SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

イタリアからボンジョルノ~! 二回目です。

2015年08月25日 | 先生からのブログ

日本の皆さま、イタリアからボンジョルノ~! コテコテ講師弓手のブログ報告二回目です。

ガルダ湖につづいて沢山魅力的な風景に出会わせていただいてます。沢山あり過ぎますのでちょっと端折ってご紹介しますね。

北イタリアスケッチ二日目は、イタリアで最も美しい村、の一つであるキウサ・クラウゼンという知る人ぞ知る田舎の村へ行ってきました。

昨年も〝フランスで最も美しい村〟ってところへ行きましたが、イタリアにも〝イタリアで最も美しい村〟ってフレーズが使われてます。

これは世界共通して過疎化が進む田舎の町おこし村おこしってことで〝最も美しい村〟に認定して盛り上げようって狙いみたいです。フランスには〝最も美しい村〟がたしか100以上あって、イタリアには300近く〝最も美しい〟村があるそうです・・いろいろ条件があるみたいですが、フランスは人口が1000人未満の村、イタリアは人口が5000人未満の村ってことなど。ちなみに日本にも〝日本で最も美しい村〟認定があるそうで、白川郷とか我らが奈良県の十津川村などが選ばれてるそうです。

前書きが長くなってしまいました・・

さて、


山峡に流れる美しい川沿いにキウサ・クラウゼンの街はありました。イタリアで最も美しい村、の一つだそうです。


緯度の高いヨーロッパでは貴重な夏真っ只中で、不思議な実を垂らせた植物なども今が盛りです。



確かに、〝最も美しい村〟は何処を切り取っても〝最も美しい〟です。


皆さん、画材満載バックを担いで坂道を登ります。



あと少し。



ディウラーの描いたポイントへ到着。説明パネルもあります。


さてどう切り取ってみるか。

いろんな切り口がありそうですが、画面内に逆三角形構図で組み立てられることが面白いのではと考えました。


こんな感じのトリミングで、更にデファルメして縦長構図を狙います。


皆さんもデューラーに挑戦されました。



弓手は今回も現場で下地を選んで、欲しいところだけをハサミで切り取りました。




今回は液体アクリル絵具を画面にワイルドにぶっ掛けた下地です。

そして今回も二枚同時進行です。一枚はワイルドコテコテに、もう一枚は緩急をつけてサラッと淡彩風に・・



乾き待ちの時間は周りで同じくデューラーのポイントを描く皆さんにアドバイスなどもしました。


旅慣れているこちらのお二人は、イタリアで最も美しい村、の一つでオニギリを持参されて美味しくランチされてました。

さて、弓手スケッチは・・

今回はワイルドな仕上げをクレパススペシャリストで。


仕上りはこんな感じ。クレパススペシャリストはパンチの効いた良い画材ですね!



部分はこんな感じです。

もう一枚は・・

こんな感じにあっさり目?に仕上げたつもりです・・今回は新しい仕掛けをいろいろ試していて、これは茶色い紙に下地材を施したものです。


このディウラーのポイントはカリスマ添乗員・杉井さん拘りのスポットだそうで、日本の一般観光ツアーではキウサ・クラウゼンもこのディウラーのポイントもまず来ないそうです。



坂道を下りながら、〝最も美しい〟村に弓手大好物の洗濯物が干されているスポットを発見。万国共通の洗濯物ですが、ヨーロッパでは洗濯物を屋外に干してはいけない景観の法律がある国が多いそうですが、イタリアは干し放題の洗濯物天国?だそうです・・何故だかこんなシーンを見るとホッとします・・


時間がありましたのでもう一枚描くポイントを探します。


〝最も美しい〟村の青空に浮かぶ雲を描いてみたくなりました。


サラッと小一時間ほどで描きました。今回は青い紙に下地材を施したものです。主にパステルです。このパステルは昨年の南仏旅行で入手した職人手練りの逸品です。



田舎ですがオシャレなホテルに到着。皆さん少々お疲れぎみ?ですが、スケッチ疲れですから心は満タンです。



お部屋のテラスから。美しい山並みが臨めます・・ここからも描けそうです・・

スケッチ旅行二日目も無事に終了しまして、夕食を楽しく美味しくいただきました。


お料理も美味しく楽しくいただいてます。


つづいて次の日です。

イタリアでイタリアじゃない?、イタリアなのにドイツ語をしゃべる人たちが多い地域、ってことは大雑把なイタリア人のイメージとはちょっと違うキッチリしたドイツ人のイメージ?もある、不思議な〝もうひとつのイタリア〟へ行ってきました。


