らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

「野菜の日」市民公開講座

2013年08月29日 | 日常のこと

8/31は「野菜の日」。これにちなんで、「もっと野菜を、もっとトマトを」をテーマにした
市民講座があり、受講してきた。
主催は、良い食材を伝える会「食材の寺小屋」という会長が料理研究家の辰巳芳子氏のNPO法人。
27日、東京農業大学で行われたこの日の講座、講師は料理研究家の山本麗子氏。
どんなお話や料理を教えてもらえるのだろうかと、ワタシは楽しみいっぱい。
当日は勉強というより、遠足に行くようなワクワク気分で出掛ける。


13時30分から講義が始まる。最前列の席に座るワタシ。
大学の調理実習室は受講者の定員オーバー?なのか、かなりのギューギュー詰。
さぁ、講義開始。山本氏から野菜に関する身近なお話を聞き調理のデモンストレーションへ。
トマトをふんだんに使ったレシピがメインである。
ビーフストロガノフ、ラタトゥイユ、トマトゼリーの三品をわかりやすくテキパキと作られる。
夏野菜ドライカレーは、レシピのみの説明でデモなしだった。
テレビで見るお料理番組と違い今日は実際に目の前で生で見られるのだ。
出来上がっていくお料理の良い匂いが、楽しさを倍増させてくれる。


フレッシュなトマト以外でも、栄養が取れますとのことで紹介してもらったトマト加工品。
まぁ、いろんな種類があるものだ。
生トマト、もしくはトマトホール缶くらいしか普段は使わないワタシ・・・
お皿に入った試食のラタトゥイユにはモロッコインゲンが入っていた。
ラタトゥイユは、かなりよく作るがインゲンを入れるのは知らなかった。なるほど~。


デザートのトマトゼリーは簡単且つ、トマトの栄養がまるごと取れるからうれしいレシピ。
トマトはデザートとして使っても、かなり合う。これも作ってみよう。

料理本も役立つけれど、やはり参加型の講座は楽しいし学んだことがアタマにもよく入る。
今日はさっそく、習ったラタトゥイユに合わせるパンを仕込み始めるワタシ。
パン作りも楽しさが増える。

 


 


盛夏の尾瀬へ~至仏山と燧ケ岳を望む縦走~

2013年08月21日 | 縦走

お盆休みを利用して尾瀬へ2泊3日テント泊縦走に行った。
尾瀬と言えば広大な湿原を思い起こさせるが、未だかつて行ったことはない。
また、東北地方最高峰の燧ケ岳と至仏山もぜひ一度見てみたい。
我々は期待とお楽しみいっぱいの尾瀬探勝へと出発する。

8/14 自宅~沼田~鳩待峠~山ノ鼻

沼田からバスで2時間かかって、ようやく鳩待峠に着いたのは14時半。
ここは標高1591m、ちょうど上高地と同じくらいだ。うん、涼しい。
出発前は日中気温37℃とやらの猛暑でぐったりしていたので、この爽やかな気候が心地よすぎる。
準備体操をして、今日の目的地である山ノ鼻を目指す。


木道を歩くこと約1時間、立派な至仏山荘が見えてきた。
この山荘周辺が山ノ鼻テント場である。お盆だが、意外と空いている。
幕営代一人800円を支払い、テント設営。水場やトイレも清潔で使いやすい。


せっかくなので、一周約30分の尾瀬植物研究見本園を散策する。
夕方近い時間帯のせいか、誰も歩いていない。
至仏山に続く登山道があり、その穏やかな山容を望むことができる。


リンドウとクルマユリ。
高山植物の花盛りは7月でほとんど終わっているが、それでも所々花を見ることはできる。


静かな尾瀬の初日は過ぎていく。

8/15山ノ鼻~下田代十字路~沼尻~尾瀬沼

朝6時起床、8時出発。
至仏山を背に、尾瀬ケ原へ続く木道を入っていく。お盆休みであるが今日も人は少ない。
竜宮小屋を過ぎると、もうその先は福島県であることを示す表示がある。
なんだかとても遠いところに来たのだなぁ、と妙に実感。


木道の先には、燧ケ岳が真正面に望める。
至仏山の穏やかな山容とは対照で、こちらはゴツゴツしたかたちの山のようだ。


下田代十字路は6軒の山小屋とテント場があり、ちょっとした村に見える。
テント場は、こちらの方が小屋から少し離れた場所にあるので雰囲気がよさそうだ。
いずれにしても、山奥とは思えぬこの立派な施設群に驚かされる。
尾瀬の年間入山者数がいかに多いものであるのかを伺える。


下田代十字路から沼尻休憩所の間はひたすら木道を歩く。
長時間の木道歩きで、そろそろ土の登山道が恋しくなってくる。
湿原地帯なのだから仕方ないのだが・・・
この後、雲行が怪しくなり雷がゴロゴロ鳴り出す。一雨来るか?


