晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

ハーブ豆知識:レモンピール

2019年10月20日 | ハーブ豆知識
レモンピールのハーブティーは、
レモンの果皮を乾燥させたハーブティーですが、
カクテル(お酒)の風味付けをするために、
カクテルグラスの斜め上で、グラスに向ってレモンの皮を圧して、
プシュッと香りをとばすことも、レモンピールと呼ぶそうです。 

また果皮を砂糖で煮たものも、レモンピールと呼ばれています。

さて、レモンは爽やかな香りときれいなイエローカラーで、
レモンと言えばビタミンCをイメージしてしまうほど、
美容と健康によい身近な果実ですね。

レモンはインド原産ですが、古くからエジプトでは解毒剤として、
食中毒やチフスなどの疫病が流行したときに利用されました。

また、虫刺されの消毒にも用い、マラリアを治すのに
役立つと思われていたそうです。

名前の由来は、アラビア語の「ライムン」と
ペルシャ語の「リムン」で、どちらもカンキツ類の果実を意味します。

レモンもオレンジと同じように、中世の十字軍によって
ヨーロッパに広まった果実のひとつで、
地中海沿岸で栽培され、特にイタリアで広く生産されるようになりました。

また大航海時代に船乗りの重要なビタミンCの補給源として、
船に積み込まれ、世界中に広まってゆき、
今ではカリフォルニアが大生産地となっているのは、
よく知られていますね。

南アメリカでも、レモンの自然種を見かけることもあります。

日本には明治の初めに入ってきましたが、
寒さに弱く、季節の温暖差が小さく、
降雨量が少ない土地でないと栽培が難しいため、
国産レモンは少なく、品種改良されたものが、
四国や静岡で生産されています。

レモンは木になっているときは緑色で、
熟すまで木におくと、酸味と香りが減ることから、
一定の大きさになると未熟のまま収穫し、
黄色く色付け処理がされて、市場に出回るようです。

効能
「レモン○個分のビタミンC」とよく比較されるぐらい、
レモンと言えばビタミンCの代名詞ですが、
レモンのビタミンCの半分は皮の部分に含まれています。

ビタミンCは、風邪や生活習慣病を予防し、
ストレスを和らげる効果があり、
血流改善効果もあるという報告もあります。

また最近注目を集めているクエン酸も多く、
クエン酸は食欲増進、疲労回復に効果があり、
吸収率の低いカルシウム、鉄分など、
ミネラルを包み込み、解けやすくする働きがあり、
腸壁に吸収されやすい形にしてくれます。

料理
西洋料理では隠し味として、なくてはならないレモンですが、
ミネラルたっぷりの魚介類や野菜などの食材には、
レモンがとてもよく合いますね。

イタリア料理のように、レモンとオリーブの組み合わせは、
酸味と旨味が一体となり、ミネラルを効率よく吸収できる
組合わせとも言われています。

またレモンとハチミツも相性がよく、
酸味を和らげるための甘味だけでなく、
レモンのクエン酸による疲労回復効果と
ハチミツのエネルギー補給効果の相乗作用が
発揮されるからでしょう。

[レモンドレッシング]
ドライハーブ
レモンピール          20g
オリーブオイル         150cc
レモン果汁           20cc
またはリンゴ酢
極楽塩             小さじ1
無臭ニンニクの粉末*      小さじ1/3
昆布の粉末*          小さじ1/3
コショウ            小さじ1/3
好みのドライまたは生ハーブ
バジル、ローズマリー、
ミント、タイムなど

◎作り方
1. レモンピールをオリーブオイルに入れ、1週間置く
2. ボールにレモン果汁を入れ、調味料を入れて、よく混ぜる
3. 好みのハーブを細かく刻んで 2.に入れてよく混ぜる
4. 3.に 1.を入れ、よく混ぜる
5. 4.をドレッシングビンに移す

[ハニーレモン]
仕事や勉強で、疲れた脳をリフレッシュ!
紅茶に入れたり、炭酸水を入れて清涼ドリンクにして、どうぞ!

