らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

ラッセルラッセル!阿弥陀岳南稜

2011年03月25日 | バリエーション

東北関東大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

阿弥陀岳南稜縦走は年末に悪天候で延期していた為、今回の3連休では何としてでも実現させたい思いがあった。
これを逃すともう冬の八ヶ岳は来年まで待たなければいけない・・
天候を気にしつつ前日まで行くか行かないか悩んだ末、行くことに決めた
当日の朝、始発列車で茅野に向かう。
いつもなら連休の茅野駅は八ヶ岳登山者で賑わっているのが今日は私たち2人だけ。
本来なら、東京からK氏も同行予定だったが計画停電の影響で残念ながらご一緒出来なかった。
今回は2人で頑張るしかないと気合いを入れて登山口へ移動する


舟山十字路へ到着。雲一つない快晴で気温も高く、もう春だなぁ~と実感
「阿弥陀岳南稜」と書かれている標識があり、その方向へ歩き始める


1時間ほど歩いたところで阿弥陀岳が大きく正面に見えた。
今日ほど天気の良い八ヶ岳は初めて。
「早くあのてっぺんに登りたいね~」とこの辺りまでは、まだまだ余裕だった


雪はどんどん深くなり、トレースはもちろんないので二人交代でラッセル
気温が高いため雪の状態が悪く、時々身体ごと雪に埋もれ、脱出するのに往生させられる
そして旭小屋経由で行くつもりが、道を間違えて広川原沢の方に入ってしまう
時間はどんどん過ぎてゆき当初予定していた幕営地の青ナギどころか立場山の取り付きにさえ着かない


16時半でこの日の行動終了。
テントが張れるよう雪を掘り整地して、今夜はここでビバークとなった
自家製モツ鍋を食べ、お酒を飲んで早々に就寝。明日はどうなることやら・・


翌朝4時過ぎに起床。あぁ、今日もラッセルか・・天気は最高だが気分は何となく晴れないワタシ
それでも準備をしてテント撤収後、出発する


雪は一段と深くなり、胸の高さまである中をひたすら掻き分けて前へ進む
らいちょうリーダーが必死でラッセルするも中々思うように進めないまま時間だけが過ぎる
しかも天気予報通り、徐々に空模様が怪しくなってきた


残念だったが途中で諦めることになり、引き返す
ラッセルラッセルの阿弥陀岳南稜は敗退に終わってしまった


無事に下山したが、このまま神戸へ帰るのはもったいない。せっかく八ヶ岳まで来たんだし・・
どうしようかと思案しながら重いザックを担いでトボトボ歩いていたら親切な方が原村ペンションまで
車に乗せてくれた。
この方の紹介で、突然予約もなしに行ったペンションチャイカさんに宿泊させていただいた
ロシア料理を満喫し、翌日は観光案内までして頂き最後は茅野駅まで送って下さった
本当にありがとうございました!

阿弥陀岳南稜は登頂出来なかったが、地元の人たちと知り合い楽しい時間を過ごせた
八ヶ岳旅行となりました。
















 


るんるんルンゼでどこどこ?堂満岳

2011年03月17日 | 山登り

三連休を前に、雪のバリエーションルートを練習に登っておきたいと思いそれならば!
と、前から気になっていた比良山系の堂満岳中央稜に行くことにしました。
比良山は四季を通じて何度も登っているけれど、今回は未知のルートだけにとっても楽しみ~
そして日曜日、朝から快晴。滋賀へ電車で移動、実家へ寄って車に乗り換えて登山口まで15分。
気温が高く、雪崩が起きないか少し心配だったがとりあえず出発しました


さすがに三月とあって、雪の量は少ない。大山口から青ガレ方面へ入っていく


青ガレの手前の堰堤で登攀準備。ここから、調べてきた通り右から入ってルンゼを詰める
前日のトレースがクッキリ残っていた


徐々に傾斜がきつくなってきた。しかも暑い・・ところで中央稜取り付きはいったいどこどこ?


