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DAZN観戦 2024年J2リーグ第19節 愛媛FCvs水戸ホーリーホック

2024-06-11 16:01:02 | サッカー視聴記(J2)

※前回の愛媛の記事はこちら(17節・栃木戦、0-0)
※前回の水戸の記事はこちら(14節・熊本戦、2-0)

<愛媛スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(横浜FC戦、1-2)出場停止のベン・ダンカンはベンチ外のまま。
  • 負傷離脱していたGK辻が復帰しベンチ入り。

<水戸スタメン>

  • 暫定監督だった森直樹氏が正式に監督に就任。(15節以降)
  • 山本(専修大)の来季加入が内定し、同時に特別指定選手となり16節(大分戦、1-1)から登録されて即途中出場。そして今節は初スタメンに。
  • 内田がJFL・高知ユナイテッドSCへ育成型レンタル移籍となり、前節(長崎戦、2-3)をもって登録抹消。
  • ドイツ・ハノーファー96U-23にレンタル中の松田隼風が、レンタル延長で来季も同クラブに在籍。

気が付けば6戦未勝利と、足止めを強いられている愛媛。
この試合が丁度折り返し地点であり、同時にシーズン始めの勢いという要素は全く感じられなくなる時期でしょうか。
昇格組といえど、そうした「勢いのみのチーム」とは一線を成すイメージなので、踏ん張りを見せたい所。
まずは前回述べた、千葉戦の大敗のショックを払拭する勝利が欲しい所ですが果たして。

試合開始と前後して、雨模様へと変わったピッチ上。
立ち上がりはまだ影響もそれほど無く、前半3分にGK徳重のロングフィードのセカンドボールを深澤が拾い、最初に攻撃機会を得た愛媛。
谷本がエリア内へのミドルパスでその深澤を走らせ、落としを経て石浦→窪田とエリア内で繋いだもののシュートは撃てず。
それどころか、深澤が牛澤と頭部同士激突する形となって痛む事案が発生する(深澤は無事に復帰)という具合に踏んだり蹴ったりで終わります。

これが影響したか、その後は水戸の独壇場といった展開に。
4分に寺沼のボール奪取から素早く左へ展開、新井が切り込んでのカットインシュート、ブロックされたこぼれ球からも山本ポストプレイ→後藤田シュート(枠外)と早速フィニッシュを重ね。
その後も寺沼狙いのロングボールを軸としつつ、愛媛のGKからのビルドアップに激しい規制を掛けてペースを掴みます。
10分にはあろう事か、エリア内でGK徳重が寺沼の出足良いプレッシャーを受ける事態となり、蹴り出しをブロックさせるという「綺麗に奪われない」立ち回りが精一杯の状況に。
拾いにいった落合に谷本が素早く寄せ、こぼれ球を長井のシュートに繋げられるも、徳重がこれをキャッチして何とか凌ぐ愛媛。

そんな慌ただしさをさらに突かんとする水戸、12分には中盤で反則を受けると、フリーキックで素早いリスタートを選択。
そしてまたも新井がドリブルからのカットインでシュートレンジに入り、中央寄りでミドルシュートが放たれ、濡れたピッチを利用する軌道(手前でバウンド)となりましたがGK徳重が何とかセーブ。
ホッとしたのも束の間、続く13分にも右サイドから攻める水戸、前田裏へミドルパス→落合走り込んでのポストプレイで目線を変えさせつつ山本が中央へパス。
寺沼のポストプレイを経て、ダイレクトでシュートを放った山本ですがゴール右へと外れ。
あらゆる手段を使い怒涛の攻めを見せるも、先制点は奪えません。

すると16分、愛媛はGK松原のロングフィードを小川が跳ね返して攻撃に移り。
ここから谷本・松田・石浦が浮き球で繋いでいき、石浦の縦パスに対し谷本がやはり浮き球の1タッチパスをエリア内へ送り。
これが山田にブロックされるも、こぼれ球を自ら拾った谷本がシュートに切り替えると、大崎のブロックでコースが変わった事もありボールはゴール左へ突き刺さります。
流れの悪かった愛媛が、「ピンチの後に……」という格言に従うように先制点に辿り着きました。