14時尾瀬沼ヒュッテ到着。ここで、テントの受付をしてから奥のテント場へ移動。
じつはここのテント場、予約制(!) そうとは知らず、フツーにいつも通り適当な場所を見つけて・・・
ではナイのだ。ちゃんと、受付で番号札をもらい指定された場所で張らねばならない。
我々はたまたま空いていたからラッキーだったが予約一杯のときはどうすれば・・・?
一張りずつ区画整備された木のテラス上にテント設営してしばらくすると夕立になる。


8/16 尾瀬沼~三平峠~一の瀬~大清水
 
5時起床。今朝も気持ちよい快晴である。木漏れ日で木道が光って見える。
よくぞ、毎日晴れてくれた。夏山で合羽を一度も着ることがないなんて珍しいことだ。
尾瀬沼から燧ケ岳の雄姿を望むため、散歩へ出かける。


真っ青な空の下、燧ケ岳が目の前に大きく見える。
早朝の湿原地帯の幻想的な光景にしばらく時間を忘れるくらい見惚る。
最終日にして、この夏尾瀬に来たことを心底良かったと感じる。

この日本にはまだまだ知らない素晴らしい絶景があるものだ。
これからも山登りを続けながら、未知への感動を探し続けたい。 


 


 





 


 


つづら岩~東京近郊のアルパインゲレンデ~

2013年08月06日 | 山登り

8月最初の日曜日は、つづら岩でクライミングを楽しんできた。
今回、この山行は前日にK氏からお誘いをいただいたものだ。
つづら岩・・・。名前は知っているが、どこにあるのかサッパリである。
関東は関西と比べると岩場の数がとても豊富だ。しかも都市圏から日帰りの範囲内だから素晴らしい。
今後、もっといろんなところを登れる機会が増えると思うととても楽しみである。


朝7時前に家を出発。新宿からはホリデー快速あきがわに乗車する。
この列車は奥多摩行へも途中の拝島まで連結運行していて、車内は登山客や家族連れでいっぱいだ。
五日市駅からは西東京バスに乗り換えて、千足で下車。10時半、登山口を出発する。


立派な標識があり、初めて来た人でも迷わずに歩けそうだ。
登山道は「関東ふれあいの道」になっていてよく整備されている。


実はこの日、ワタシは初めてストックを使って歩いた。
このストックはK氏から戴いたのだが、ストックの価値を知らないワタシにとって本当に
黄金の杖のように感じた。
このストックを使えば、安心安全の登山が今後も続けられる。
感謝の気持ちでいっぱいになりながら、目的地へと進む。


途中、綾滝で小休止。我々以外、誰もいない。
ここは、本当に東京の山かしら?と思うほど静かだ。


大きなカエルが滝の近くにいる。
見たことのないような蝶やトンボが飛び、自然豊かな場所である。
ちなみにこの日、ワタシはオニヤンマを初めて見て、その大きさと模様の美しさに感激。


12時40分、つづら岩に到着。見上げる目の前の大きな岩壁は、約40mあり3パーティが登攀中。
我々は最初、このメインの南壁ではなくて少しぐるりと回り込んだところの西壁から練習開始。
久々にギアを装着するらいちょうリーダーは、緊張気味だ。
ワタシも待機中の落石に備えて、ヘルメットのみ着ける。
トップはらいちょうリーダー、K氏ビレイ、さぁ練習開始。


西壁で2本登攀してから、いよいよ南壁だ。ここでは、K氏がトップで登攀する。
約40mの南壁はダブルロープで登る。
つづら岩の岩質はチャート(火打石)というらしく、非常にしっかりと安定した岩だ。
つづら岩に登り続けて50年!というK氏、見ていて気持ち良いくらいスルスルと登攀。


セカンドのらいちょうリーダーも、初めてのつづら岩をしっかり手応えを感じながら登っているようだ。
バンドを左にトラバースしていき、K氏とここでリード交代。
最後の終了点まではらいちょうリーダーが登る。
懸垂下降でふたりが無事に降り立ったころ、雨が降り出した。
予定通り、15時に練習終了。ここからゆっくり下山して17時のバスに乗り帰路に着く。

つづら岩まで、登山口から1時間半というアプローチがちょうどいい山登りを楽しめる。
そして、マルチピッチクライミングを存分に練習できるのだから素晴らしい岩場である。
充実感いっぱいの一日であった。