ユーカリといえば、コアラやオーストラリアを
イメージしてしまうほど有名な木ですが、
この木はオーストラリアの先住民族アボリジニの
伝統的な解熱剤として利用されていました。
19世紀に入りメルボルンの植物園長の手で
西洋にもたらされたそうです。
ユーカリノキは成長が早く、水分をよく吸収し、
乾燥地でもよく繁る丈夫な樹で、高さが30~80mぐらいになり、
なかには100mを超すものもあるそうです。
オーストラリアに生えている木の60%以上が
ユーカリノキだそうで、種類も800種ぐらいあり、
そのうち香料として利用されるのは、20種ぐらいです。
精油や医薬品として最もポピュラーなものは、グロブルス種で、
他にシュタイゲリアナやスミシ、ディーベス、ラディアタ、
レモンユーカリと呼ばれているシトリオドラなどの種があります。
グルブルス種
ラディアタ種
どの精油も強力なパワーがあるので、妊娠中や乳幼児への使用は
控えた方がよいオイルです。
ただし、ラディアタ種だけは、子供に使っても安全な精油です。
またレモンユーカリ(シトリオドラ)だけは、性格や作用が異なり、
レモングラスの様な香りでリフレッシュ効果を持っています。
学名のユーカリ(Eucalyptus)は、
花の形がふたをした井戸に似ていることから、
ギリシャ語の「エウ(eu)」は「井戸・よく・美しく」の意味で、
「カリュプトス(calyptus)」は「ふた・覆う」の意味で、
井戸に落っこちないよう、ふたをしないといけないという教訓を広めるために、
この花にユーカリと名づけられたようです。
医薬品としてもポピュラーで、とても殺菌力が強く
オーストラリアから始めてイギリス本国にむけて輸出されたときは、
消化器の病気を好転させる作用があったことから、
シドニーペパーミントという名前で有名になったそうです。
また中国では「アン(木へんに安と書きます)油」と呼ばれ
薬用につかわれています。
日本でも「日本薬局方」に収載されていて、
消炎効果をねらったクリームなどに入っているので、
そのツーンと来る香り(カンファー臭)は、
どなたでもご存知なのではないでしょうか。
効能
アボリジニの伝統医学では、ハップにして様々な傷や炎症に外用し、
煎じ薬としても内服したようです。
葉から水蒸気蒸留で採取された精油は、
あらゆるハーブ薬の中で最も殺菌力の強いものの1つで、
たとえばユーカリグロブルスのパワーは2%に希釈したルームコロンでも、
室内の70%のブドウ状球菌を死滅させることが可能なくらいです。
また抗ウィルス、免疫系の強化、呼吸器系の去痰作用を持ち、
蒸気吸入すると、風邪の自然治療に役立ちます。
またハーブティーとしては、すこし薬っぽい青臭い独特の香りがありますが、
口の中をさわやかにして、活力を与えてくれるので、
朝が苦手な方や冷えを感じる方は、朝一番に飲まれるのをおすすめします。
粘液を追い出す作用が強いので、精油やハーブを鼻づまりやのどの痛み、
花粉症、ぜんそくのつらい症状を緩和するのに、芳香浴や蒸気吸入などで
利用するのもよいでしょう。
[蒸気浴]
ドライハーブ
ユーカリ 10g
ペパーミント 5g
ヒソップ 5g
お湯(浄水) 500ml
極楽塩 小さじ1杯
◎用い方
1. ボウルや洗面器にハーブを入れ、熱湯(浄水を沸かしたもの)と
極楽塩を入れる。
2. たちのぼる蒸気を深呼吸して吸い込む。
3. 充分吸い込んだ後は、冷めて香りがなくなるまで、
部屋の隅に置いておくとよいでしょう。
[マッサージオイル]
風邪や気管支炎、ぜんそくなどで、胸が苦しいときや、
関節の痛みがあるときに塗布すると気分が楽になるでしょう。
ユーカリ精油 10滴
オリーブオイル 30ml
◎用い方
1. オリーブオイル30mlを遮光ビンに入れ、ユーカリオイルを10滴入れる。
2. 胸や関節に、うすく広がるように塗る。
[ルームコロン]
ユーカリの強力な殺菌作用を利用して、ルームコロンを使って、
空気中にスプレーすれば、花粉症やぜんそくなど
アレルギー症の原因となる空気中のカビやダニを
浄化する効果が期待できます。
また眼鏡を拭くときに少しスプレーして拭くと、
花粉症の眼のかゆみをやわらげるのに役立つでしょう。
ーユーカリチンキー
ユーカリ 5g
ウオッカ(40度以上) 50ml
◎作り方
1. 密封ビンにウオッカを入れ、細かく切ったユーカリの葉を漬け込む。
2. 1日1回ぐらいビンを振り、2週間冷暗所に置く。
3. 2.をガーゼで濾す。(原液-チンキ)
◎使い方
1. 遮光のスプレービンに、原液(チンキ)と精製水を同量入れ、よく混ぜる。
2. 部屋の中、特に天井に向けてスプレーする。
(直接粘膜にはスプレーしないようにして下さい!)
