浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

骨抜きにされた国連安保理

2006年07月29日 | Weblog
 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の停戦監視所が“誤爆”を受け、国連兵4人(中国、オーストリア、カナダ、フィンランド国籍)が死亡した事件で、国連安全保障理事会は27日、協議を行なったが、イスラエルに対する非難や責任を問う文言は、米国の猛反発に遭い、全て削除され、骨抜きされたものが議長声明として採択された。事件の捜査についても、国連とイスラエルによる「合同調査」ではなく、イスラエル単独によるものだ . . . 本文を読む

民主主義を押し付ける米国の失態

2006年07月29日 | Weblog
 米マスコミがここ数日間でこぞって取り上げているのが、ヒズボッラーのイスラーム圏における人気だ。それを受けて、戦闘が始まった直後にヒズボッラーを批判していたサウディ・アラビア、エジプト、それにヨルダンの指導者達が横並びで口調を変えてイスラエル非難に回り始めた。  まあ、ヒズボッラーが民衆レヴェルで高い人気を誇っていることは、このブログの読者であれば、お分かりのことだが、そうでない人たちには驚きら . . . 本文を読む