フランス印象派の陶磁器1866-1886展
3月9日から開幕!!
3月9日から開幕!!
来週土曜日より、滋賀県立陶芸の森 陶芸館にて、「フランス印象派の陶磁器1866-1886 ジャポニスムの成熟」展が始まります!!
本展では、フランスで約150年続く陶磁器メーカー、アビランド社で活躍した芸術家に焦点をあて、印象派が台頭した時代の陶磁器におけるジャポニスムの影響、および印象派タッチの絵付けが施された陶磁器作品が出品されます。
今回はその中でも特に日本美術の影響を受けた作品として、展覧会場のトップバッターをつとめる《ルソー》シリーズをご紹介します。
《ルソー》シリーズ「鶏に花図皿」 フェリックス・ブラックモン 1867年
《ルソー》シリーズのデザインを行ったフェリックス・ブラックモン、実は日本美術と密接な関わりのある画家でした。アビランド社で活躍する以前からエッチング画家、国立セーブル磁器製作所の絵付け部門責任者として名をなしていましたが、現在では西洋で初めて日本の浮世絵に影響を受けた画家としても名前が残されています。
このシリーズは葛飾北斎や二代葛飾戴斗の絵手本に描かれたモチーフを引用、参照したり、ブラックモン自身がオリジナル・モチーフを考案したりするなど、日本のデザインへの好奇心が直に表れたものと言えます。
プレートの中心に花などの装飾が施され、その周りを線で囲ったデザインが主流だった当時、このように自由にモチーフが配置されたデザインはまさに画期的でした。
展覧会場では《ルソー》シリーズに写された日本版画を図解したパネルと、食環境プロデューサー木村ふみさんによるテーブルコーディネートも展示されますので、合わせてお楽しみ下さい
《ルソー》シリーズ
赤魚に雀図皿 フェリックス・ブラックモン 1867年
撫子に魚図皿 フェリックス・ブラックモン 1867年
掲載文は本展図録を参照しました。