このゴールで、愛媛はゴールキックからの短い繋ぎでプレッシングをかわす、本来の姿を取り戻し。
しかし18分その形から敵陣に運ぶもカットされ、逆襲に入った水戸に対し寺沼のドリブルを反則で止めてしまった小川が警告を受け。
直後の19分にも新井に対し松田が反則を犯し、連続で途切れた事で中盤からのFKにも拘らず放り込みを選択した水戸。
エリア手前へのロビングを寺沼がフリックで送ってチャンスを作る(クリアされた後も繋いで落合のシュートまで持っていく)という具合に、攻撃の橋頭堡としての存在感は抜群な寺沼。
一方の愛媛も、ロングボールは松田狙いの割合が多かったものの、平凡なサイズ故にそれを主体とするには限界があり。

リズムを取り戻すのは早かった水戸、その後もハイプレス主体に、愛媛に流れを渡さず反撃体制を作り。
愛媛の地上からのビルドアップに対し、降りて出口役となるボランチへ長井が激しく寄せる事で阻むのが基本的な形。
これにより愛媛は、最初の好機よろしくロングボールのセカンドボールを拾う事でしか攻撃がままならなくなり。
相手ボランチを引き込んでのロングパスにより、跳ね返りを出来たスペースで拾い易くなっていたのが幸いだったでしょうか。
30分にその流れから、窪田が左サイド奥に切り込んだ事でコーナーキックに持ち込み。
ショートコーナーで変化を付け、戻しから茂木がミドルシュートを放ち(ゴール上へ外れる)対抗姿勢。
32分には水戸の縦パスを遮断しにいった森下が縦パスを送り返し、中央で受けた窪田が前進を経てミドルシュート(GK松原キャッチ)と、少ない好機をフィニッシュに結び付け。

一方の水戸、33分に山本が中央からミドルシュートを放ち、先程(12分)と同様に雨を利用したGKの手前でバウンドする軌道を描いたもののGK徳重がセーブと結果も同様に。
続く34分にも、大崎が左ワイドの位置から、グラウンダーでクロスと見せかけてゴールを狙う軌道でボールを送る(ゴール左へ逸れる)など、コンディションも味方に付けようと立ち振る舞うも結果は出ず。
その遠目から狙う姿勢により、スペースのある状況でも大崎がアーリークロスを選択する等、時間とともに粗雑さが目に付くようになり。

緻密さを交えたい状況で迎えた45分、愛媛の自陣でのパスミスから攻撃開始、寺沼の右→左へのサイドチェンジにより左サイドでの攻め。
受けた新井が切り込むと、ポケット奥へのスルーパスを選択し、走り込んだ前田がマイナスのクロス。
これを受けた落合が戻した事で、中央で絶好のシュートチャンスを得た長井、念入りに小川のブロックをかわした末にシュートを放ち。
しかしふかしてしまい、作り上げた決定機をモノに出来ません。

結局1-0のまま前半が終わり。
再三攻め立てた水戸がビハインドで、リードしている愛媛サイドも基本ずっと押し込まれるという、双方不穏な展開を強いられたでしょうか。

愛媛のキックオフで後半が始まると、その愛媛は戻しを経てのセンターバックの放り込みと見せかけ、1タッチでの繋ぎを経て(茂木が?)のロングパス。
これを松田が落とし、石浦がワントラップからボレーシュート(枠外)と変化を付けてフィニッシュに持っていくも実らず。
すると水戸も直後のゴールキック、ロングフィード→寺沼ポストプレイと変わらぬ立ち回りから、細かく繋いで新井がドリブルとこちらも定番の手法。
しかし今度は新井自らポケット奥まで切り込みマイナスのクロスを入れ、ニアで落合が合わせシュート。
GK徳重が身体を張ってセーブ、こぼれ球をクリアしてまたも危機を凌いだ愛媛。
ともに初手でフィニッシュに結び付けるも、水戸の優勢ぶりは変わらずという感じでした。

上記の流れを経ての水戸のCKから、カウンターに持ち込んだ愛媛は中央でパスを受けた石浦が大崎に倒されて反則。
直接狙っても良い位置でしたが、素早いリスタートを選択してエリア内を突き、茂木が右奥からクロスを入れるもブロックされて右CKに。
このCKから、クロスのこぼれ球を松田ポストプレイ→石浦ミドルシュート(枠外)と、セットプレーで矢を放ち。
入り然り、状況打破への意気込みは感じられたものの、これにより前半より一層流れの中からの攻撃がままならない流れが固定化してしまった感もあり。

それにより後半も攻勢を掛ける水戸ですが、愛媛はロングボール主体となって「プレス回避できずショートカウンターを浴びる」状況だけは避けるという立ち回りに。
そのため水戸も主体的な攻めが中心となり、前半程苛烈なフィニッシュ攻勢を掛けられません。

