晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

ハーブ豆知識:レモンピール

2019年10月20日 | ハーブ豆知識
レモンピールのハーブティーは、
レモンの果皮を乾燥させたハーブティーですが、
カクテル(お酒)の風味付けをするために、
カクテルグラスの斜め上で、グラスに向ってレモンの皮を圧して、
プシュッと香りをとばすことも、レモンピールと呼ぶそうです。 

また果皮を砂糖で煮たものも、レモンピールと呼ばれています。

さて、レモンは爽やかな香りときれいなイエローカラーで、
レモンと言えばビタミンCをイメージしてしまうほど、
美容と健康によい身近な果実ですね。

レモンはインド原産ですが、古くからエジプトでは解毒剤として、
食中毒やチフスなどの疫病が流行したときに利用されました。

また、虫刺されの消毒にも用い、マラリアを治すのに
役立つと思われていたそうです。

名前の由来は、アラビア語の「ライムン」と
ペルシャ語の「リムン」で、どちらもカンキツ類の果実を意味します。

レモンもオレンジと同じように、中世の十字軍によって
ヨーロッパに広まった果実のひとつで、
地中海沿岸で栽培され、特にイタリアで広く生産されるようになりました。

また大航海時代に船乗りの重要なビタミンCの補給源として、
船に積み込まれ、世界中に広まってゆき、
今ではカリフォルニアが大生産地となっているのは、
よく知られていますね。

南アメリカでも、レモンの自然種を見かけることもあります。

日本には明治の初めに入ってきましたが、
寒さに弱く、季節の温暖差が小さく、
降雨量が少ない土地でないと栽培が難しいため、
国産レモンは少なく、品種改良されたものが、
四国や静岡で生産されています。

レモンは木になっているときは緑色で、
熟すまで木におくと、酸味と香りが減ることから、
一定の大きさになると未熟のまま収穫し、
黄色く色付け処理がされて、市場に出回るようです。

効能
「レモン○個分のビタミンC」とよく比較されるぐらい、
レモンと言えばビタミンCの代名詞ですが、
レモンのビタミンCの半分は皮の部分に含まれています。

ビタミンCは、風邪や生活習慣病を予防し、
ストレスを和らげる効果があり、
血流改善効果もあるという報告もあります。

また最近注目を集めているクエン酸も多く、
クエン酸は食欲増進、疲労回復に効果があり、
吸収率の低いカルシウム、鉄分など、
ミネラルを包み込み、解けやすくする働きがあり、
腸壁に吸収されやすい形にしてくれます。

料理
西洋料理では隠し味として、なくてはならないレモンですが、
ミネラルたっぷりの魚介類や野菜などの食材には、
レモンがとてもよく合いますね。

イタリア料理のように、レモンとオリーブの組み合わせは、
酸味と旨味が一体となり、ミネラルを効率よく吸収できる
組合わせとも言われています。

またレモンとハチミツも相性がよく、
酸味を和らげるための甘味だけでなく、
レモンのクエン酸による疲労回復効果と
ハチミツのエネルギー補給効果の相乗作用が
発揮されるからでしょう。

[レモンドレッシング]
ドライハーブ
レモンピール          20g
オリーブオイル         150cc
レモン果汁           20cc
またはリンゴ酢
極楽塩             小さじ1
無臭ニンニクの粉末*      小さじ1/3
昆布の粉末*          小さじ1/3
コショウ            小さじ1/3
好みのドライまたは生ハーブ
バジル、ローズマリー、
ミント、タイムなど

◎作り方
1. レモンピールをオリーブオイルに入れ、1週間置く
2. ボールにレモン果汁を入れ、調味料を入れて、よく混ぜる
3. 好みのハーブを細かく刻んで 2.に入れてよく混ぜる
4. 3.に 1.を入れ、よく混ぜる
5. 4.をドレッシングビンに移す

[ハニーレモン]
仕事や勉強で、疲れた脳をリフレッシュ!
紅茶に入れたり、炭酸水を入れて清涼ドリンクにして、どうぞ!

