本日は短期集中プログラムアートベースの開催日でした!
彼女の情景-魅了する・・物語る絵画- Season1
『Cafe -ひととき-カフェの女性』
講師は大谷郁代先生です。
パステル画による絵画制作を専門に活動されている、洋画家の大谷先生による3日間の講習会です。
本日は1日目の様子をご紹介します
大谷先生、よろしくお願いします
今回は先生が描かれたこちらの作品を、先生と同じ制作手順を踏みながら描いていきます。
サイズはF15です。
1日目のテーマは
①下地加工済みの紙に木炭を使い、モチーフを描く
②グリザイユの要領で一度単色で画面を完成させる
【転写】
講師作品を印刷した紙の裏に木炭を塗り、パネルにマスキングテープで接着します。
赤ボールペンで本紙に転写していきます。
スポンジで裏に塗った木炭をのばします。
転写のポイントは、全ての線をなぞるというより、対象をドローイングするように、形を掴み、
立体を表現するのに必要な線のみ選んで描くようにすること。
筆圧にも注意しながら、紙をめくって確認しながら転写していきます。
【木炭で描く】
転写が完成すると、続いて木炭での描写です。
木炭のみの陰影での表現で画面を完成させます。
道具はガーゼ、サッピツ、スポンジブラシ、練りゴムなどを使います。
先生が自身で描かれた木炭画を見本に、描き方や道具の使い方を解説されています。
まずは太めの木炭で大まかに描いていきます。
幅広のスポンジを使い画面を撫でて木炭を刷り込みます。
木炭を乗せては刷り込む、という作業を繰り返してトーンを作っていきます。
暗い部分はただ黒く塗るのではなく、立体を作るイメージを忘れず、影を描いていきます。
また、このように画面をひっくり返して描くこともあります。
ひっくり返して冷静に画面を見ることで、陰影が分かりやすくなります
一人ずつ丁寧に先生の指導が入ります。
そして教室全体を回りながら、様々な制作のヒントやアイデアを出されています。
画面全体の明暗のバランス、印象を大事に、立体感、質感の表現もしていきます。
モチーフ資料を絵と並べ、しっかり確認しながら細部まで描いていきます。
皆さん最後まで集中して描かれており、3時間もあっという間に感じました
本日はここまでとなりました。
2日目からはパステルを使って着彩していきます
次回は3月15日(水)です。
ブログレポートをお楽しみに~
(まりも)