料理
とても個性的な香りなので、料理には適していませんが、
ハーブティーとしては、ブレンドすることで、
おいしく元気にしてくれます。
[ブレンドハーブティー]
-風邪でのどが痛いときに-
ドライハーブ
ユーカリ 小さじ⅓
タイム 小さじ½
マロウ 小さじ1
ラベンダー 小さじ1/4
-血糖値の気になる方に-
ユーカリ 小さじ1/2(または葉1枚)
ジュニパーベリー 小さじ½
コンフリー 小さじ1/4
ネトル 小さじ1/4
イメージしてしまうほど有名な木ですが、
この木はオーストラリアの先住民族アボリジニの
伝統的な解熱剤として利用されていました。
19世紀に入りメルボルンの植物園長の手で
西洋にもたらされたそうです。
ユーカリノキは成長が早く、水分をよく吸収し、
乾燥地でもよく繁る丈夫な樹で、高さが30~80mぐらいになり、
なかには100mを超すものもあるそうです。
オーストラリアに生えている木の60%以上が
ユーカリノキだそうで、種類も800種ぐらいあり、
そのうち香料として利用されるのは、20種ぐらいです。
精油や医薬品として最もポピュラーなものは、グロブルス種で、
他にシュタイゲリアナやスミシ、ディーベス、ラディアタ、
レモンユーカリと呼ばれているシトリオドラなどの種があります。
グルブルス種
ラディアタ種
どの精油も強力なパワーがあるので、妊娠中や乳幼児への使用は
控えた方がよいオイルです。
ただし、ラディアタ種だけは、子供に使っても安全な精油です。
またレモンユーカリ(シトリオドラ)だけは、性格や作用が異なり、
レモングラスの様な香りでリフレッシュ効果を持っています。
学名のユーカリ(Eucalyptus)は、
花の形がふたをした井戸に似ていることから、
ギリシャ語の「エウ(eu)」は「井戸・よく・美しく」の意味で、
「カリュプトス(calyptus)」は「ふた・覆う」の意味で、
井戸に落っこちないよう、ふたをしないといけないという教訓を広めるために、
この花にユーカリと名づけられたようです。
医薬品としてもポピュラーで、とても殺菌力が強く
オーストラリアから始めてイギリス本国にむけて輸出されたときは、
消化器の病気を好転させる作用があったことから、
シドニーペパーミントという名前で有名になったそうです。
また中国では「アン(木へんに安と書きます)油」と呼ばれ
薬用につかわれています。
日本でも「日本薬局方」に収載されていて、
消炎効果をねらったクリームなどに入っているので、
そのツーンと来る香り(カンファー臭)は、
どなたでもご存知なのではないでしょうか。
効能
アボリジニの伝統医学では、ハップにして様々な傷や炎症に外用し、
煎じ薬としても内服したようです。
葉から水蒸気蒸留で採取された精油は、
あらゆるハーブ薬の中で最も殺菌力の強いものの1つで、
たとえばユーカリグロブルスのパワーは2%に希釈したルームコロンでも、
室内の70%のブドウ状球菌を死滅させることが可能なくらいです。
また抗ウィルス、免疫系の強化、呼吸器系の去痰作用を持ち、
蒸気吸入すると、風邪の自然治療に役立ちます。
またハーブティーとしては、すこし薬っぽい青臭い独特の香りがありますが、
口の中をさわやかにして、活力を与えてくれるので、
朝が苦手な方や冷えを感じる方は、朝一番に飲まれるのをおすすめします。
粘液を追い出す作用が強いので、精油やハーブを鼻づまりやのどの痛み、
花粉症、ぜんそくのつらい症状を緩和するのに、芳香浴や蒸気吸入などで
利用するのもよいでしょう。
[蒸気浴]
ドライハーブ
ユーカリ 10g
ペパーミント 5g
ヒソップ 5g
お湯(浄水) 500ml
極楽塩 小さじ1杯
◎用い方
1. ボウルや洗面器にハーブを入れ、熱湯(浄水を沸かしたもの)と
極楽塩を入れる。
2. たちのぼる蒸気を深呼吸して吸い込む。
3. 充分吸い込んだ後は、冷めて香りがなくなるまで、
部屋の隅に置いておくとよいでしょう。
[マッサージオイル]
風邪や気管支炎、ぜんそくなどで、胸が苦しいときや、
関節の痛みがあるときに塗布すると気分が楽になるでしょう。
ユーカリ精油 10滴
オリーブオイル 30ml
◎用い方
1. オリーブオイル30mlを遮光ビンに入れ、ユーカリオイルを10滴入れる。
2. 胸や関節に、うすく広がるように塗る。
[ルームコロン]
ユーカリの強力な殺菌作用を利用して、ルームコロンを使って、
空気中にスプレーすれば、花粉症やぜんそくなど
アレルギー症の原因となる空気中のカビやダニを
浄化する効果が期待できます。
また眼鏡を拭くときに少しスプレーして拭くと、
花粉症の眼のかゆみをやわらげるのに役立つでしょう。
ーユーカリチンキー
ユーカリ 5g
ウオッカ(40度以上) 50ml
◎作り方
1. 密封ビンにウオッカを入れ、細かく切ったユーカリの葉を漬け込む。
2. 1日1回ぐらいビンを振り、2週間冷暗所に置く。
3. 2.をガーゼで濾す。(原液-チンキ)
◎使い方
1. 遮光のスプレービンに、原液(チンキ)と精製水を同量入れ、よく混ぜる。
2. 部屋の中、特に天井に向けてスプレーする。
(直接粘膜にはスプレーしないようにして下さい!)
料理
とても個性的な香りなので、料理には適していませんが、
ハーブティーとしては、ブレンドすることで、
おいしく元気にしてくれます。
[ブレンドハーブティー]
-風邪でのどが痛いときに-
ドライハーブ
ユーカリ 小さじ⅓
タイム 小さじ½
マロウ 小さじ1
ラベンダー 小さじ1/4
-血糖値の気になる方に-
ユーカリ 小さじ1/2(または葉1枚)
ジュニパーベリー 小さじ½
コンフリー 小さじ1/4
ネトル 小さじ1/4