朝から怪しい空模様?、昨日絶景が臨めたホテル自室のテラスからです。


ひたすら林檎畑の広がる道をバスに揺られて小一時間、グロレンツァ・グルーンスという田舎の村に向かいました。

本日も〝イタリアで最も美しい村〟の一つ、人口800人ほどの小さな城壁に囲まれた村がスケッチポイントです。

〝もうひとつのイタリア〟と、今回の旅行のテーマに添乗員の杉井さんが名付けられてます。イタリアなのにドイツ語をしゃべる人たちが多い地域、大雑把なイタリア人のイメージ?とはちょっと違う、キッチリしたドイツ人?の気質がある不思議なもうひとつのイタリアだそうです。広大に広がる林檎畑の林檎一つ一つも、手作業で収穫するそうですから、やっぱりキッチリした人々でないと出来ない?のかも・・とか思いながら・・


グルーンスの村が近付いてきました。


プルーン?、夏のヨーロッパにはいろいろ実ってます。


ホカホカした田舎の道です。


城壁の周りで家庭菜園?


ヤギさんたちが寄ってきました。


澄んだ水が湧いてます。水が美しい土地って、何もかもが美しいと思います。


城壁の周りは広大な牧草地です。


ヨーロッパの北の地域にとっては貴重な夏。向日葵たちも一生懸命に陽を浴びてます。



牧草地に放牧された?我々スケッチグループ・・


スケッチしてると外人さんに沢山話しかけられてます。


優しく濡れた牧草に腰を下ろしてみると、日本とはちょっと違う土のイイ匂いがしました。


広大な風景を、今回最大のパノラマサイズで描き始めました。


途中はこんな感じ。今回も二枚同時進行です。


実はこの雲の向こうに、アルプスの山々がそびえている、はず・・です。時々山のシルエットをチラ見できました。



踊りまくる雲と格闘しながら、持ってきている画材をほぼフル稼働で闘いました。


大パノラマサイズのスケッチ仕上がり。

部分は・・



こんな感じ。


もう一点はあっさりと。


恥ずかしそうにチラ見しかさせてくれなかったアルプスの山々を、杉井さんが以前に来られた時の写真を見せてくれて、イメージを膨らまました。


こんな感じに見えるみたい。これを見れたら恵まれ過ぎですね。

充分お腹いっぱい、満足しました。


さて、

陽の長い夕方早めにホテルに戻って・・

同行講師として、旅行中日でしたが、講評会をさせていただきました。


広いホテルの弓手ルームを特設ギャラリーにしまして、出来たてホヤホヤの弓手イタリアスケッチを飾って、皆さんに観ていただき、写真も撮り放題です。

そして、



皆さんの中日スケッチを床一面に広げて講評しました。


皆さん、怖いくらいにコテコテ弓手式です。別に強制しているワケではなくて、皆さん自発的に弓手式の画材を準備され、現場でも上手に弓手式を取り入れられて描かれてます。



中日講評会のあと、弓手ルームのテラスからの絶景を写真に撮ったり、スケッチしていただきました。


こちらが昨日の夕方のパノラマ写真です。こんな風景がお部屋から見えるって贅沢ですね。


皆さん充分に疲れてはるのに、やっぱり描いてしまわれました。


お部屋テラスで描いてますから、ドライヤーだって使えちゃいます。


弓手も一仕事終えて、ビールを飲みながら描かせていただきました。すんまへん。


青い紙に描いてみました。

そして、

毎晩のお楽しみ

美味しくいただきました。


乾杯!!

それから、

皆さん爆笑のネタ。



ムードメーカーのTさんが一緒に記念撮影?されているこのマネキン?、皆さんがホテル到着以来、気になって仕方ないこの子なんですが・・


この腰のところのお肉、これが気になって気になって、皆さんの爆笑ネタになってました。

この手は杉井さんので、Tさんに

「杉井さん、触ってもエエでぇ~!」

って言われて、弓手と一緒に恐る恐る触りましたらやっぱりマネキンのお肉でした。

さて、

まだまだありますが、長くなり過ぎますからまたの更新で。

只今はベニスに来ております。