ドライハーブ
レモンピール   5g    
はちみつ     100g                       

[ブレンドハーブティー]
-フルーティーな味わいで元気に-
ドライハーブ
レモンピール   小さじ1/2
ローズヒップ   小さじ1/2
ハイビスカス   小さじ1/2
ジャスミン    小さじ1/2

[ブレンドハーブティー]
-フルーティーな味わいで元気に-
ドライハーブ
レモンピール     小さじ1/2
オレンジブロッサム  小さじ1/2
カモミール      小さじ1/2
リンデンフラワー   小さじ1/2


美容
やはり、ビタミンCの肌を美しくする漂白作用で、
しみ、ソバカスを目立たなくすると言われていますが、
魚の目やイボなど角質化した皮膚のケアにもおすすめです。

もちろん、爽やかな香りは入浴剤としても、ぜひお試し下さいね。

[イボ用ローション]
根気がいりますが、HP管理者はこのレシピでイボがなくなりましたので、
ぜひ試してみて下さい。
真空カルシウム粉末*  専用の小さじ4  
リンゴ酢        5cc
精油
グレープフルーツ    2滴
レモン         1滴
タンジェリン      2滴       
               
◎作り方
1. リンゴ酢に精油と真空カルシウム粉末を入れよく混ぜる
2. 1.を塗布する直前に、よく振ってから塗る
(お風呂上がりに、一日一回塗り、水絆創膏でカバーしておくと良いでしょう)

[入浴剤]
お肌しっとりスベスベ、身体ポカポカ、すっきり湯上がり!
〔材料〕 1回分
ドライハーブ
レモンピール 10g
カモミール 5g
米ぬか 30g
極楽塩* 大さじ山盛り1杯 
                
◎作り方
1. 大きめの紙パック(お茶やだし用のパック)に
レモンピール、カモミール、ぬかを入れる

2. お風呂のお湯に、極楽塩大さじ山盛り1杯ぐらいを入れかき混ぜる

3. 1.をお湯に入れる
 (紙パックにお湯が染み込んだら中身が出ない程度に、紙パックを搾ると良いでしょう)

おまけ
レモンは、収穫前に農薬がかけられるのはもちろん、
ほとんど輸入品なので、いわゆるポストハーベストという
収穫後の農薬散布が行われています。

またヘタが落ちないように防腐剤も使われますし、
ワックスがけもされるので、生のレモンを用いられる場合は、
ポストハーベスト処理や防腐剤処理をしていない国産レモンを
お使いになることを、おすすめします。

そして、もっと安心を得るために、アク抜きをされることを、おすすめします。
[アク抜きの方法]
浄水1リットルにハイパワー天然塩水1cc入れよくかき混ぜ、食品を浸けます。

※果物なら1時間位、野菜や、肉、魚なども15~20分ぐらい浸けおき、
 後は浄水でさっと洗うだけの簡単なものです。

詳しくは、直接アロマピアにお問合せ下さい。ご説明させていただきます。

なお、アロマピアで販売しておりますレモンピール及びアロマ関連商品は、
独自にアク抜き等身体によい処理を行っておりますので、安心してお召し上がり下さい。

*無臭ニンニクの粉末、昆布の粉末、真空カルシウム、極楽塩は、
 アロマピアで販売致しおております。
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ハーブ豆知識:オレンジ(ビターオレンジ)

2019年10月20日 | ハーブ豆知識
オレンジといえば、ハーブよりも
フルーツのイメージが強いと思いますが、
中国原産の薬用植物です。

今も昔も中国では盛んにオレンジを薬として用いています。

あの七味唐辛子に入っている陳皮は完熟果の果皮を、
乾燥させたもので、消化を助ける漢方薬です。

日本では温州みかんがリンゴと共に日本人に愛され、
良く食べられている果物ですが、
オレンジが日本に伝えられたのは、
明治の中頃で、意外と歴史の浅い果物だったのですね。

