いつものメンバーでいつもの蕎麦屋にやって来た。
蕎麦屋の女将は地元産のカリッと揚がったフキノトウの天麩羅をビールの肴に出してくれた。塩を軽く振って、口に入れる。
やっぱり春の味がする。 苦くって、それでいて甘い。
ビールの”はか”がいく。
みんなで立て続けに生ビールを飲んだら、お店の在庫がなくなってしまった。
仕方がないのでスーパードライに変更である。
出てきたのがこれ!
天地人ラベルである。
もしかして、新潟県だけ? 当たり前であるが誰もわからなかった。
話は飛ぶが、プロ野球独立リーグ、BCリーグの新潟アルビレックスBCはヘルメットのマークに『愛』の文字を使い、富山県魚津市では魚津城が登場することから、お湯を注ぐと『愛』の文字が現れる湯のみを売り出したそうだ。
勝負も売り上げも『天地人』効果を期待しているのであろう。
話は戻る。
次に出てきたタコの唐揚げとともに、『愛』のビールを飲み干す。 やはり『愛』の味は旨い。
ところでこのお店は、蕎麦屋である。 二十数年来の付き合いである。
ツマミは、注文したことがない。 いつもお任せなのだ。
時には、ツマミ持参で行くこともある。 我儘いっぱい出来る唯一のたまり場である。
最後の仕上げは蕎麦ではなくお客さんからお土産に頂いたとゆう、四国道後温泉の『坊ちゃん団子』であった。 その頃になると酔っ払って写真も撮れなかったのである。
あーあ、今日も飲んでしまった。
帰り際、満月が満面の笑みを浮かべて、お休みと言ってくれた。