SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

ベトナムスケッチ旅行同行記、その三

2016年02月22日 | 先生からのブログ
サクラアートサロン大阪ブログをご覧の、日本の皆さまおはようございます。ベトナムスケッチ旅行に同行中の講師弓手です。旅行後半の様子をリポートします。


昨日は首都ハノイからバスで1時間半ほどのところにある、世界遺産にもなっているベトナムの昔ながらの生活が残るドゥンラムという村へ行ってきました。水牛がまだまだ現役で活躍している長閑な農村です。詳しくは後ほど・・



まずは一昨日のホイヤンのホテルを出発するところから。


ハノイへ向かうべくダナンの空港への道で・・電柱の工事で、いきなり一時通行止めに遭遇・・しかし工事が終わるまで待つなんてベトナム人には出来ないみたいで、バイクの大群と一緒にしばらく待つと強引に?突破出来ました・・ベトナムって国はほんとアバウト・・・


無事に予定時間にダナンの空港へ到着。スレてない好青年ガイドのタンさんともここでお別れです。感謝の握手をしました。手には日本のお菓子を参加者さんからプレゼントされてました・・

いつもニコニコとしてくれて、スレた匂いの全くしないナイスなガイドさんでした。


ベトナム航空の国内線で首都ハノイへ1時間ほどのフライト。


ハノイの空港では、また新たな若いガイドさんに出迎えて頂きました・・・アレ?、今回は何だか〝チャラい?感じ??〟

今回も日本語を話す28歳のガイド、ライさんです・・僕の頭の中では、先のタンさんとのギャップと、〝ライ〟さんってお名前から・・

〝チャ・ライ〟さん!?

って覚え方をしてしまいました・・ライさんは3年半ほど大阪の豊中に留学していたそうで、愛嬌のある大阪弁を話します・・


大都市ハノイの町を

「弓手研平先生 ベトナムスケッチツアー ご一行様」

って、小っ恥ずかしいプレートが・・


ホイヤンと比べると、やはり首都ハノイは大都会です。このデッカい橋は日本の企業が援助して作られたそう。ベトナム人は日本のことが大好きみたいです・・


ベトナムと言えば〝ホーチミン〟さん。ハノイにホーチミンさんのデッカいお墓があって、見学しました・・ベトナムって社会主義国なんですね・・


ハノイはこの時期は涼しいくらいですが、それでも緯度は台湾よりも南国で、街中のお花もやはりトロピカルです。


ベトナムの都会と言えばバイクの大群。この日は土曜日で、これでもかなり空いているそう。


バスを降りて、バイクの大群の流れる通りを恐る恐る渡って・・


スケッチツアーですが、お買い物もしなければなりません・・?

シルクの専門店へ寄りました・・


店員さんは日本語ペラペラです。手慣れた感じでセールスしてはりました・・それでも我々は大阪弁がペラペラですからマケられません?、ですので賢いお買い物をされてました・・


こちら、さっそくリバーシブルの上着を着こなしておられます。かなり賢く買われたそうです・・さすがはTさん・・


我々スケッチグループの興味はあちこちに向かいます・・シルク屋さんの前に絵になるおじさんが居られて・・


チャ・ライさんの背中の向こうにノートルダム寺院??


フランス領だった名残りが残るハノイの町をいろいろ見学。

ですが、我々はスケッチグループですから、お買い物や見学で1日を終えられません・・


弓手の希望もあり、ハノイの町の名物?、バイクの大群をスケッチするべく、街中をウロウロ・・


こんなアングルのポイントへ案内してもらいました・・ライさん、なかなかやるやん!!


見晴らしのいいカフェで皆さんと一緒に、安心してバイクの大群をスケッチしました。


小一時間、次々と流れてくるバイクの大群やら行き交う人々やらを早描きしました。


ほとんど丸と点々です。クレパスとソリッドマーカーなどで早描きしました。

ライさんが見るなり、

「せんせー!コレ、ウソ絵ヤン!?」

って言われました。皆さん大爆笑で、

「ウソ絵」

ってフレーズがこれ以来流行っております・・


バイクの大群をスケッチしてたら、町はすっかりライトアップしてました。


そのまま夕食のレストランへ。

こちらはあの小泉首相やクリントン大統領(どちらも当時)が食べにこられた有名なお店だそうです。



なかなかカッコいい絵が飾られてました。


毎度お馴染みの、乾杯~~!