ハーブティーとして飲まれている
オレンジブロッサム(オレンジフラワー)は、
ビターオレンジの花で、果実よりも甘い濃厚な香りで、
和名はダイダイです。

オレンジには、結婚にまつわる伝説が多く、
花言葉も『花嫁の喜び』です。

ギリシャ神話でゼウスが結婚の時、
妻ヘラにオレンジを贈ったことから、
花嫁の髪に、この花を飾る習慣が生まれたと言われています。

甘い香りが漂う清らかな白い花は、
花嫁の初々しさを引き立て、
繁栄と多産のシンボルであるオレンジは
「花嫁を飾る花」として、非常に大事にされました。

『オレンジの花とつぼみの冠は結婚のシンボルで、
同時に純潔のしるしである』というフランスの言語学者
エミール・リトレの言葉があるぐらいですから。

オレンジは十字軍によって、世界に広まっていき、
中世では貴重な薬としてアラブの医師のお気に入りだったようです。

16世紀に初めて、花からオイルが抽出されるようになり、
とても甘い芳香はイタリアの王女アンナマリー・デ・ネロリの
大のお気に入りとなり、いつも手袋にこの香りをつけ愛用したので、
現在もこの精油は王女に由来してネロリと呼ばれています。

しかし、たくさんの花からわずかしか採れない精油は、
現代でもローズオットーなどと共に、とても高価な精油です。

また、オレンジブロッサム(オレンジフラワー)のハーブの香りは、
間脳を刺激し、勉学する意欲が湧いて来る香りです。

オレンジブロッサムハーブ

勉強やお仕事の前には、ぜひオレンジブロッサム(オレンジフラワー)の
ハーブティーを飲んでみて下さいね。

効能
果実だけでなく、花、葉、樹皮など、
全てが薬用になる植物です。
オレンジブロッサム茶(花の浸出液)や
葉の浸出液は、穏やかな味と香りで、
緊張や不安をほぐして気分を落ち着かせてくれます。

ストレスによる下痢症状を緩和したり、
消化器の不調を和らげるので、
幼児やお年寄り、病人には、
ハチミツとお湯で薄めた果汁がおすすめです。

料理
果汁を搾っただけでもおいしく、
また鴨料理のオレンジソースは、あまりにも有名ですね。

果皮のブランデー漬も、食欲増進になるので、
食前に召し上がるのもいいでしょう。

[果皮のブランデー漬]
オレンジの皮    50g
ブランデー     250cc
ハーブはちみつ   10g 
            
◎作り方
オレンジの皮を適当な大きさに切り、
密閉容器にハチミツとブランデーを入れ、
冷暗所で保存する。
1ヶ月ぐらいで食べられる様になりますが、
2ヶ月ぐらい熟成させるほうがよいでしょう。

[ハーブティー入りオレンジジュース]
カモミールや、ペパーミントは、オレンジと相性が良いので、
ぜひミックスして召し上がってみて下さい。

◎作り方
ハーブティーは、通常よりも濃いめに出し、
冷やしておき、フレッシュジュースに混ぜて下さい。

割合いは
カモミール3 :オレンジジュース7    
ペパーミント2:オレンジジュース8
◎ハーブティーを作るときに、少しハチミツを加えるのも、
 風味が出ておいしいので、おすすめです。

[ブレンドハーブティー]
-ゆったりリラックスして眠りたいときに-
ドライハーブ
オレンジブロッサム   小さじ1/2
リンデンフラワー    小さじ1/2
パッションフラワー   小さじ1/2                   

[ブレンドハーブティー]
-ヘトヘトに疲れて眠れないときに-
ドライハーブ
カモミール       小さじ1
オレンジブロッサム   小さじ1/2
ラベンダー      小さじ1/4


