『ロシアンコンフリー』(ヒレハリソウ)
学名:Symphytumxuplandicum
コンフリーの葉には、ビタミン類やミネラル、
カルシウム、タンパク質が多く含まれていて、
「畑の牛乳」といわれるほど栄養価が高く、
食べてよく効く薬草のひとつです。
ヨーロッパ原産の多年草で、
日本では鰭玻璃草(ヒレハリソウ)と呼ばれ、
明治時代に牧草としてヨーロッパから輸入され、
馬や家畜はコンフリーを見つけると、
フェンスを破って食べるほど好むそうです。
また競走馬に食べさせると成績を上げることができると、
調教師たちには、ありがたいハーブだそうです。
かつては野菜が採れない地域の人々に珍重され、
観賞用、食用、薬用として、広く栽培されていましたが、
今はほとんど見捨てられてしまったようです。
しかし繁殖力旺盛で日本全土で野生化し、
畑の縁や道端、牧草地の周辺に群生しています。
コンフリーは別名「ニットボーン(骨接ぎ)」と呼ばれ、
昔から骨折の治療に用いられました。
アラントインという成分が含まれていて、
この成分が骨、軟骨、筋肉の成長を促進するようで、
葉を裏ごしして湿布にして骨折やねんざ、
傷につけると、アラントインが皮膚から吸収され、
治りを早めるのだそうです。
昔、婚礼の前にコンフリーの湯に入浴したのは、
処女膜の傷を治して処女性を回復するためだったと
いわれています。
効能
血液を浄化する働きがあるといわれ、
血圧を安定させたり、貧血を予防するのに用いられます。
最近では、抗アレルギー作用が注目され、
花粉症の不快な症状を緩和するのにも
利用されるようになりました。
アラントインを豊富に含むので、胃潰瘍や食道の損傷や、
打ち身、ねんざ、傷などの治りを早めるのに、
内服、外用に昔から用いられています。
内服にはチンキ剤を使ったり、青汁にして飲むとよいでしょう。
また外用には、葉だけ裏ごししたものを
ガーゼなどに塗り付け湿布します。
ただし、ピロリジディン系アルカロイドを含んでいるので、
大量に内服するのは、避けた方がよいでしょう。
また、汚れた傷に用いると、汚れや膿を傷口に封じ込める
恐れがあるので、傷口は消毒殺菌し、
清潔にしてから用いましょう。
[チンキ(原液)]
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 5g(または生葉20g)
ウォッカ 50ml
◎作り方
1. 密封ビンにウォッカを入れ、
細かく切った生葉またはドライハーブを漬け込む。
2. 1日1回ぐらいビンを振り、
2週間ぐらい冷暗所に置く。
3. 2.をガーゼで濾す。
(内服するときは、原液を適宜希釈して服用する)
[青汁]
生葉(ロシアンコンフリー) 10g
ハチミツ 小さじ1~2杯
浄水 200cc
◎作り方
生葉と浄水(虹のかけはし)を入れ、ミキサーにかける。
飲みにくい人は、リンゴを加える。
料理
最近は、ハーブ栽培も盛んになり、
野草料理としても復活し始めているようで、
春から秋までの若芽を摘み、
さっと茹でて浄水にさらし、ごま和え、
汁の実、油炒めなどにすると食べやすいです。
根は、ゴボウと同じように煮て食べます。
[コンフリーの天ぷら]
コンフリーの生葉を一口大に四角く切り、
しその天ぷらの様に、葉の裏だけに衣をつけて揚げる。
パリパリとした食感がおいしいです。
[ブレンドハーブティー]
ー消化不良気味のときにー
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ペパーミント 小さじ1/3
レモンピール 小さじ1
-花粉症やアレルギー性鼻炎で不快なときに-
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ネトル 小さじ1/2
甜茶 小さじ1
リコリス 小さじ1/2
美容
傷の修復に良いのですから、
浸出液(ハーブティーを濃く出したもの)を
入浴剤として用いれば、収れん作用や細胞増殖作用などで、
肌をなめらかに整えて、しわを防ぐ効果も期待できそうです。
[入浴剤]
ロシアンコンフリー 10g
浄水 150cc
◎作り方
1. コンフリーを紙パックに入れ、沸騰させた浄水を入れて、
10分間浸し浸出液を作る。
2. お風呂のお湯に、1.を入れる。
コンフリーの健康被害について
追記 平成16年7月
自粛通達が出されました。
コンフリー及びこれを含む食品の健康被害としては、
肝障害が報告されています。
そのため、一般消費者に対しても、
コンフリー及びこれを含む食品の摂取を控えることと
自生し、または自家栽培したコンフリーについても、
その摂取を控えることとされました。
コンフリーの主な種は、