ドライハーブ
レモンピール   5g    
はちみつ     100g                       

[ブレンドハーブティー]
-フルーティーな味わいで元気に-
ドライハーブ
レモンピール   小さじ1/2
ローズヒップ   小さじ1/2
ハイビスカス   小さじ1/2
ジャスミン    小さじ1/2

[ブレンドハーブティー]
-フルーティーな味わいで元気に-
ドライハーブ
レモンピール     小さじ1/2
オレンジブロッサム  小さじ1/2
カモミール      小さじ1/2
リンデンフラワー   小さじ1/2


美容
やはり、ビタミンCの肌を美しくする漂白作用で、
しみ、ソバカスを目立たなくすると言われていますが、
魚の目やイボなど角質化した皮膚のケアにもおすすめです。

もちろん、爽やかな香りは入浴剤としても、ぜひお試し下さいね。

[イボ用ローション]
根気がいりますが、HP管理者はこのレシピでイボがなくなりましたので、
ぜひ試してみて下さい。
真空カルシウム粉末*  専用の小さじ4  
リンゴ酢        5cc
精油
グレープフルーツ    2滴
レモン         1滴
タンジェリン      2滴       
               
◎作り方
1. リンゴ酢に精油と真空カルシウム粉末を入れよく混ぜる
2. 1.を塗布する直前に、よく振ってから塗る
(お風呂上がりに、一日一回塗り、水絆創膏でカバーしておくと良いでしょう)

[入浴剤]
お肌しっとりスベスベ、身体ポカポカ、すっきり湯上がり!
〔材料〕 1回分
ドライハーブ
レモンピール 10g
カモミール 5g
米ぬか 30g
極楽塩* 大さじ山盛り1杯 
                
◎作り方
1. 大きめの紙パック(お茶やだし用のパック)に
レモンピール、カモミール、ぬかを入れる

2. お風呂のお湯に、極楽塩大さじ山盛り1杯ぐらいを入れかき混ぜる

3. 1.をお湯に入れる
 (紙パックにお湯が染み込んだら中身が出ない程度に、紙パックを搾ると良いでしょう)

おまけ
レモンは、収穫前に農薬がかけられるのはもちろん、
ほとんど輸入品なので、いわゆるポストハーベストという
収穫後の農薬散布が行われています。

またヘタが落ちないように防腐剤も使われますし、
ワックスがけもされるので、生のレモンを用いられる場合は、
ポストハーベスト処理や防腐剤処理をしていない国産レモンを
お使いになることを、おすすめします。

そして、もっと安心を得るために、アク抜きをされることを、おすすめします。
[アク抜きの方法]
浄水1リットルにハイパワー天然塩水1cc入れよくかき混ぜ、食品を浸けます。

※果物なら1時間位、野菜や、肉、魚なども15~20分ぐらい浸けおき、
 後は浄水でさっと洗うだけの簡単なものです。

詳しくは、直接アロマピアにお問合せ下さい。ご説明させていただきます。

なお、アロマピアで販売しておりますレモンピール及びアロマ関連商品は、
独自にアク抜き等身体によい処理を行っておりますので、安心してお召し上がり下さい。

*無臭ニンニクの粉末、昆布の粉末、真空カルシウム、極楽塩は、
 アロマピアで販売致しおております。

ハーブ豆知識:オレンジ(ビターオレンジ)

2019年10月20日 | ハーブ豆知識
オレンジといえば、ハーブよりも
フルーツのイメージが強いと思いますが、
中国原産の薬用植物です。

今も昔も中国では盛んにオレンジを薬として用いています。

あの七味唐辛子に入っている陳皮は完熟果の果皮を、
乾燥させたもので、消化を助ける漢方薬です。

日本では温州みかんがリンゴと共に日本人に愛され、
良く食べられている果物ですが、
オレンジが日本に伝えられたのは、
明治の中頃で、意外と歴史の浅い果物だったのですね。