美容
精油ネロリは、乾燥した肌やあかぎれを
改善させるための皮膚細胞成長促進特性があり、
肌の弾力性を取り戻してくれると言われています。

ちょっと贅沢ですが、お肌がトラブルっているときには、
お使いのスキンクリームに1~2滴混ぜて
塗ってみるのはいかがでしょうか。

また手軽なオレンジフラワーウォーターで
蒸気浴や手浴、足浴してみるのも、おすすめです。
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ハーブ豆知識:ロシアンコンフリー(ヒレハリソウ)

2019年10月19日 | ハーブ豆知識
『ロシアンコンフリー』(ヒレハリソウ) 
学名:Symphytumxuplandicum


コンフリーの葉には、ビタミン類やミネラル、
カルシウム、タンパク質が多く含まれていて、
「畑の牛乳」といわれるほど栄養価が高く、
食べてよく効く薬草のひとつです。


ヨーロッパ原産の多年草で、
日本では鰭玻璃草(ヒレハリソウ)と呼ばれ、
明治時代に牧草としてヨーロッパから輸入され、
馬や家畜はコンフリーを見つけると、
フェンスを破って食べるほど好むそうです。

また競走馬に食べさせると成績を上げることができると、
調教師たちには、ありがたいハーブだそうです。

かつては野菜が採れない地域の人々に珍重され、
観賞用、食用、薬用として、広く栽培されていましたが、
今はほとんど見捨てられてしまったようです。

しかし繁殖力旺盛で日本全土で野生化し、
畑の縁や道端、牧草地の周辺に群生しています。

コンフリーは別名「ニットボーン(骨接ぎ)」と呼ばれ、
昔から骨折の治療に用いられました。

アラントインという成分が含まれていて、
この成分が骨、軟骨、筋肉の成長を促進するようで、
葉を裏ごしして湿布にして骨折やねんざ、
傷につけると、アラントインが皮膚から吸収され、
治りを早めるのだそうです。

昔、婚礼の前にコンフリーの湯に入浴したのは、
処女膜の傷を治して処女性を回復するためだったと
いわれています。

効能
血液を浄化する働きがあるといわれ、
血圧を安定させたり、貧血を予防するのに用いられます。

最近では、抗アレルギー作用が注目され、
花粉症の不快な症状を緩和するのにも
利用されるようになりました。

アラントインを豊富に含むので、胃潰瘍や食道の損傷や、
打ち身、ねんざ、傷などの治りを早めるのに、
内服、外用に昔から用いられています。

内服にはチンキ剤を使ったり、青汁にして飲むとよいでしょう。

また外用には、葉だけ裏ごししたものを
ガーゼなどに塗り付け湿布します。

ただし、ピロリジディン系アルカロイドを含んでいるので、
大量に内服するのは、避けた方がよいでしょう。

また、汚れた傷に用いると、汚れや膿を傷口に封じ込める
恐れがあるので、傷口は消毒殺菌し、
清潔にしてから用いましょう。

[チンキ(原液)]
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 5g(または生葉20g)
ウォッカ      50ml

◎作り方
1. 密封ビンにウォッカを入れ、
  細かく切った生葉またはドライハーブを漬け込む。
2. 1日1回ぐらいビンを振り、
  2週間ぐらい冷暗所に置く。
3. 2.をガーゼで濾す。
  (内服するときは、原液を適宜希釈して服用する)

[青汁]
生葉(ロシアンコンフリー)  10g
ハチミツ           小さじ1~2杯
浄水              200cc

◎作り方
生葉と浄水(虹のかけはし)を入れ、ミキサーにかける。
飲みにくい人は、リンゴを加える。

料理
最近は、ハーブ栽培も盛んになり、
野草料理としても復活し始めているようで、
春から秋までの若芽を摘み、
さっと茹でて浄水にさらし、ごま和え、
汁の実、油炒めなどにすると食べやすいです。

