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DAZN観戦 2020年J2リーグ第41節 水戸ホーリーホックvsFC琉球

2020-12-18 18:33:58 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の水戸の記事はこちら(39節・徳島戦)
※前回の琉球の記事はこちら(34節・長崎戦)

前節は6-0の虐殺ゲームで勝利した琉球。
これで4得点以上での勝利は今季4度目となりましたが、過去の3戦はいずれも、その次の試合は無得点で敗戦という結果に終わっています。
前の試合を観た相手が警戒するのは当然で、その壁を突破するのに難儀している感じでしょうか。

ただしこの日の相手の水戸はそんな事情までは気付いていなかったのか、試合前のインタビューで秋葉忠宏監督は、「点の取り合い上等」といった趣のコメントを残していました。
水戸も今季は攻撃力自慢のチーム故、そんな志向になるのはある意味当然ですが、果たしてブラフか否か。

琉球のキックオフで始まりましたが、いきなりバックパスに対し沼田が転倒してしまい水戸のスローインに移ったシーンが印象的だった前半の入り。
上記の要素による緊張があったのでしょうか、そこからコーナーキック・フリーキックと水戸がセットプレー攻勢に出ます。
その後もペースを握り攻撃権を掴んだものの、中々フィニッシュには持ち込めず、前半13分のアレフ・ピットブルの遠目からのシュート(GK田口キャッチ)ぐらい。

この日は3バック(右が細川、中央がンドカ・ボニフェイス、左が乾)で終始通した水戸ですが、ドイスボランチ・1トップによる3-4-2-1を選択。
以前はボランチ1人・2トップというのが3バックでの水戸の基本でしたが、ここに来て変更されたのでしょうか。
攻撃面では、右ウイングバック・河野の突破力を活かしつつ、ショートパス・ロングパスをバランス良く交えてボールを展開。

一方琉球の攻撃。
立ち上がりは今一つで、8分に市丸のパスカットから、風間宏矢が右ハーフレーン・エリア手前辺りからシュート気味にクロスを送ったシーン(ファーサイドで小泉跳び込むも合わず)ぐらいが好機。
水戸のプレスに悩まされていたでしょうか、ショートパス主体の攻撃は冴えず。
20分過ぎから徐々に攻撃権が移り、ペースを掴む事に成功しますが、この時も後方からのロングパス主体の攻撃を展開していました。
25分は左サイドで沼田が裏へとロングパス、受けた河合が時間を作り、上がってきた沼田がクロス。
クリアされたボールを風間宏矢がミドルシュート、ブロックされてエリア内へ浮き球がこぼれ、田中がヘディングシュートを放つもGK松井のセーブに阻まれます。
その後CK攻勢となり、2本のCKいずれもシュートに結び付けますがゴールはならず。
直後の飲水タイムを経てもペースは琉球のまま推移します。
この時は縦パスメインの攻撃を見せつつ、李栄直(リヨンジ)のドリブルシュートもあり(30分・ブロック)と多彩な攻め。

片方にペースが傾く展開は33分辺りまでで、次第に好機の数は減っていく前半戦。
ともにボールを握りたいチームであり、水戸はその通りに繋ぎメインの攻撃を続けるも、遮断されるシーンが目立ち。
反対に縦パス・ロングパスを交えてペースを握ってきた琉球、この時間帯は繋ぎたいという欲にかられていたでしょうか。

そんな展開の中、好機は41分の水戸。
最終ライン(乾・細川)からのドリブルを交えつつサイドを振り、平野の浮き球での縦パスを奥田が落とし、ピットブルがシュート。
しかし枠を捉えられず(左へ外れ)に終わり、結局前半はスコアレスで終える事となりました。

ハーフタイムで水戸サイドが前嶋→外山へと交代し、迎えた後半のキックオフ。
琉球のミスで始まった前半の入りでしたが、後半の入りは琉球選手が痛む入りとなってしまいます。
後半1分に田中が自陣深めで水戸・外山と足同士で接触(反則)、直後の2分には中盤で池田が乾との空中戦で痛み、ともに倒れ込むシーンが。
後者に反則が無かったのも切欠となったのか、続く4分にはロングパスを収めた水戸・ピットブルに対し、李がしつこくチェックにいき腕でチャージして反則に。
すると両軍ヒートアップし一触即発の雰囲気が生まれてしまいます。

そんな珍妙な入りを経て、水戸は5分に好機。
右サイド奥からスローインで、サイドから河野がエリア内へ送り、ピットブルのスルーから木村がシュート。
しかし李が足でブロック(→こぼれ球をGK田口キャッチ)して間一髪防ぎます。

