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DAZN観戦 2021年J2リーグ第21節 ファジアーノ岡山vsヴァンフォーレ甲府

2021-07-07 16:09:35 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(16節・松本戦、3-1)
※前回の甲府の記事はこちら(17節・新潟戦、2-2)

4戦未勝利という低調ぶり、その最中にメンデス・新井の出場停止もあり、前節にスタメンを大きく入れ替える事となった甲府。
小柳・野澤・鳥海にGK河田をレギュラー復帰させて挑んだ試合、群馬相手に6-2の大勝と効果はてきめんとなり。
その流れを引き継ぐべく、浦上→メンデスの入れ替えのみで今季も試合に臨みました。

一方の岡山、甲府が勝てなかった新潟・琉球という上位クラブに勝利したというのが最近のトピックス。
奇しくも新潟戦(18節)から、長期離脱から復帰した廣木や、徳島からレンタルで加入した安部をスタメンに加え。
GKも琉球戦(19節)から梅田を起用と、チームに活を与えるレギュラー変更を行った結果故の好調ぶりはこちらも同様で、その両クラブがぶつかり合った試合。

前半2分の岡山、中央で喜山が縦パスを入れ、川本が受けて右に叩いて宮崎幾笑がドリブルからスルーパスを右サイドへ。
走り込んだ廣木のマイナスのクロスを、中央で川本が合わせシュートしますが甲府・小柳の足でのブロックに阻まれ、電撃作戦成功とはなりませんでした。
しかし開始早々からハイテンションぶりを発揮する岡山。
守備ではプレッシングを強め、攻撃では斜めの縦パスを多用して敵陣でサッカーを展開していきます。

立ち上がりペースを握られた甲府は、冷静にいなすべく立ち回り。
6分に左サイドで泉澤がボールを持ち、ゆっくりと前進するドリブルでエリア手前まで来ると、キープしつつ戻るという振る舞いを見せたのち前に出た野津田にパス。
ここは野津田のクロスがブロックされて攻撃終了するも、力のあるチームらしく落ち着いた攻撃を見せる事で、岡山のペースを乱しにかかった節が見受けられました。

その通りに以降は交互に攻撃し合う流れとなりますが、甲府は以降も泉澤のキープを中心としつつ、遅攻気味の攻撃を敢行。
いつものような、ウイングバックを走らせる両サイド奥へのロングパスは殆ど見せず、時間を経過させていきます。

そして22分、ここも左サイドで形を作りますが、野津田のサイドチェンジにより右からの攻め。
一旦戻されたのち中央で新井の縦パス→ウィリアン・リラのポストワークから再度右に渡り、関口のクロスが入るとクリアにいった岡山・宮崎智彦の頭に当たって方向が変わり、ゴールバーに当たって跳ね返り。
エリア内左に走り込んだ荒木がシュートするも、再び枠(左ポスト)に阻まれて跳ね返り、中央でリラが合わせてのシュートも岡山・井上がブロック。
怒涛の3連撃も実らず、尚もボールを繋いで新井が遠目からミドルシュートを放つもGK梅田がセーブと、結局ゴールは割れず仕舞いとなった甲府。

25分に飲水タイムが挟まれたのち試合再開。
ハイテンションぶりを保ちたい岡山は、28分の甲府の攻めで、ボールキープする泉澤に対し廣木がピタリと寄せる守備を敢行。(その後戻されたのち泉澤を走らせるスルーパスが送られるも、廣木に奪われる)
チームに落ち着きを与えるように振る舞うこの日の泉澤、そのペースを乱す事で再び主導権を奪い返したいという思惑でしょうか。
直後の29分、左サイドでのパスワークから中央へ渡り、受けた川本が反転してミドルシュートを放つもブロックののちGK河田がキャッチ。

しかしその効果が表れる前に、甲府がセットプレーでの絶好機を得ます。
30分、鳥海が中央突破を図ると、エリア内に進入する寸前で岡山・白井に倒されて反則。
これでエリアからすぐ手前での直接フリーキックとなり、キッカー野津田から放たれたシュートが美しい軌道でゴール右に突き刺さり。
守備に邪魔される事の無い攻撃で、先制点を奪った甲府。

その後は反撃に出ようとする岡山に対し、前線からのプレッシングを強めて阻まんとする甲府。
リードを奪うと様子見に入る展開が多かったこれまでの甲府ですが、34分に小柳が前に出てパスカットする場面もあり。
積極性は功を奏すかと思われましたが、やはり最前線のリラの規制の掛け方が今一つで、網を破られて攻め込まれるシーンが多々。

35分右ハーフレーンから白井が縦パス、上門のフリックで川本の足下に向かうと、川本はポストプレイを選択してそのボールを上門がスルー。
そして宮崎幾がダイレクトでシュートを放つも、GK河田がキャッチ。
41分にはコーナーキックから、クリアボールを廣木がヘッドで再度エリア内へ送り、安部が中央で収めシュートを放つもブロックに阻まれます。
再び岡山ペースへと傾きつつあった流れ。