根は、ゴボウと同じように煮て食べます。

[コンフリーの天ぷら]
コンフリーの生葉を一口大に四角く切り、
しその天ぷらの様に、葉の裏だけに衣をつけて揚げる。
パリパリとした食感がおいしいです。

[ブレンドハーブティー]
ー消化不良気味のときにー
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ペパーミント 小さじ1/3
レモンピール 小さじ1
        

-花粉症やアレルギー性鼻炎で不快なときに-
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ネトル 小さじ1/2
甜茶 小さじ1
リコリス 小さじ1/2 


美容
傷の修復に良いのですから、
浸出液(ハーブティーを濃く出したもの)を
入浴剤として用いれば、収れん作用や細胞増殖作用などで、
肌をなめらかに整えて、しわを防ぐ効果も期待できそうです。

[入浴剤]
ロシアンコンフリー 10g
浄水  150cc 
         
◎作り方
1. コンフリーを紙パックに入れ、沸騰させた浄水を入れて、
10分間浸し浸出液を作る。
2. お風呂のお湯に、1.を入れる。 

コンフリーの健康被害について
追記 平成16年7月

自粛通達が出されました。

コンフリー及びこれを含む食品の健康被害としては、
肝障害が報告されています。 
そのため、一般消費者に対しても、
コンフリー及びこれを含む食品の摂取を控えることと
自生し、または自家栽培したコンフリーについても、
その摂取を控えることとされました。

コンフリーの主な種は、
Symphytumoffcinale  :通常のコンフリー
Symphytumasperurn  :プリックリーコンフリー
Symphytumxuplandicum:ロシアンコンフリー
ですが、日本でも野生化し、
これらの種が交配し色々な雑種ができています。

今回 全ての種が対象とされていますが、
純粋な(交配されていない)ロシアンコンフリーは、
報告されているような健康障害は起こりにくいと考えられます。

しかし野生化し、自然交配をくり返し
多くの雑種が生まれているため、
純種と特定しにくい場合が多く見られます。
そのため、はっきりとロシアンコンフリー純種と
確認できない場合は、摂取を控えられることをお勧めします。

詳しいことをお知りになりたい方は、
厚生労働省のホームページにアクセスしてください。


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ハーブ豆知識:ネトル(スティンキングネトル)

2019年10月19日 | ハーブ豆知識
近年 花粉症の予防に役立つことで、
とても有名になったネトルですが、
古くはホラティウス(紀元前65~8)や、
オウディウス(紀元前43~後17)のような
古代の詩人たちは、このハーブを詩に詠み、

薬草家たちはこのハーブを強力な薬草として
利用し親しんでいたようです。

シーザーの軍勢がイギリスにイラクサの一種の
ローマン・ネトルを持ち込み、
ネトルで体を打って暖めたそうです。

ネトルは名前が針を意味する古代英語に
由来するように茎にトゲがあり、これで体を叩くと、
刺毛に含まれるヒスタミンとギ酸がアレルギー反応を
ひき起こしヒリヒリするため、体が暖まったのでしょう。
Brennessel=燃える草という別名もあるぐらいですから…

また最近まで、関節炎やリュウマチの患部を
ネトルで打つのはポピュラーな民間療法だったそうです。

ネトルは今でも春の浄化強壮薬として用いられ、
若い葉は滋養に富んだ野菜として利用されています。

ネトルは日本の刺草(イラクサ)に良く似ていることから、
和名を西洋イラクサと言います。

誰もが知っているアンデルセン童話『白鳥の王子』で、
白鳥になった兄弟の呪を解くために、
王女が糸を紡ぐ場面をご存知ですか?
あの場面はネトルから糸を紡いでいたのですよ。

茎の繊維は布に織ることができ、
中世にはネトルから紡いだ糸で、
大量の平織り布が作られ売られていたそうです。
今ではすっかり木綿の布しか手に入らなくなりましたが。

