らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

錦秋の瑞牆山

2014年11月11日 | 縦走

10月下旬の週末、今年中に必ず登っておきたい!と思っていた瑞牆山へ向かう。
金峰山へ登るときに、いつも瑞牆山を眺めるだけで訪れる機会がなかった。
遠方から見ても、あれは瑞牆山だとすぐに分かる特異な風貌。
そう、あのゴツゴツした岩が瑞牆山全てであり、一体どんなヤマなんだ?と思っていた。
瑞牆山頂へのルートは、増冨側からと黒森側のふたつがありどちらも日帰り可能だ。
前者ルートで登る人がほとんどだろうが、我々は後者ルートで行くことにする。
さぁ、念願の瑞牆山に向けて出発。



前日の夕方に、登山口であるみずがき自然公園でテント泊。
平日だったので、この広すぎる敷地内はほぼ貸切り状態。
これなら、娘が夜泣きしても迷惑かけないだろうととりあえずは安心のワタシ。
テント場からは瑞牆山がすっきりと見上げられ、麓は紅葉で美しく、登頂意欲が増す。


出発当日の朝、目覚めるとナント8時。大寝坊の我が家…
いえ、仕方ないのです。明け方まで10ケ月の娘がグズッて起きていたもので…
と、まぁそれでもこの日は雲一つない快晴、登るしかない!と気合いを入れる親二人。
10時にテント場を出発する。
紅葉満開の林道を30分程歩くと登山道があるが、ここまで車で来ている人たちもいた。


あぁ来て良かった!!と、まだ山頂にも立っていないのに満足感に浸るワタシ。
あまりにも気持ちよすぎる天候と紅葉の美しさに、気分が盛り上がる。
唯一この日、デジカメを忘れたことが悔やまれる…(写真は全て携帯です)


登山道に入ってから一時間弱で不動滝まで来る。
ここまでとくに歩きにくいような箇所はない。
簡単なハイキングなら、ここまで歩いても楽しめそうである。


不動滝をあとにして、さらに山頂を目指す。
ここから上部は少々荒れた感じの登山道になる。
また、紛らわしい道もあり、迷いやすい箇所もあった。
私たちも一度だけ、ルートを外れてしまい、引き戻す。
沢沿いの道は、増水していると渡渉しにくいと思われる所もある。


瑞牆山では、このような大きな一枚岩をよくお見かけする。
こんな大きな岩、一体いつからこの地に存在しているのだろう…
巨木や大岩などを眺めていると、人間には計り知れない不思議な力を感じる。
その後途中で昼食休憩を取り、娘をあやしながら山頂を目指す。
頂上直下で、増富側から登ってくるルートと合流すると一気に登山者は増える。
こちらは南面の登山道なので日当たり良好、私たちが登ってきた北面の黒森コースとは
まったく雰囲気が違う。
同じ山の頂上を目指すにも、そのルートが異なるとまるで違う山を登っているようだ。 


瑞牆山2,230m山頂に到着。さすが100名山、いやそれにしてもスゴイ人!
花崗岩の一枚岩が広がる明るい山頂は、若者登山者で賑わっている。
人気のある山らしい。関東圏から近いのも、その理由かもしれない。


山頂からは、縦走路で続く金峰山の五丈岩や八ヶ岳・富士山が見渡せる。
ちょうど、娘がお昼寝から目覚めたので記念撮影をしてしばし展望を楽しむ。
もう少しゆっくりしていきたいが、すでに14時を過ぎている。
秋の日は釣瓶落し、である。なので、日が暮れて暗くなる前に山を下りたい。
名残惜しみつつ、山を降りる。


あともう少しでテント場、というところで夕陽が沈む。
赤く染まる瑞牆山が暗くなりやがて見えなくなるころ、私たちも無事に下山する。 

いい山です、瑞牆山。
今度は、金峰山と合わせて縦走する計画を立てようと思う。

 

 





 


 




 

 



 


弘法山から鶴巻温泉へ

2014年11月01日 | 山登り

爽やかな秋晴れの10月中旬。
適度にしっかり歩ける距離で、近くにある山は…と地図で探して見つけた今回のコース。
弘法山は以前から知っていたが、登山道が続いていて縦走できるとは知らず。
ゴールが温泉だなんてナンだか楽しそう…
空は快晴、気候良し、体調バッチリ、いざ出発!


小田急線秦野駅が、今日の山登りの出発点。
しばらくは街の中を歩き、やがて登山口へ到着するとすでに午後1時半。
山登りの鉄則・早出早着がまるでなっていないことに反省。
装備は、低山と言えどもしっかり完璧ではありますが…


まずは権現山へ向かうと、立派な展望台が見えてくる。
山頂は非常に広く、丹沢や箱根がよく見渡せる素晴らしい展望だ。
こんな広場が、もっと近所にあればいいのになぁと思いつつ先を行く。

 
弘法山まで来ると、大師堂や鐘楼があり山というよりお寺に来た感じだ。
ここまでは登山者も多く、団体の人たちもいて賑やかである。
でも、私たちはまだまだ先がある。
鶴巻温泉には、明るいうちに下山したい。
持参した果物とビスケットで小休止後、再び出発する。


弘法山から先は急にひっそりした登山道になる。
すれ違う登山者もほとんどいない。
どうも、このコースを縦走する人は少ないらしい。
こんなに歩きやすくて、 素敵な雑木林の道が続くのでワタシの足取りも軽い。
トレランのコースにしても楽しそうだ。 


 
吾妻山まで来ると休憩舎とベンチがあったので、娘のために休憩をしばし休憩をとる。
ここまで来れば、鶴巻温泉駅まで残り25分である。 


鶴巻温泉駅に無事に到着、16時半と明るいうちに下山できた。
ワタシは旅館が立ち並ぶ温泉街なのかと思っていたが、意外と一般的な住宅街であった。
それでも駅近くに、日帰りで温泉を楽しめるところがあるので便利だろう。
山登りの後疲れをいやすのもいいかもしれない。

街から近いのに、一歩山中に入ればとても奥深く静かな山歩きを楽しめる。
一年を通じて楽しめるコースだと思うので、次回は冬に来てみよう。