らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

夏山・北アルプス縦走~三俣から蝶ケ岳へ~

2016年08月23日 | 縦走

らいちょうチームの約3ケ月振りの山登りは、夏山縦走。
そしてナント!北アルプスの蝶ケ岳が今回の目的地である。
今まで奥多摩での縦走しか経験していない上に、いきなり北アルプスを選択した私たち。
ザックの重みに耐えて歩き通すことが出来るのか、娘はこの遠征を楽しんでくれるのか等々の不安。
しかし、いつも一歩ずつ上を目指してやってきたのだから今回も挑戦してみよう!
そうと決まると、ワタシは楽しみになってくる。いや、かなりウキウキ気分になる。
それもそのはず、ワタシにとって娘が生まれてから3年ぶりの北アルプスになるからだ。


登山口は、三俣からスタート。穂高駅からタクシーで30分ほどで到着する。
お盆休みとあって、三俣の駐車場は満車である。
ゲートがあり、そこをくぐり抜けて20分歩けば三俣登山口である。
登山計画書を提出してから、いよいよ待ちに待った北アルプスへ足を踏み入れる。


吊り橋を渡り、どんどん進む。
真夏の暑さを忘れてしまいそうになるくらいの涼しい気候が快適そのもの!


涼感たっぷり、見ているだけでも癒される。
力水が最後の水場なので、ここで4リットルの水を確保する。
ザックに水の重みが加わりさらにズシリと肩に食い込むようだ。
涼しくてもリーダーとワタシは汗だくになり歩き続ける。


まめうち平付近で少し道が緩やかになり、また進んでいくと急な登りが続く。
階段が結構あり、これがなかなか辛い。
途中で、適度に休憩を取りこれから見える景色に期待を膨らませつつ頑張る。
そして、森林限界を越えるあたりでようやく「ワーッ‼」と思わず声を出す光景が見える。
あぁ、これぞ北アルプスだな、やっぱり素晴らしい!と喜び合う私たち。


あともう少し、もう少しとザックは重くとも足取りは幾分軽くなったような気分で
登り続ける。
この日の天気は快晴で、申し分ない登山日和である。


ぱっと目の前に槍穂高が大きく現れた。右手には蝶ケ岳ヒュッテが見える。
ついにここまでやってきた、あぁやっと北アルプスに復帰出来たんだなぁと感動。
山頂で記念撮影をして、昼食休憩をとる。


昼食に作った鶏そぼろ炒飯。貴重な生卵1個だけ使う。
娘の好物なので、よく食べてくれた。


たっぷり休憩時間を取り、槍穂高の景色を充分に見てから私たちは徳沢方面に下る。
長いコースではあるが、横尾へ下りるよりは道はなだらかであるのでこちらを選択する。


妖精の池を横手に見やりながら、どんどん下る。
長塀山手前でいったん登り、展望がないので立ちどまらずに歩き続ける。


疲れてくると下りは要注意だ。
何でもないところで足が引っかかって転倒するかもしれない。
久々の山行であったため、下りはかなり気を引き締める。
背負子にいる娘には、ヘルメットを着用させた。もちろん、転倒したときのためだ。


徳澤園の赤い屋根が上から見えた時は、かなり嬉しかった。
そして、ようやく徳沢に到着する。何度でも訪れたくなる場所である。
テント場はやや混んではいたが、時間を見ると15時であり小梨平まで行くと少し遅くなる。
この日はここでテント泊することにした。
背負子に乗ってばかりで運動不足の娘は、徳沢で走り回れるのが楽しそう。
リーダーは梓川の冷たい水で顔を洗って、気持ちいい!とこれまた嬉しそう。
ワタシは、久々の徳沢でゆったりした時間を過ごして幸せいっぱい気分。
それぞれが徳沢時間を満喫する。


翌朝、かねてから考えていたパンケーキを朝食に作ってみる。
粉は自宅で配分済だ。牛乳の代用でスキムミルクを水で溶かし使用。
卵は貴重な残り1個を使う。
これが、思っていた以上に美味しく出来る。
縦走で限られた食材を持参する中で、スキムミルクは大活躍であると判明!
今後も使いたいと思う。次回はお好み焼きに挑戦する予定だ。


朝食を終えて、上高地に向かう。
途中で雨雲が出てきたので足早に進む。
河童橋に着く頃にポツポツ降り出し、しばらくして本降りの雨になる。
ここで今回の山行で初めてのカッパを出して着た。
縦走中に雨に一度も出会わなくて本当に良かったな、と思いつつバスターミナルへ。

今回の縦走で、北アルプス復帰を果たしたことで、これぞ山登りだ!という気持ちがよみがえる。
娘に負担をかけずに、家族で楽しめると登山をこれからも続けていきたい。