本日はアートサロンの通常講座は休講日でしたが、一日教室が開催されました!
『おしゃれなカフェ~透明水彩 補色を使いこなす~』
講師は渡辺聡先生です。
渡辺先生が講師を務める『日曜画材研究』のスピンオフ企画として、透明水彩技法を活かして
一日で一枚の絵を描く講習会となっております
渡辺 聡 先生
今回は補色の扱い方がテーマにもなっています。
色相環において、ひとつの色から180度反対の位置にある色を補色といいます。
そしてその前後、ひとつの色から140度の位置にある色を反対色といいます。
この補色や反対色によって色が引き立つ画面を作っていきます
補色によって美しい画面が生まれている見本として、ゴッホの作品を紹介されています。
黄色と青が補色の関係として引き立て合い、『夜のカフェ』の調和を作り出していますね
渡辺先生による本日の参考作品です
お洒落なパリのカフェがモチーフになっております。
コバルトブルーを大胆に使い、そこに補色を交えて美しい水彩画に仕上げていきます
制作開始です。
水彩紙にはあらかじめおおまかな下描きが印刷されていますが、そこに鉛筆で必要な
線(人物の体や頭など)を加えていきます。
着彩はまずは人物の肌色の部分から。
透明水彩では紙の白が一番明るい色となります。
そして、その次に明るい所を探して、明るい順に塗っていきます。
先生がデモンストレーションを行いながら一つずつ手順を説明していきます。
カフェの奥の暗いスペースに青が入りました。
大きく色を塗っていくと塗りのこしやはみ出しもありますが、一旦色を入れたところは
あまり触らないのが大事だそうです
屋根の上に花の赤が入り、午前中はここまでとなりました。
~~~~~~~~ 昼休憩 ~~~~~~~~
さきほど花の赤を塗ったところに、黄→緑と、色を重ねて花壇を彩っていきます。
全体的に淡く色が入ってきました。
今のところ青の補色である黄色が目立っていますね。ここからどうなっていくのでしょうか
今回のモチーフは看板の文字や建物の窓、人物描写など細かい部分が多いですが、
あまり描き込まずに抜きを入れながら表現することがポイントです。
カフェの奥の暗い部分に青を重ねていきます。
今回のテーマにもなっているコバルトブルーは、実際の写真からは感じられない色です。
それをアレンジして描いているのは作品として魅せるためであり、そこが重要なポイントです
重ねていくことで色に深みが増してきますね。
最後に人物の髪の毛を描き入れます。
細かい描写はされていませんが、カフェに集う人々の雰囲気が伝わってきます
描き込みすぎないことや、写真の通りでなく色彩をアレンジすることなど、なかなか難しい
内容だったように感じますが、皆さん最後まで集中して描かれていました
制作時間が終わり、先生が一人ずつ講評して回りました。
補色を利用して青を効果的に使ったことで、カフェのお洒落な感じがよく表現されていますね。
素敵な作品が出来上がりました
皆さまお疲れさまでした!
次回渡辺先生の講習会は11月6日(日)、日曜画材研究となっております。
こちらのレポートもお楽しみに
尚、サクラアートサロン大阪は明日は日曜アートセミナー開催日、通常講座は休講日となっております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
(まりも)