本日からサクラアートサロンの通常講座はGWで休業となりますが、一日教室が開催されました
渡辺聡先生による日曜画材研究の特別版
『透明水彩技法を最大限に活かして風景画を描きましょう』
日曜画材研究の応用編として、一日で一枚の作品を仕上げる講習会です
それでは講師の渡辺先生、よろしくお願いします
☝こちらが今回の渡辺先生による参考作品です
どのようなテクニックで描かれているのでしょう。
☝モチーフの風景写真はこちらです。
地平線の位置や背景の紅葉など、先生の参考作品ではあえて描かない部分やアレンジを加えているのが分かります。
☝今回先生が参考にした作家のヨセフ・ブコビッチによる作品例
右の風景写真の「建物の奥にある木」を先生は参考作品に引用されてますね。
今回はこのブコビッチのような水彩作品を目指して描いていきます
それでは制作開始です!
コンテで転写をし、下描きをしていきます。
下描きは正確な形には拘りません。
必ず描く部分は主に明るいところです。明るい部分には紙の白を使うので、抜く部分として下描きは重要です。
「下描きは、明るい部分・影の部分を描き分ける作業」とのことです。
【着彩】
今回の使用パレットです。絵具はレンブラントの透明水彩を使用。
色の特色など詳しい解説がありました。
今回は手順ごとに先生による実演があり、それを見ながら進めていきます。
8~9割は手順通りに決まった色を使用して、残りの仕上げで自由に色を使っていけるとのことです。
①レモンイエローとコバルトブルーで地面部分の下塗り
②パーマネントグリーン+ガンボージで下草を描く
描かない部分も同時に作り、草を表現します。
③コバルトブルーで木・葉を描く
中心に絵具を置き、うすく伸ばしていきます。
④オーレオリンとイエローオーカーで黄土の枯草を描く
透明感の強い絵具と弱い絵具を使い分けて表現します。
午前中はここまででした。
とても丁寧に制作が進められています。
⑤パーマネントグリーンで地面の部分を塗る
明るい部分は抜いていきます。
⑥コバルトブルーで建物と柵を塗る
⑦コバルトブルー+パーマネントグリーンで草の影の内側を描く
⑧パーマネントマダーレーキを建物に塗る
薄く重ねていきます。
先生による指導も丁寧で、難しい内容ですが手順ごとにしっかり理解を深めていきます。
⑨インディゴブルーで建物、柵、羊など細部を描いていきます
白で抜いた羊が浮かび上がってきました。
⑩カドミウムレッドミディアムで枯れ木を描く
最後の手順です。作品が仕上がってきました。
仕上げに手を入れていき‥
完成です!
最後まで皆さん集中して制作、渡辺先生に質問など熱心にされていました
皆さんの完成作品です!
素敵に仕上がっております
参加された皆さんから「勉強になった、楽しかった」との声も聞け、満足いただいたもようです。
どうもありがとうございました!!
サクラアートサロンは明日30日(木)~5/6(水)まで休業となります。
こちらのブログもしばしお休みとなります。
5/7(木)からまたよろしくお願いします!
それでは皆さん、よいゴールデンウィークをお過ごしください
(まりも)