ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

料理旅館 八景亭 in 玄宮園(1)

2013年02月10日 | たびたび旅
江戸の初期、彦根藩4代藩主井伊直興の頃に造営が始まった歴史深い大池泉庭園である玄宮園。その池の畔ある数寄屋建築が八景亭です。
そもそもは井伊家の下屋敷であり桜田門外の変で暗殺された井伊直助もここで過ごした時間もあったことでしょう。

明治になり井伊家より貸し出される形で料亭としての営業が始まりますが、その後玄宮園は滋賀県に寄贈され、
料亭の経営も変遷を経ながら現在の亭主の祖父が営業を引き継いだのは昭和初期の頃だったとのことです。

急に名古屋に出かける用ができ、Rさんから「連休だし彦根城、行けるんじゃね?」とのメールが届いたところから話が始まり
その三日後には今まで存在すら知らなかった八景亭に宿泊することになったわけです。

築三百年を数える歴史的建造物に泊まるというなかなか得難い体験でした。


八景亭玄関。彦根はその日の朝まで雪が降っていたそうです。


女将に部屋に案内され、荷物を下ろすのもそこそこに玄宮園の散策に出ました。


国の名勝指定を受けた回遊式庭園は夕日に映えてとても美しく。


池の上に浮かぶように見える八景亭。茅葺の屋根が雪で見事に化粧されていました。すぐ上に彦根城。


日没の彦根城は小山の上にシルエットとなっていました。寒空に舞う鳥の群れも巣を目指しているのか。


日没とともに気温は急降下。部屋に入って炬燵から見えるのはこんな景色。この日、宿泊客は他になく建物全体を一晩貸切でした。

この後の素晴らしい夕食のご紹介はまた明日にでも。

そして翌朝。


6時半から庭に出て彦根城に朝日が当たる瞬間を待ちました。


斜面に建つ八景亭。左に行くにしたがって床も順次高くなります。池に映る逆さ八景亭も趣き深く。


床の間の香炉。大名屋敷の名残りが。


玄宮園は8時半から一般客が入り始めます。皆、池の向こうから八景亭を撮影します。負けずにこちらからも撮影返し。


朝食を食べ終わった後、この陽だまりで1時間過ごしました。もうどこにも行きたくない気がして。

この後、八景亭のお料理、彦根城などしばらく大量巨大写真日記が続きます。お付き合い下さい。
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4 コメント

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Unknown (Ree)
2013-02-10 23:36:01
そんなに急なのに予約できてびっくり。
しかも貸切状態?
もしかして、ばか高いとか?
江戸初期の建物に普通に泊まれるなんて夢のようです。

上手い具合に雪景色になってラッキー。
滅多に無い素晴らしい記念写真が撮れましたね。
どれもほんとにいい写真だわ
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Reeさん (B)
2013-02-11 08:38:34
私には本当に夢のような体験でした。
だけど、それが万人に夢のようかというと
決してそうではないでしょう。
古くて、文化財であるがゆえに手を入れることに制限がある。
いろいろマイナスな面もあるわけですが、それはまあおいおい。

しかしどれもいい写真だ(自画自賛)
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自画自賛 (takako)
2013-02-11 19:30:40
わかるわーー
本当にいい写真。
最高です。
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takakoさん (B)
2013-02-11 20:51:40
カメラのおかげですから
自画自賛しても自慢ではないです。
ほんとこのカメラ好き!
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