効能
薬草家ニコラス・カルペパーも
「冬の間に過剰になった粘液を消滅させる」と記述しているように、
ネトルは長い冬が終わり、季節の変わり目(木の芽どき)に
体調を崩すことなく過ごすための活力を体に与え、
春の倦怠感を追いやってくれるとされています。

ネトルには、鉄、キサントフィル、ビタミンA、B、C、
タンニン酸、ホルモン(セロトニン)、カルシウム、
ナトリウム、珪酸、硫黄、リンなど人体に重要な
ミネラルとビタミンが多く含まれているため、
天然の抗アレルギー作用で、花粉症にうれしい効果を
もたらしてくれるのでしょう。

また鉄分が多い上に、ビタミンCが豊富なので、
鉄分が体内によく吸収され貧血に対する強壮にも役立つでしょう。


料理
ネトルは、貧しい時代はホウレン草の
安い代用品でもありましたが、
いい香りのするピリッとした春の野菜として、
ソティーやお浸しなど色々な料理があります。

でも、刺草ですから葉を茎から摘む際には、手袋を忘れないで下さいね。

[スープ]
ネトルの生葉     手のひら4杯
小麦粉        小さじ2
牛乳         2カップ
無臭ニンニクの粉末  小さじ2
ナツメグ       大さじ1
極楽塩        大さじ1
バター        大さじ1
レモン汁       小さじ1
パルメザンチーズ   小さじ1

◎作り方
1. ネトルに少量の水を入れて柔らかく煮てザルにあげる。
2. バターを溶かし、小麦粉を入れ、牛乳を少量づつかき混ぜながら加え、ホワイトソースを作る。
3. 2.に1.のネトルを入れ、調味料で味を整える
4. 食べる直前にパルメザンチーズをふりかける。


[ブレンドハーブティー]
ーアレルギーによる肌荒れにー
ドライハーブ
ネトル      小さじ1
カモミール    小さじ1
ローズ      小さじ1/2
ローズヒップ   小さじ1/2


-花粉症のつらい症状の緩和に-
ドライハーブ
ネトル      小さじ1
レモンバーム   小さじ1
ペパーミント   小さじ1/2
ラベンダー    小さじ1/4 

ネトルドライハーブ     

美容
ネトルの根は、脱毛とふけを予防するコンディショナーとして、
伝説的に用いられてきたようで、
有名な自然療法家のクナイプ神父は、
とても推奨していて、その煎じ汁を洗髪に用いると、
地肌を強壮して血行をよくする結果、
毛髪が強くなり抜け毛を防げるそうです。

[煎じ汁]
生のネトルの根  200g
浄水       1リットル
          
◎作り方
根を生のまま刻み、1リットルの浄水で30分煮だし、
煎じ汁を漉す。煎じ汁で頭を洗う。 


おまけ その1
夫婦や恋人同士など、男女の仲をとりもつ香りなので、
大切な夜や、決めようと思っている日には、
ぜひお二人でお飲み下さいね。
効果テキメン!? 
ただし他のハーブとブレンドしないでね。
ネトルのストレートティーですよ!

おまけ その2
ネトルの成分や香りは、間脳に働きかけるので、
間脳(松果体)を活性化するのにも、ぜひどうぞ。
こちらもストレートティーで食後などにお飲み下さい。
ハチミツを入れると、さらに効果的ですよ。
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ハーブ豆知識:ヒソップ

2019年10月19日 | ハーブ豆知識
ヒソップの語源は、ヘブライ語の「去る(azob)」で、
花言葉は“清潔”といい、ヘブライ人に“聖なるハーブ”と呼ばれ、
とても大切にされていました。

神殿などの神聖な場所を清めたり、
ユダヤ教でも、『過ぎ越しの祭り』には、
どの家庭でも身も心も清めるために食べる習わしがあり、
旧約聖書に「ヒソップをもって我を清めたまえ。
されば我清まらん(詩編51-7)」という一節があり、
古代ヘブライ王国の第2代ダビデ王が、犯した罪の深さに気付き、
罪でけがされた自分をヒソップで清めて下さいと
神に祈るシーンとして有名です。

