らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

東京都最高峰・雲取山縦走

2016年05月26日 | 縦走

5月の連休は、東京都最高峰であり100名山でもある雲取山縦走に挑戦。
今回は鴨沢から出発、山頂を経て三条の湯へ、最後はお祭りに下山するというルートだ。
この山行計画、今までのようなベースキャンプで登る山登りではない。
そう、重い荷を担いで山頂を目指し歩き続ける本当の縦走である。
娘を連れてこのような本格的な縦走はこれが初めてで、これまでのスタイルからランクアップだ。
この縦走で、リーダーは背負子に娘を載せ、限られた荷室に装備を詰めての荷物。
ワタシはテントと3人分のシュラフ、食料等を背負い、荷を二人で分担する。
娘のオムツが中でもかさ張る荷物であるが、これはやむを得ない。
考えているだけでも大変そうな気がするが、これを成功させることがワタシの自信につながる。
そう、やらねばならないのだ!と自分の心身にムチを打ち、気合いを入れて計画を実行する。


初日は移動のみのため、自宅を出たのは10時過ぎと遅めの出発だ。
電車とバスをの乗り継いで、この日の目的地である水根沢キャンプ場に14時到着。
ここのキャンプ場は初めてで、山あいにあり静かで落ち着くところだ。
近くには沢登りで入渓する所もあるらしく、夏に来ても涼しくて気持ちよさそうだ。
この日の夕食は、久々に作ったぺミカンをもとにうどん鍋を食べる。
翌朝に備えて早めの就寝。


朝5時起床。簡単な朝食で素早く済ませて、キャンプ場を撤収。
水根バス停から7時13分発のバスに乗り、登山口となる鴨沢へ移動だ。
バスは早朝から満員。こんなに混んでいるとは…。
ほとんどの乗客が鴨沢で下車。雲取山は大人気の山であるようだ。
登山者の格好を見ているとトレラン、日帰り軽装、重装備と様々である。


鴨沢を8時過ぎに出発。
雲ひとつない快晴、気温もちょうど良く絶好の登山日和である。
このまま晴天が続くことを願いつつ、登り始める。


登りはじめのうちは身体が馴染むまで、何となく調子が乗らない。
フーフー言いながらも登っていると、シカに遭遇。娘は大喜び。
動物園に行くより、こうやって野生の動物をまじかに実際に見るほうが娘も嬉しいだろう。


七ツ石小屋方面とまき道で雲取山方面に向かう分岐点で昼食休憩。
重いザックを肩から下ろすと、ホッと一息。自家製のケークサレを食べる。
今回の山行で重い荷物のメインは食料だ。
フリーズドライ製品が食べられない娘のために、ほとんどの食材をぺミカンにして持参。
これが3日分だから、ずっしり重い…が、仕方ない。


まき道をしばらく進むと少しザレたところに出て、木道を渡る。
道は若干狭くなるが、問題なく通過する。


まき道を経て石尾根に出ると富士山がドーンと見えて、ヤッターとうれしくなる。
ここからは、快適な尾根歩きだ。
重いザックを担いでクタクタになっていても、ここまで来ると頑張って来た甲斐があったと感じる。
登山道も広くなり、伸び伸び歩けるから楽しい。


木陰でしばしの休憩をとるワタシ。
楽しい尾根歩きとは言え、さすがにザックの重さにバテ気味…
まだまだ、体力不足である。


14時前、奥多摩小屋キャンプ場に到着。
尾根上で見晴らしが良く明るいテント場は、展望も抜群で一目見て気に入る。
時間もいいころ合いとみて、今日はここで幕営することにする。


メインのテン場から少し離れ、少し下った木々が立ち並ぶところで設営。
実は今回、ワタシはテントのフライを忘れてしまうという大失態をしでかした。
リーダーがツェルトを代用にして、倒木と細引きを使ってなんとか上手く張ってくれた。
装備表を作成して、出発前にきちんとチェックをしなければいけないと反省。


夕食までの時間、散歩したり石ころでケルンを積んだりして楽しく遊ぶ娘。
玩具なんてなくても、こうやってここにあるもので楽しく遊べるものだと感心。


夕陽を眺めながら、明日も好天であることを願う。
奥多摩小屋のテント場は、尾根上なので本当に気持ち良く展望がひらけていて快適である。


3日目の朝、6時半に起床。今朝は少し曇り空。
テント脇に鯉のぼりを付けるのは、5月連休の山行には欠かせない我が家の恒例行事。
この鯉のぼり、結構長年使っている。


9時に出発と遅めの時間だったため、たくさん張っていた他のテントはほぼ撤収されている。
尾根道を山頂に向かってコツコツと登っていく。


10時過ぎ、雲取山山頂に到着。
曇り空ではあったが、遠く富士山の姿を見ることが出来る。
寝ている娘を起こさず背負子に乗せたまま記念写真を撮る。
頂上の避難小屋で少し休憩を取ってから、三条の湯へと向かう。


山ツツジが満開だ。
三条の湯方面の登山道に入ると、途端に誰とも出会わなくなる。
ほとんどの登山者が往路を戻っていったのだろうか。
しかし山に入って3日目にして、ようやく静かな山歩きを楽しめる。


遠くに聞こえていた沢の音が進むうちに大きくなってきて、しばらく行くと川が見えてきた。
もうそろそろかなと思った頃、大きくて立派な山小屋が見えた。
13時20分。三条の湯に到着する。


小屋から眼下に見るテント場は、5分程下ったところにある。
小川のほとりで、水の流れる音が心地よい落ち着く場所だ。
三条の湯は、何といっても温泉があるのが魅力的だ。
せっかくここまで来たのだから、少し時間は早いがここでもう一泊する。
早速、温泉を覗いてみると誰もいないのでゆっくりとお湯を楽しむ。
毎日頑張って歩いてきたおかげで、本当に気持ちよくお風呂を満喫。
縦走最後の夕食は、小屋で購入したワインでカンパーイ!
重い食料を担いできた甲斐があり、最後まで美味しく食事を楽しむことが出来て嬉しい。
娘もよく食べてくれたので安心した。

 


最終日の4日目、テント場をあとに下山する。
お祭りまでの林道を、黙々と歩くこと2時間20分でバス停に到着。
娘を連れての三泊四日の山行は無事に終了する。

まだまだ体力向上や、荷造りのことなど課題は多い。
だが、今回の縦走をやり遂げたことでワタシの中に大きな自信とヤル気ができた。
このモチベーションを持続させて、次の夏山縦走を目指そうと思う。

 

 

 

 



 

 

 

 






 

 


 


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1 コメント

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フライ無しも1つのスタイルです (目黒駅は品川区)
2016-05-26 11:15:41
今ぐらいの季節なら、フライ無しでも雨が降らなければ問題なく泊まれます。ライト&ファアストの人なんかあえてフライ持って来ないこともあるし。まあ中がメッシュだと寒いし、外から丸見えだからちょっとあれだけど、真夏はそれで泊まってる強者もいないわけでもない。
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