浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

レバノンに米軍派遣?

2006年07月20日 | Weblog
 イスラエルのレバノン攻撃とヒズボッラーのイスラエル攻撃は9日目に入っても収まる兆しはない。レバノン側の死者は300人を超えた。その多くは市民である。イスラエル側にもその数は少ないが昨日も死者が出た。  今回の戦闘を見ていると、双方に用意周到さが見られる。今回の攻撃を仕掛けたヒズボッラーは言うまでもないが、最初に攻撃を受けたイスラエルにも、どこか「この日」を想定して準備していた節がある。つまり、 . . . 本文を読む

レバノン内戦取材ノートから 「ウォークマン」

2006年07月20日 | Weblog
 「ママ、それを僕から取り上げないで。それを聞いていると心が落ち着くの」  当時10代半ばであったクリストファー君は、ウォークマンで聞いていたテイプを取り上げようとする母親に懇願した。  自室でウォークマンを聞く息子を見て、母親は好きな音楽でも聴いていると思っていた。ところが、近付いてみるとイアフォンから漏れて来る音は音楽ではなく、銃砲声ではないか。母親は驚いてテイプを取り上げようとした。 . . . 本文を読む