らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

雪山・赤城山~雪上テント泊~

2017年04月26日 | 山登り

今年こそは、冬山シーズンが終わる前に雪山を登頂したいと考えていた。
3歳の娘を連れて、安全且つ楽しく登れる山はどこか…
いろいろ情報を集め検討した結果、赤城山が一番好条件ではないかとリーダーと意見一致する。
登山口までのアクセスが良く、ベースキャンプで日帰り登山が可能であること。
3歳になる娘には、念願の雪だるまを作って楽しめそうであること。
また無雪期に一度ではあるがルート確認のために登った経験があること。
等々、家族全員が雪山を楽しめそうだということで赤城山行きが決まる。
久しぶりの冬山テント泊準備にワクワクしながら出発の日を迎える。


3月に入ってすぐの週末は天候に恵まれ快晴。
前橋駅から赤城山まではバスが冬季でも運行しているから便利だ。
この時期は、凍り付いた大沼で氷上ワカサギ釣りをする人たちでとても賑やか。
氷の上で釣ったワカサギをその場で天ぷらにして食べるなんてサイコー!!
うん、次回は山&ワカサギ釣りプランも良さそうだ…と到着早々気分が盛り上がる。
釣り人を見やりながら、赤城山キャンプ場まで凍った大沼の上を歩く。
無雪期は歩けない大沼横断でキャンプ場まで時間短縮である。


キャンプ場は我々のほか1組しかいないため静かである。
テント設営後、娘は楽しみにしていた雪だるま作りに夢中。
雪上遊びが初めての娘は、もうそれはそれは大喜び。
喜ぶ姿にワタシ自身も幼少期はこうやって寒さに関係なく雪遊びをしていたなぁと思い出す。
夕方、早めに夕食を取り19時半就寝。


翌朝5時半起床。気温は、マイナス10度だが無風・快晴で寒さはそれ程感じない。
昨夜の味噌鍋の残りにお餅と白飯・卵を入れて雑炊にしたものを食べる。
必要な装備のみをザックに詰めて、7時半にテント場を出発。
黒檜山登山口まで歩くこと15分程で到着すると、既にかなり多くの登山者がいたので少々驚く。
冬山に日帰りで登れるからだろうか、とても人気があるようだ。
ワタシは今から、4年ぶりに12本爪のアイゼンを使って冬山を登ることの大きな喜びを感じる。
ようやく雪山に登れる日がやってきたんだな、と思うと感極まる。
まずは、安全第一にいくぞとリーダーと共に確認しあう。


登り始めから、いきなり急登が続く。
しばらくガシガシ登り続けると暑くなり、着ていた冬用のアウターをとる。
足元は、雪が固くアイゼンがよく効いて歩きやすい。
猫岩まで来ると、大沼と赤城神社がよく見える。
そして、またひたすら急登が続く雪道をひたすら登る。


登り始めて1時間半、赤城山最高峰・黒檜山1,828mに到着。
青空の下、大展望を楽しむ登山者で賑わっている。
いつの山でもそうだが、やはり冬山の天候に恵まれたときの登頂の喜びはひとしおである。
北関東方面の山には疎く、見えている山の名前が分からないのが惜しい。
今年は、登ったことのない山を中心に行きたい。


景色を楽しみながら昼食休憩をとる。
幸い、風がないおかげでゆっくりと日光浴しながら雪上ランチを満喫出来る。
これぞ山での醍醐味だと感じる。娘も普段、お目に掛かることのない雪景色を楽しんでいる。
たっぷり1時間、休憩をとった後下山にかかる。


雪上を歩きたがる娘のために少しだけ一緒に歩く。
何度もツルリと滑ってこけそうになり、危ないので背負子の載せる。


太陽が高くなるにつれ、気温も一気に上昇。
ズボ足状態になると、思うように前に進めなくなるから大変である。
それでも、雪がグサグサに腐ってしまう前になんとか下山することが出来た。
山頂から小一時間ほどで登山口に戻ってこれたから、かなりあっという間である。
山行時間としては少し物足りなさを感じたが、4年ぶりの冬山登山復帰を果たせたワタシの喜びは大きい。


今回は好条件での冬山だったため、何だか少し得したような気分。
もう少し苦労があったほうが冬山らしいような…
などと過去のことを思い出しつつ、娘がまだ小さいうちは無理は出来ないなと思い直す。
まずは、安全第一で無事に赤城山山行が出来て良かった。
また来シーズン、冬山を楽しむことが出来ることを願う。