アラブの人々は今でもヒソップのことを
“アザフ(神聖なハーブの意となっている)”と呼んでいます。

日本には明治時代に伝わりましたが、
少しミントに似た爽やかな香りと苦味から、
ヤナギハッカという和名がつけられました。

ヒソップは全草をお茶に利用でき、
ヨーロッパでは昔からハーブティーや料理などに広く利用され、

また紀元前1世紀にイタリアのプリニウスが、
このハーブからつくられるワイン
“ヒソポテス”について記していて、10世紀になって、
この文献によってベネディクト会の修道士たちが、
中央ヨーロッパに持ち帰り、リキュールの風味づけに使い、
現在でも、この修道院で作られるリキュールは
“ベネディクティン”という名で知られています。

また中世になると、踏みつけるとオレンジのような
爽やかな甘い香りがすることから、
防虫を兼ねてストローイングハーブとして、
床にまき散らして部屋を香らせたり、
家の中に吊るして、厄除けや魔除けとして用いるようになり、
庶民の生活に深く結びついていきました。

イギリスでも中世には、
ガーデニングに取り入れられるようになり、
エリザベス朝の頃になると、ハーブガーデンには、
かならずヒソップを植えることが流行したそうです。

効能
古くはヒポクラテスが肋膜炎の治療に
ヒソップとルー(ヘンルーダ)を処方し、
ディオスコリデスも、このハーブを、
ぜんそくとカタルの治療に
用いると良いとすすめました。

消毒殺菌作用に優れているので、
気管支炎や風邪の症状を緩和させるのに良く、
風邪やインフルエンザにかかった時に飲む
ハーブティーとして有名です。

濃く出したハーブティーでうがいをすると、
ノドの痛みも和らぎ口の中もスッキリします。

花だけをシロップに漬け込み、
咳止めシロップに利用されることもあります。

またハーブティーは、胃のもたれや、神経性の胃の症状にも、
スッキリとした清涼感があるので、おすすめです。

しかし、ピノカンフォンという成分が含まれており、
大量に用いると、けいれんを引き起こすことがあるので、
特に高血圧の人は、使用を避けられたほうが良いでしょう。

ヒソップはタイム、ユーカリとの相性が良く、
専門家はハーブや精油をブレンドして用いることもあります。

料理
昔からミントに似た清涼感のある爽やかな香りが
脂肪分の多い肉料理や生臭い魚料理を
食べやすくするためスパイスとして、
よく使われ親しまれてきました。

脂っこい料理に使えば、消化を助ける働きがあるので、
鴨料理や、背の青い魚(サバなど)の料理には、
かならずといっていいほど使われ、
ポテトサラダにも新鮮な花や葉を細かく刻んで入れたり、
シチューやソースの香りづけにも、よく用いられます。

お菓子にも使われ、アップルパイや洋梨のシロップ煮に
細かく刻んだ葉を散らすと一層甘さが引き立ち、
味わい深くなります。

アメリカでは、フルーツカクテルに添えられたりし、
乾燥したつぼみは各種リキュールの風味づけに使われます。


[ブレンドハーブティー]
-脂っぽい食事の後をサッパリと-
ドライハーブ
ヒソップ     小さじ1/3
レモンバーム   小さじ1/2
ペパーミント   小さじ1/3
マジョラム    小さじ1/3

-風邪で体力がなくなっている時-
ヒソップ     小さじ1/3
セージ      小さじ1/3
リンデンフラワー 小さじ1/3
リコリス     小さじ1/4 


美容
香水の原料にも使われ、独特のクラシックな香りに人気があります。

ハーブをお風呂に入れたり、精油なら5~6滴を、
ひと握り分の極楽塩に混ぜてから、お風呂に入れると、
ストレスによる疲れを緩和し、身体の細胞を活性化させて、
とてもリフレッシュできます。
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