サイド突破は西原頼みという状態に。
しかしいくら期待の若手とはいえこの大一番では荷が重く、乾とのワンツーも混ぜながら左サイドを推進せんと奮闘するも、防がれ続けて流れを齎せません。

試合を動かしたくても動かせない清水。
37分に最後のカードを切りにいくも、仙台も同時に動き。
仙台は松井・中島→工藤蒼・オナイウへと2枚替え、清水は吉田・乾→高木・タンキへと2枚替え。

これによりタンキ・ヤクブの2トップへと切り替わった清水、助っ人の力に全てを賭けるという体勢に。
しかし組み立ての姿勢を全てかなぐり捨てるかのようなその体勢により、完全に流れを失う事となります。
38分の相良のミドルシュート(GK権田キャッチ)を皮切りに、それを突いて追加点を狙いにいく仙台。

しかし勢い余ったか、42分にロングパスを受けた梅木がそのままエリア内へ切り込むも、タッチが大きくなってGK権田に抑えられ。
すると梅木は住吉の後追いのアタックもあり権田と交錯してしまい反則、自身の方が長らく倒れ込んでしまう絵図となりましたが警告も貰ってしまうダブルパンチに。
最後まで選手が痛むシーンが絡む試合展開となりました。(梅木は1分半程で起き上がりピッチ外→復帰)

その後清水はタンキ狙いのロングパスと、完全なパワープレイへと切り替えて最後の反撃を試みるATとなり。
仮にもJ2首位のクラブが、万策尽きたという絵図になるのはモヤモヤ感が膨らむものの、既に形振り構っても居られない状況。
そうしたロングボールによる紛れから、タンキにシュートチャンスが2度訪れるもののゴールを奪う事は出来ず。
一方仙台は最後のカードで實藤→小出へと交代し、完全に専守の体勢となるもののそんな単調な攻撃を防ぎ続け。

そして目安の6分を上回る時間を凌ぎきり、試合終了の時を迎える仙台。
ホームの大観衆のなかで挙げた、強敵相手の勝利は格別の味であり、ブーストとする事が出来るか。

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