SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

日曜アートセミナー「魅力的な空間表現のコツ」

2015年03月08日 | アートサロン大阪

雨模様から一転、お日様も出てきて 気持ちのいい日曜日になりました。

 

本日、アートサロンでは、森井宏青先生による

「魅力的な空間表現のコツ」の講習会が行われております。

 

具象人物編ということで、お昼からは、実際のモデルさんを見ながら描いていきます。

 

 

森井先生、今日は一日 よろしくお願い致します

大人気!!満席での開講です☆

 

まずは、

先生から名画を用いて、魅力的な空間表現とは・・・

という講義をいただきました。

 

「こちらの小磯良平さんの作品ですが、

例えばこの絵に人物が描かれていなくても 作品として

とても素晴らしく成り立っています。

それは、この人物だけに着目するのではなく

この部屋や場所全体の雰囲気を感じ取り

それを表現しているからなんですね。

 

 

 

絵を描いてる自分が座っている椅子が置いてある床と

モデルさんの立っている床が繋がっている、という感覚を

イメージすることは、とても大切です。」

 

 

「この場所に、人物がいたらどんな絵になるだろう・・・・

という考え方、視点をもつことが、臨場感のある作品につながっていきます。」

 

 

「先に人物が在って 空間を埋めるために苦し紛れに背景を描き足す・・・」ということは、

どなたも経験があることかもしれませんが、

これが実は、存在感を感じない人物画になってしまう要因になることがあります。」

 

この言葉に、みなさん大きく頷かれておりました。

 

 

次に、抽象的な表現について講義は進んでいきます。

 

「この名画のように、水平線と地平線があえてふたつあるような作品があります。

これは、あえてこのような違和感が生まれるように描かれています。

人物は、リアルに・・・でもこの背景の違和感で不思議な感覚を覚える作品になっています。

 

抽象が苦手だとおっしゃる方は、

このように具象から少しずつ抽象に移行していく・・・というやり方も

ひとつのヒントとしていただいたらと思います。」

 

みなさん、頷きながら熱心にメモを取りながら聞かれていました。

 

今日は、抽象的な表現の入り口に立ってみましょう

  

午後からは、モデルさんを描いていきます。その前に・・・下地づくりスタート

たくさんの名画の写真、模様のコピー

落ち葉やキャベツも用意されました。

 

 

普遍的な形、植物や生き物の形が織りなす「線」をとらえることで

空間表現のヒントになることが多々あります。

 

みなさん、思い思いの題材を参考に 下地作りが進んでいきます。

 

 

 

 

着彩です。

キャベツや葉っぱの線が、なんとも想像力を掻き立てられる線になっていますね。

この中に人物が入ったら・・・

さあ!!!面白くなってきました!!!

 

午後からは、イーゼルを立ててモデルさんを描いていきます。

 

「ポーズは、2パターンです。画面の中にふたりとして描くのもいいですし

ひとりだけを描く、または、重ねて描いたりもいいでしょう」

みなさん、モデルさんを前にすると

どんどん筆が進んでいきます

 

「こちらの方は、キャベツのラインをまるで波のような感じで捉えていらっしゃいますね。

なんとも浮遊感のある、不思議な感覚の作品になってきています。」

 

なるほど・・・

不思議な空間の作品がどんどん生まれてきました

 

合評の時間です。

「わー素敵ー!」

「なるほど・・・こういう発想もあるのね・・・」

と前に並んだ作品を見ながら、みなさん口々にお話されいらっしゃる姿が

印象的でした☆

 

 

色々なものからヒントを得て空間表現に活かしていく

空間表現を極めることにより、具象的に描かれた人物がより一層存在感が出てくる・・・

とても刺激的な面白い講座になりました

 

次回は、3月22日(日)「魅力的な空間表現のコツ 人物抽象」です。

次は、どのような講習会になるのでしょうか

僅かに空き席ございます。

是非、皆様のご参加をお待ちいたしております。

 

尚、このような特別講習会は、

会員様以外の方でもご参加いただけます。

詳細は こちら から・・・

お申し込み状況は こちら から・・・

                        (歌姫)