随分と登ってきたが、ルンゼを詰めすぎて取り付きを見落としてしまったらしいと気づく


あまりの暑さに、テルモスに入れてきた熱い紅茶に雪を入れてアイスティーにする


ルンゼを登りきって一般道と合流して、堂満岳山頂到着。
結局、登攀練習出来ないまま終わってしまった・・


快晴で風もなく暖かな山頂で琵琶湖を眺めながら昼食です。
ベーコン・キャベツ・玉ねぎを煮込んでトマトピューレを入れてミネストローネパスタの完成!
早くて簡単です


今回、新しく購入した某メーカーのドライレイヤーを試してみたがなるほど、
たしかに汗をかいてもサラッとして着心地もいいように思う
アンダーウェアを上手く着こなして快適登山~


堂満岳から金糞峠まで行き、青ガレを下り大山口へ戻った

堂満岳中央稜は登れず仕舞いだったが快晴の中、急登ルンゼを登ったのは楽しかった
しかし、取り付きはいったいどこだったのか・・
また機会があればリベンジしたいと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 


妙号岩クライミング

2011年03月03日 | 六甲山

2月最後の日曜日は久しぶりにクライミング練習をやってきました. 
たまには登ったことのない岩に行ってみようとなり、以前より地図を見て気になっていた六甲山西部に位置する妙号岩と菊水ルンゼへ出かけることにしました
この日は朝から気温が高く、もう冬は終わりなのかと思う程の春の陽気。
クライミングをするには良い気候なのですがね・・

自宅から阪急電車で新開地まで行き、神鉄に乗り換えてひよどりごえ駅で下車。
ここからは六甲全山縦走路を菊水山へ向かって歩き石井ダムを越えると妙号岩が見えてくる


ローカルな雰囲気の神鉄。駅を降りると外は快晴でした


立派な造りの石井ダムは階段を登って越えなければいけないが、これが結構キツイ!
登りきった所はベンチが備えられて景色を眺めながら休憩が出来るようになっていた
遊歩道はそのまま鈴蘭台駅の方へ続いていてウォーキングをしている人が結構いました


妙号岩が見えてくると真っ先にこの大きな文字が目に留まる
「南無阿弥陀仏」というこの文字は約150年前に旅人の安全を祈って僧が彫ったとのこと
この文字上を登るルートもあるらしいが「バチアタリルート」というだけに、ここは避ける


岩への入り口は標識があり、迷うことはなかった
六甲山の岩壁はたいてい週末ならどこも混んでいて順番待ちをすることが多いのだがここは誰もいない
しかも、支点がきちんと打たれていて自分のレベルに合わせてルート選びも出来る
これは良い岩場に出会えたぞ!初めはトップロープで練習する
久しぶりだったが、調子良く登攀できてご機嫌なワタシ。「楽しいね~やっぱり岩はいいねぇ」


トップロープで登り終えた岩から今度は左の岩にトラバース。今度はリードで練習をする
妙号岩は思っていたよりもとても立派な広い岩場で、見晴らしも良くて快適なクライミングが出来た


今日の昼食はチーズフォンデュ。白ワインとチーズ・牛乳、香り付けにニンニク1片、材料はこれだけ!
簡単で、とっても楽しく食べれてお勧め山メニューですよ
今回は茹でたジャガイモ・人参・ブロッコリー、ソーセージとフランスパンが具材でしたが白身魚やベーコン等も次回やってみようと思いました


妙号岩からダムを挟んで向かい側の菊水山を眺めながらコーヒータイム中のらいちょうリーダー
この後、菊水ルンゼをつめて菊水山頂に出る予定だったが時間がなくなったので次回に延期。

まだまだ知らない岩場が六甲山にはあるものです。
しばらくは今回でお気に入りの一つとなった妙号岩でクライミング練習が続きそうです