12分に愛媛は久々に、最後方からパスを繋いで敵陣に切り込み、1タッチパス主体で松田に渡した末に(長井に)反則を受けて直接FK。
中央ながら先程より遠目という位置でしたが、今度は直接シュートを選択し、茂木のゴール左下を襲ったシュートをGK松原がセーブ。
跳ね返りを窪田が詰めたものの枠を捉えられずと、劣勢を挽回するためセットプレーに舵を切ったという流れながらも、フィニッシュに繋げて抗戦姿勢を保ちます。

前半よりも「ボールを持たされる」感が強まった水戸。
15分に牛澤が右→左へとサイドチェンジ、受けた新井の戻しを経て左ハーフレーンから長井が斜めの縦パスを中央へ。
これをスルーした落合が、奥で寺沼のポストプレイを受け直しにいくもディフェンスに遭うなど、様々な手法を絡めるも守備意識が高まる愛媛に対しては通用せず。
17分にベンチが動く水戸、長井・山本→長尾・甲田へと2枚替え。
その後も大きく展開は変わらず、攻めあぐねて時計が進む事を止められずと、すっかり勢いは喪失する格好となり。
新井が大崎とのワンツーで前進・その末のクロスを寺沼が折り返し(22分)、左ポケットを突いた前田が右足アウトでクロス(23分)など、その後も色々と手段を変えて好機を作るも実りません。

一方守勢は変わらずも、勝利への道筋は太いものとなって来た感のある愛媛。
26分にベンチが動き、谷本・窪田→菊地・パクゴヌへと2枚替え。
例によって右サイドハーフに入るパクゴヌにより、茂木が左SHへ回ります。
これにより、「守備時はパクゴヌが最終ラインに降りての5バック」というシステムに入るかどうかが焦点となり。
しかしパクゴヌは最終ラインには回らず、新井に対するマンツーマンといった風の守備姿勢に。(新井がサイド奥に位置取る際は当然最終ラインに)
これまで再三発揮されてきた新井の突破力の抑制に努める采配だったでしょうか。

しかしそれから間も無い28分、水戸ベンチが動いてその新井を退かせ。(齋藤を投入、同時に落合→草野へと交代)
これにより、普通の4-4-2の体勢での守備に切り替わり。
37分に齋藤が左サイド奥を突き、尾崎とパクゴヌがサンドする状況となりますが、齋藤は単騎突破を仕掛け尾崎を股抜きしてカットインに入るものの防がれ。
今季2試合目の出場となった齋藤、投入されてからプレースキッカー担当となったものの、この状況を打開するにはまだ荷が重いという印象でした。

愛媛は逃げきりに向けて着実にカードを使っていき、39分に茂木・石浦→佐藤・曽田へと2枚替え。
42分には松田(足を攣らせる)→舩橋へ交代。
このベンチワークもあり、ロクに攻撃機会を得られなくなった水戸、最後の交代は44分で前田→梅田。
以降寺沼・梅田の2トップとなり、草野が上がり目のセンターハーフといった立ち位置に。

守備時に気を使う立ち位置を強いられるパクゴヌですが、攻撃時には最前線まで上がってパスを受けるなどその上下動の激しさは健在であり。
しかし45分、そのパクゴヌのグラウンダーのクロスがクリアされると、草野がドリブルに持ち込んで水戸のカウンターが襲来。
ディフェンスに遭うも拾った齋藤がドリブルを継続させ、入れられたグラウンダーのクロスに寺沼が跳び込むも撃てず。

これを境にようやく流れを得た水戸ですが、既に時間もアディショナルタイム。
山田を最前線に上げ、無理矢理にでも得点を狙う体勢を余儀なくされます。
大崎のロングスローも使うなどの強引な放り込みから、梅田や草野がボレーシュートを狙うも、いずれもミート出来ずに終わり。

時間も押し迫り、牛澤が最後方からロングパス、その跳ね返りを甲田がバイシクルの体勢でロビングという具合に放り込みを続ける水戸。
しかしこれを梅田→寺沼とヘッドで繋いでいき、収めた草野がワントラップからのボレーシュート。
今度はミートに成功するも、GK徳重がセーブと最後まで守護神が立ちはだかります。
渾身の一撃も決められなかった水戸、その後セットプレー攻勢でGK松原も最前線に加わりましたが、実る事は無く。

結局1-0のまま試合終了。
7試合ぶりの勝利を挙げた愛媛、これにより前半戦を五分の成績(6勝7分6敗)とした事で、気分良く後半戦を迎えられる状態は整ったでしょうか。

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