ハーブティーとして飲まれている
オレンジブロッサム(オレンジフラワー)は、
ビターオレンジの花で、果実よりも甘い濃厚な香りで、
和名はダイダイです。

オレンジには、結婚にまつわる伝説が多く、
花言葉も『花嫁の喜び』です。

ギリシャ神話でゼウスが結婚の時、
妻ヘラにオレンジを贈ったことから、
花嫁の髪に、この花を飾る習慣が生まれたと言われています。

甘い香りが漂う清らかな白い花は、
花嫁の初々しさを引き立て、
繁栄と多産のシンボルであるオレンジは
「花嫁を飾る花」として、非常に大事にされました。

『オレンジの花とつぼみの冠は結婚のシンボルで、
同時に純潔のしるしである』というフランスの言語学者
エミール・リトレの言葉があるぐらいですから。

オレンジは十字軍によって、世界に広まっていき、
中世では貴重な薬としてアラブの医師のお気に入りだったようです。

16世紀に初めて、花からオイルが抽出されるようになり、
とても甘い芳香はイタリアの王女アンナマリー・デ・ネロリの
大のお気に入りとなり、いつも手袋にこの香りをつけ愛用したので、
現在もこの精油は王女に由来してネロリと呼ばれています。

しかし、たくさんの花からわずかしか採れない精油は、
現代でもローズオットーなどと共に、とても高価な精油です。

また、オレンジブロッサム(オレンジフラワー)のハーブの香りは、
間脳を刺激し、勉学する意欲が湧いて来る香りです。

オレンジブロッサムハーブ

勉強やお仕事の前には、ぜひオレンジブロッサム(オレンジフラワー)の
ハーブティーを飲んでみて下さいね。

効能
果実だけでなく、花、葉、樹皮など、
全てが薬用になる植物です。
オレンジブロッサム茶(花の浸出液)や
葉の浸出液は、穏やかな味と香りで、
緊張や不安をほぐして気分を落ち着かせてくれます。

ストレスによる下痢症状を緩和したり、
消化器の不調を和らげるので、
幼児やお年寄り、病人には、
ハチミツとお湯で薄めた果汁がおすすめです。

料理
果汁を搾っただけでもおいしく、
また鴨料理のオレンジソースは、あまりにも有名ですね。

果皮のブランデー漬も、食欲増進になるので、
食前に召し上がるのもいいでしょう。

[果皮のブランデー漬]
オレンジの皮    50g
ブランデー     250cc
ハーブはちみつ   10g 
            
◎作り方
オレンジの皮を適当な大きさに切り、
密閉容器にハチミツとブランデーを入れ、
冷暗所で保存する。
1ヶ月ぐらいで食べられる様になりますが、
2ヶ月ぐらい熟成させるほうがよいでしょう。

[ハーブティー入りオレンジジュース]
カモミールや、ペパーミントは、オレンジと相性が良いので、
ぜひミックスして召し上がってみて下さい。

◎作り方
ハーブティーは、通常よりも濃いめに出し、
冷やしておき、フレッシュジュースに混ぜて下さい。

割合いは
カモミール3 :オレンジジュース7    
ペパーミント2:オレンジジュース8
◎ハーブティーを作るときに、少しハチミツを加えるのも、
 風味が出ておいしいので、おすすめです。

[ブレンドハーブティー]
-ゆったりリラックスして眠りたいときに-
ドライハーブ
オレンジブロッサム   小さじ1/2
リンデンフラワー    小さじ1/2
パッションフラワー   小さじ1/2                   

[ブレンドハーブティー]
-ヘトヘトに疲れて眠れないときに-
ドライハーブ
カモミール       小さじ1
オレンジブロッサム   小さじ1/2
ラベンダー      小さじ1/4


美容
精油ネロリは、乾燥した肌やあかぎれを
改善させるための皮膚細胞成長促進特性があり、
肌の弾力性を取り戻してくれると言われています。

ちょっと贅沢ですが、お肌がトラブルっているときには、
お使いのスキンクリームに1~2滴混ぜて
塗ってみるのはいかがでしょうか。

また手軽なオレンジフラワーウォーターで
蒸気浴や手浴、足浴してみるのも、おすすめです。