らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

素晴しきスイスアルプス~ゴルナーグラートからツェルマットへ~

2012年08月12日 | 海外編

7月27日の夜に関西空港を出発、イスタンブール経由で翌28日チューリッヒに到着。
そこからは、列車に乗換えツェルマットへ移動。目的地までびっくりするほどスムーズに移動する。
観光立国スイスならではだろう。初めての個人旅行でも、すべてが分かりやすく便利なのである。

さて、今回の旅の目的はマッターホルン登頂である。
旅行ではなく遠征であることをわすれてはいけない・・・
ツェルマットでの行動予定がビッシリ書かれたスケジュール表を見る。
さぁ、まずは高所順応第1日目は、ゴルナーグラートからツェルマットまで標高差約1500mを歩く。
登りは、登山鉄道を使って一気に3090mまで上がる。あとはゆっくり下るのみ。
下るだけだなんて何だか物足りない・・・と思い、歩荷トレ気分でザックにいっぱい荷を詰め込む。
たまには、軽い荷で山を楽しんでもいいのでは・・・と思う。
しかしいざとなると、いやトレーニングだからと重いザックになってしまうのである。


ツェルマット駅8時48分発のゴルナーグラート鉄道に乗車、約30分で山頂駅だ。
ここでは、スイスカードを使って山頂までの片道切符を半額のCHF20(¥1700円程)で購入。
このスイスカードを事前に購入しておけば非常に便利である。
列車の往復切符及び現地滞在中、登山列車やゴンドラ等購入時割引に活用出来るのだ。


始めはガスって何も見えなかった景色が、標高2800m辺りから急に視界が明るくなる。
ローテンボーデン駅通過中、マッターホルンが少し見える。


山頂駅に到着すると、目の前に立派なクルムホテル・ゴルナーグラートが見える。
一度は泊まってみたい高級山岳ホテルだ。


準備体操をして、早速高度順応トレ開始。
標識には自転車マークがある。マウンテンバイクで走り抜けても気持ちよさそうだ。
真っ白なアルプスの山々を仰ぎながらゆっくり歩いて行く。
要所に標識があり道に迷うことはない。また登山道は広く、混みあうようなこともない。
まさにハイキング天国なのである!


リッフェルベルグ2582mまで来たところで、アルプスの羊の群れと遭遇。
カランコロンと首輪の鈴を楽しそうに鳴らして歩いている。
日本の羊と違って顔が黒くて、チリチリの極チリ毛だ。


まだ先は長いので、ここで昼休憩をとる。
日本から持参したフリーズドライのご飯と果物と質素だが、大パノラマの中だから何でも美味しい!


リッフェルベルグからフーリまでは約3時間の行程で、こんな景色がずっと続く。
お花畑も満開、そしてほとんど人とすれ違うことのない静かな山歩きを満喫できる。


15時前、フーリまで下りて来た。
このフーリというところが、またスイスらしいのどかな雰囲気の集落でワタシはとてもお気に入りになる。
みんな、テラスでお茶をしながらこの素晴しい景色を楽しんでいる。
なんて贅沢な時間の過ごし方なんだろう。


ツェルマットには16時前に無事に到着。
楽しい高度順応トレだったが、重いザックでずっと下りだったせいか少し筋肉痛・・・
考えてみると、今日の行程は奥穂高から上高地まで下りるくらいのものだ。
結構疲れるなぁ、と感じるのも当然かもしれない。
しかし、明日はいよいよ人生初の4千m峰ブライトホルンへ登らねばいけない。
しっかり休養して、明日に備えよう。