42分には右サイドからの攻撃で、白井の裏へのミドルパスがエリア内を襲い、そこに宮崎幾が走り込み。
絶好機になりそうな場面でしたが、後ろから甲府・新井に引っ張られ倒された宮崎幾、しかし審判の笛は鳴らず。
しかも抑えたGK河田からカウンターが発動(左サイド奥で泉澤が持ってCKに)と、泣きっ面に蜂といったシーンになりました。
結局0-1のまま前半が終了。

反発を招き易い、不可解な判定という事象を終盤に浴びた事で、後半は一層いきり立って反撃する事が予想された岡山。
しかしその意識が空回りしてしまったか。

後半4分の甲府の攻撃、今まで抑制していたサイド奥へのロングパスを使用、小柳の右へのロングパスを受けた関口が奥に進入。
そしてマイナスのクロスを入れると、エリア外へ流れた所を野津田が受けてエリア内に進入し、泉澤にラストパス。
角度がキツイ場所ながらも、その期待に応えた泉澤のニアサイドへのシュートがGK梅田を弾いてゴールネットに突き刺さり。
対応力が薄れがちとなった所に甲府の得意パターンを突き付けられた格好となり、これでリードは2点に広がりました。

以降岡山は攻撃の形を作れず、8分には白井が甲府・野津田に対しアフターで反則。
流れが消えかかっているのは明白な状況で、9分にベンチが動き、宮崎幾・徳元に代えて齊藤・木村を投入。
故障離脱からようやく復帰し、この日ベンチ入りとなった齊藤に状況打開を託す形となりました。

その後はGK梅田からの繋ぎも交え、ポゼッションを完全に支配して攻撃する岡山。
それでも勝負所でパスがズレたりと、中々シュートまで持っていけないシーンが続き。
そして20分頃から、やっと攻勢が実り始めます。(17分に甲府もメンデス・リラ→北谷・有田へと交代)

20分、左からの宮崎智のクロスが流れたボールを齊藤が拾い、奥に切り込んで再度クロス。
川本が合わせるもフリックのようになり、エリア外へ流れた所を宮崎智がボレーシュートを放ちますが枠外に。
直後に再度2枚替えを敢行(廣木・川本→河野・パウリーニョ)し、齊藤を右サイドハーフ→FWへとシフトさせ(白井が右SHへ回る)、尚も攻める岡山。
23分には右からのスローイン、飛距離の長いボールを右奥で木村が受け、そのままカットインでエリア内へ。
そしてマイナスのクロスを入れるも合わず。
25分には宮崎智の左→右のサイドチェンジから、受けた河野の手前からのクロスを齋藤がヘディングシュートするも枠外と、ゴールにはもう一歩足りずという攻撃が続きます。

後半の飲水タイムが挟まれ、明ける際に甲府は泉澤→長谷川へと交代。(26分)
ここに来て岡山の圧を受けっぱなしだった甲府も押し返しを見せ、29分には鳥海ミドルパス→関口ポストプレイ→有田と繋げ、エリア手前から有田がシュート。(GK梅田キャッチ)
31分には左→中央→右へと展開ののち、関口のグラウンダーでのクロスを長谷川が合わせシュート。(枠外)

岡山も32分に再び齊藤がヘディングシュートを放つ(枠外)など、攻め合いの様相になってきた所で、再度甲府のセットプレーが牙を向き。
35分、右サイド中盤からのFKを得ると、関口のロビングをファーサイドで小柳が折り返してエリア内へ送り。
北谷が合わせにいく所を、クリアに入った岡山・井上の開いた右腕にボールが当たってしまい、ハンドの反則に。
岡山にとっては無情のPKとなってしまい、これをキッカー有田が右上へ豪快に蹴り込み、GK梅田は反応するも届かず。
3点目を奪い、試合を決定づけた甲府。

直後に甲府は鳥海→金井に交代し、試合を閉めに掛かり。
ボールを握っても保持に徹し、相手に攻撃させない事を念頭に置く立ち回りへとシフトします。
その中で野津田が、反則の後にボールを蹴ってしまい遅延行為で警告を貰ったのは余計でしたが。

追い詰められた岡山、一矢報いるべく42分に最後の交代カードを使い。
宮崎智→濱田へと交代し、3バックへとシフト。
守りきるためでは無く、得点のための3バックという姿勢で残り時間に挑みます。

そしてアディショナルタイムを迎え、最初の岡山の攻撃。
左→中央→右へとサイドを移し、河野が右サイド奥へと進入してクロスを入れ、ブロックされるもエリア内にこぼれ。
これをニアで喜山がフリックし、上門が収めてシュート。
ゴールネットを揺らし、遅まきながら1点を返した岡山。

これで勢い付いたか、続く攻撃では木村の左奥からの低いクロスを、大外で河野が合わせシュート。(枠外)
尚も好機を作る岡山、甲府のパスカットが左サイドにこぼれた所を木村が拾い、マイナスのカットインを経てエリア手前左からシュート。
これをコース上で上門がフリックするも、GK河田のセーブに阻まれ。
甲府ゴールを脅かし続けたものの、流石に時間が足りず。

1-3で試合終了となり、スッキリしない終わり方ながら、これで連勝となった甲府。
最近の低調さを「底を打った」という表現に変えるべく、再浮上で昇格争いに加われるでしょうか。

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