弓手スマホをチャ・ライさんに預けて撮って頂きました。


お上品なお味で、皆さん完食されてました。


ハノイ滞在中のホテルは、またまた五つ星、シェラトンです。


ロビーでピアノを弾いてはりました。


こちらは弓手のお部屋・・ちょいと散らかってますが・・

この日も部屋に入るなりバタンキュウでした・・


翌朝のホテルの部屋より。

なかなか絵になる眺めです・・が、まだこれ描いてません・・なんせホテルではWiFiの元でブログ更新しておりますので・・

さてつづいて、


翌朝は、今回のベトナムスケッチ取材のメインディシュとも言える、ドゥンラム村へ向かいます。皆さんの画材準備も本気モードです。

ハノイのホテルからバスで1時間半ほどの間、ライさんの愛嬌のある大阪弁に耳を傾けつつ・・

ベトナムでは車よりバイクの方が圧倒的に多くて、車の購入には定価に300パーセントの税金がかかるのだそう。で、バイクには大人は二人乗りOKで、更に子供は何人でもOKだそう。ということでこちらは四人乗ってはります。

さらにヘルメットが皆さんかわいいです。

キティちゃん。

パンダちゃん。

マスクもオシャレに着こなしてはります?・・ドラえもん?みないなマスクが流行ってる?・・

それから、ベトナムではバイクのミラーを外すのがカッコいいのだそうで、めちゃめちゃ危ないし事故もめちゃめちゃ多いそうですが、それでもベトナムの若者はオシャレ優先でミラー無しのバイクが沢山走ってます。ミラーが付いてても、それは若者が自分のオシャレ顔をチェックするために自分だけが映る角度に付けてあるそうです・・


目的地までの道道・・只今はベトナムの旧正月明けで、いろいろ珍しいモノが売られてました・・

うん!?!、これは・・


今の日本では考えられないあの生き物の丸焼きです・・ベトナムでは足が4本ある生き物は何でも食べるそうで、こちらはお正月のご馳走だそう・・我々には信じられませんが、興味深いのでバスを停めて車窓からパチリとさせて頂きました・・あまりにショッキングな画像ですので加工してみました・・



そして、いよいよ目的地へ。


まずは日本人ツアーのお約束。着いたらまずはお手洗いです。海外取材で弓手好みのポイントの目安は、その場所のお手洗いの汚さ。汚い方が観光化されてなくて魅力的なことが多いように思います・・・ドゥンラム村は世界遺産ですが駐車場もまだまだ簡素で、このお手洗いも一見立派ですが中身は弓手好みのキチャナさでした・・


ドゥンラム村の入り口にはユネスコの世界遺産登録プレートがありました。

記念撮影しました。


村の中へ。


野菜を洗ってました。

魅力的な茅ぶき屋根です。

スレてないちびっ子たち。

十字架の教会もありました・・ドゥンラム村はベトナム戦争などでも奇跡的に壊されることなく残ったそうで、昔ながらの古き良きベトナムの建物や暮らしが残っていることがユネスコに認められたそうです。


女の子が編み物をしながら出店をしてました・・売ってるのか遊んでるのか・・


もちろん、弓手大好物の洗濯物もチェックしました・・


こんなところに日本人!。彼は青年海外協力隊でベトナムへ来ているそうです・・ドゥンラムの村の人々に、村で作ったモノが高く売れるようにするにはどうしたら良いかを教えているそう・・ドゥンラムの村がお金持ちになり過ぎたら・・って、余計な心配をしてしまいましたが・・