後半も水戸ペースの立ち上がりかと思われましたが、ここから琉球が押し返し。
11分に河合が右サイドへスルーパス、受けた池田が時間を作ってからパスを繋ぎ、再度受けた池田からのクロスをファーサイドへ沼田が走り込んでヘディングシュート。
しかし僅かにゴール左へと外れてしまいます。
これで水戸は浮足立ったのか、13分にはビルドアップのミスで小泉がカット、そのままエリア内に進入してシュート。
しかしふかしてしまい枠外になり、これもモノに出来ず。

以降も琉球が攻撃権を掴み、13分に風間宏矢がミドルシュート(GK松井キャッチ)を放つなどしましたが、依然として得点は生まれず。
冒頭で述べた、大勝後のジンクスが頭を過りかねない状況となったのか、20分以降からペースは水戸に以降する事に。
ここでの水戸は敵陣でショートパス攻勢を強め、琉球ディフェンスを翻弄していくも、こちらも得点を奪う事は出来ず。
22分には度重なるアタッキングサードへの侵入ののち、右サイド手前から河野がクロスを上げると、木村がヘディングシュートを放ちますがゴール左へと外れ。
秋葉監督の試合前コメント(内心は不明)とは裏腹に、撃ち合いとは懸け離れた試合展開となっていきます。

水戸はハーフタイム以降も早めに選手交代を敢行していき、10分に奥田→中山。
これで従来の3-3-2-2へ戻した(中山とピットブルの2トップ、木村が一列上がりシャドーに)かと思えば、22分にはピットブル・木村→森・安東へと交代。
これで再び3-4-2-1へと戻るなど慌ただしく変化。(中山の1トップ、平野と安東のドイスボランチ)
そして24分に飲水タイムが挟まれます。

ここで琉球サイドも動き、市丸→人見へと交代。
この交代で4-2-3-1から4-4-2へと、こちらも布陣をマイナーチェンジして臨みます。(小泉がトップ下→ボランチ、池田と人見の2トップ)

2トップでプレスを掛ける体勢に移ったのが功を奏したか、それとも単純にフレッシュな人見のチェイスが効果的だったのか。
28分に敵陣深めでボール奪取に成功した琉球、奪った風間宏矢がそのまま右サイド奥へと進入しマイナスのクロス。
そしてペナルティアーク内で河合が受け、シュートを放つとブロックを掻い潜りゴール右隅を捉えネットに突き刺さり。
GK松井も反応出来ない程の、絶妙なシュートで先制点が生まれました。

先制を許した水戸、攻撃力自慢のチームらしく以降反撃に出ます。
交代出場の外山が居る左サイド中心に攻撃し、度々奥へ進入します。
反対に右サイドは、疲労からか河野が目立たなくなり沈静化。
敵陣でパスを繋ぐ攻撃は相変わらずも、中々琉球の守備ブロックを崩す事は叶いません。

逆に琉球は2点目を狙いにいき、前節ハットトリックを達成した風間宏矢が果敢にゴールの姿勢を見せます。(34分に小泉・河合→上里・山口和樹に交代)
38分には上里の縦パスをエリア内右で受けてシュート(GK松井セーブ)、39分にはエリア内での田中の戻しからミドルシュート。(枠外)
勢いそのままに2試合連続得点を狙いにいくも、それは果たせず。

しかしその姿勢がチームに還元されたのか、41分に貴重な追加点が。
李が左サイド奥へロングパス、拾った山口和から戻りながらパスワークしたのち中央へと展開し、風間宏希が縦パス。
受けた池田がドリブルで前進、エリア内左に進入してシュートを放つと、コントロールされたボールがゴール右へと突き刺さり。
池田の2試合連続得点は、ジンクスを振り払う勝利を手繰り寄せたゴールとなりました。

尚も勝負を捨てずに攻め込む水戸。
43分にはCKの二次攻撃で、森が左からのカットインののちミドルシュートを放つもGK田口がセーブ。
結局はこれが最後のシュートとなりました。

琉球は最後の交代枠で風間宏矢→フェリペ・タヴァレスへと交代。(田中が右サイドバック→右サイドハーフへシフト)
故障が相次いだのか、背番号4の岡崎(この日ベンチ入り)と5のタヴァレスが、最終盤になってようやく出番を得ているというのが苦しかったシーズンを象徴しているかのようでした。

アディショナルタイムも押し込み続けた水戸ですが、ゴールが生まれる事は最後まで無く。
0-2のまま試合終了のホイッスルが鳴り響き、連勝を達成した琉球。
これで前年の勝ち点(49)を上回り、成績的にも上昇を描く事となりました。
後は今季一度も無かった3連勝を達成し、順位的にも前年(14位)の上をいく事が出来るか、最終節に託されました。


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