いろいろ見学しつつ

とにかく、時間が勿体無いので、まずは茅ぶき屋根のベトナムの昔ながらの民家と、同時進行で野菜を洗っている三角帽子の村人を描くことにしました。


現場の砂を入れたりして、いろんな画材で仕上げました。


野菜を洗っていた村人スケッチ。


茅ぶき屋根のあるドゥンラム村風景。


皆さんも思い思いの場所で描かれてました。

ベトナム人もスケッチしてはります!?、こちらはベトナム人の必須アイテム?の三角帽子を被って、参加者さんがベトナム人に成り切って描かれてました。


弓手式コテコテでカラフルに描かれるKさんは、またまた外人さんに質問攻めにされてはりました。


ライさんも興味津々覗き込んで・・ピースサイン!・・相変わらずチャ・ライ君です・・

スケッチしてたら、何度も水牛が通りました。



皆さんもスケッチする手を止めて写真に収めてはりました。


日本人には珍しいのと懐かしいのと・・何故だか、田舎の田園風景には機械ではなくて牛がのんびりと働いているのがよく似合います・・

こちらはドゥンラム村のすぐ外側の何でもない田園風景。

この風景に今回の弓手ベトナム取材のメインディシュがありました?・・


牛を連れた農夫がたまに通るだけの、なんでもない田園田舎道で、じっくり絵描きの思考を深めながらスケッチしました。


南国ベトナムの田んぼは、基本的に二毛作三毛作で、ちょうど今は一回目田植えの時季みたいです。まだ機械を使わず植えている早苗が、ほっこりするラインをしています。


ベトナムの田んぼには、あちこちにお墓があります。それも水張りの田んぼの真ん中に。

これはそれぞれの田んぼを持つ家族のお墓ですが、亡くなったらまずは田んぼの中に土葬で埋めるそうです。そして三年ほどしてから、掘り起こして洗骨するとのこと。それらは親戚家族で行うそうで、主に長男が仕切るそう。

洗骨された骨は、田んぼの外の先祖代々のお墓に入れるのだそうです。

その話は、あの一見チャラい感じのガイドのライ君が教えてくれました。

ライ君も28歳と若いですが、既に妻子持ちです。ホイヤンでのタンさんも若いですが妻子持ちでした。ベトナムではほとんどの若者が二十代前半で結婚して子供を二人以上もうけます。それは、代々当たり前に受け継がれてきた人類普遍の営みですが、農村の広がるベトナムで、田んぼの真ん中に家族総出で埋葬する習慣が今でも受け継がれているからこそ、自己中心的な生き方に走らない、当たり前の営みが国を元気にしているのかもしれません・・

って、チャ・ライ君に話しましたら、

「へへへへ!そういう考え方もできますね~」

って軽~くかわされましたが・・


いろいろ考えさせてくれる、なんでもないドゥンラムの田園風景を、カーブする土道を主役に描いてみることにしました。スケッチしていると、のんびりと牛を連れた農夫や農婦が通りました。


いろんな画材で仕上げました。


カレーパステルを粉にして擦り込んだりしました。


完成はこんな感じ。電柱電線も目立たない感じで入れました・・


牛を連れた農夫も描きました。

まだライ君には見せてませんが、やっぱり

「せんせー!ウソ絵やん!?」

って言われるんかなー・・


陽も傾いてました。

なかなか濃厚なドゥンラム村での1日でした。


帰りはゴミゴミしたハノイの街を・・


五つ星ホテルの12階自室より。夜景も綺麗です。

さて、

この日のディナーなホテルのバイキングでした。

添乗員のスギーさんから、このホテルのディナーバイキングについて説明してもらってます。

ベトナム・ハノイの五つ星シェラトンホテルのディナーバイキングはスゴいです。

辛党弓手には天敵ですが、デザートの規模もハンパないです。しかしデザートって写真映えしますね~

お肉もゴージャスです・・

雷魚みたいな巨大な魚です・・

デッカい海老もてんこ盛りです・・

そして、なんと言っても新鮮な魚介がスギーさんもおススメだそうです・・

ベトナム近海で獲れる生牡蠣もあります・・

そして、もちろんお寿司も。その場で握ってくれます・・

パスタもその場で好きな具材を注文して調理してくれます・・



皆さん目移りしながら、いっぱい取ってはりました。


ベトナムの生牡蠣、なかなか食べるのに勇気がいりますが・・



この日はアルコールは控え目にビールのみで、カンパーイ!


ちょっとリッチなサイゴンビール。美味かったです。


弓手はもちろん生牡蠣を頂きました・・おかわりもしましたが、今のところ大丈夫です・・

デッカい海老も一人一尾頂きました。

生牡蠣おかわりとシーフードパスタ。


この日は参加者さんのお一人がお誕生日でした。楽しいひと時。お腹いっぱいになりました。


かたや、ドゥンラム村の質素で豊かな暮らし・・

かたや、五つ星ホテルでのゴージャスなディナー・・

頭の整理が・・

さて、

本日はとうとう最終日です。

皆さんの描いたスケッチを見せ合う合評会もあります。

・・ガイドのチャ・ライ君はどんな反応をしてくれるのでしょうか?・・