Symphytumoffcinale :通常のコンフリー
Symphytumasperurn :プリックリーコンフリー
Symphytumxuplandicum:ロシアンコンフリー
ですが、日本でも野生化し、
これらの種が交配し色々な雑種ができています。
今回 全ての種が対象とされていますが、
純粋な(交配されていない)ロシアンコンフリーは、
報告されているような健康障害は起こりにくいと考えられます。
しかし野生化し、自然交配をくり返し
多くの雑種が生まれているため、
純種と特定しにくい場合が多く見られます。
そのため、はっきりとロシアンコンフリー純種と
確認できない場合は、摂取を控えられることをお勧めします。
詳しいことをお知りになりたい方は、
厚生労働省のホームページにアクセスしてください。
学名:Symphytumxuplandicum
コンフリーの葉には、ビタミン類やミネラル、
カルシウム、タンパク質が多く含まれていて、
「畑の牛乳」といわれるほど栄養価が高く、
食べてよく効く薬草のひとつです。
ヨーロッパ原産の多年草で、
日本では鰭玻璃草(ヒレハリソウ)と呼ばれ、
明治時代に牧草としてヨーロッパから輸入され、
馬や家畜はコンフリーを見つけると、
フェンスを破って食べるほど好むそうです。
また競走馬に食べさせると成績を上げることができると、
調教師たちには、ありがたいハーブだそうです。
かつては野菜が採れない地域の人々に珍重され、
観賞用、食用、薬用として、広く栽培されていましたが、
今はほとんど見捨てられてしまったようです。
しかし繁殖力旺盛で日本全土で野生化し、
畑の縁や道端、牧草地の周辺に群生しています。
コンフリーは別名「ニットボーン(骨接ぎ)」と呼ばれ、
昔から骨折の治療に用いられました。
アラントインという成分が含まれていて、
この成分が骨、軟骨、筋肉の成長を促進するようで、
葉を裏ごしして湿布にして骨折やねんざ、
傷につけると、アラントインが皮膚から吸収され、
治りを早めるのだそうです。
昔、婚礼の前にコンフリーの湯に入浴したのは、
処女膜の傷を治して処女性を回復するためだったと
いわれています。
効能
血液を浄化する働きがあるといわれ、
血圧を安定させたり、貧血を予防するのに用いられます。
最近では、抗アレルギー作用が注目され、
花粉症の不快な症状を緩和するのにも
利用されるようになりました。
アラントインを豊富に含むので、胃潰瘍や食道の損傷や、
打ち身、ねんざ、傷などの治りを早めるのに、
内服、外用に昔から用いられています。
内服にはチンキ剤を使ったり、青汁にして飲むとよいでしょう。
また外用には、葉だけ裏ごししたものを
ガーゼなどに塗り付け湿布します。
ただし、ピロリジディン系アルカロイドを含んでいるので、
大量に内服するのは、避けた方がよいでしょう。
また、汚れた傷に用いると、汚れや膿を傷口に封じ込める
恐れがあるので、傷口は消毒殺菌し、
清潔にしてから用いましょう。
[チンキ(原液)]
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 5g(または生葉20g)
ウォッカ 50ml
◎作り方
1. 密封ビンにウォッカを入れ、
細かく切った生葉またはドライハーブを漬け込む。
2. 1日1回ぐらいビンを振り、
2週間ぐらい冷暗所に置く。
3. 2.をガーゼで濾す。
(内服するときは、原液を適宜希釈して服用する)
[青汁]
生葉(ロシアンコンフリー) 10g
ハチミツ 小さじ1~2杯
浄水 200cc
◎作り方
生葉と浄水(虹のかけはし)を入れ、ミキサーにかける。
飲みにくい人は、リンゴを加える。
料理
最近は、ハーブ栽培も盛んになり、
野草料理としても復活し始めているようで、
春から秋までの若芽を摘み、
さっと茹でて浄水にさらし、ごま和え、
汁の実、油炒めなどにすると食べやすいです。
根は、ゴボウと同じように煮て食べます。
[コンフリーの天ぷら]
コンフリーの生葉を一口大に四角く切り、
しその天ぷらの様に、葉の裏だけに衣をつけて揚げる。
パリパリとした食感がおいしいです。
[ブレンドハーブティー]
ー消化不良気味のときにー
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ペパーミント 小さじ1/3
レモンピール 小さじ1
-花粉症やアレルギー性鼻炎で不快なときに-
ドライハーブ
ロシアンコンフリー 小さじ1/2
ネトル 小さじ1/2
甜茶 小さじ1
リコリス 小さじ1/2
美容
傷の修復に良いのですから、
浸出液(ハーブティーを濃く出したもの)を
入浴剤として用いれば、収れん作用や細胞増殖作用などで、
肌をなめらかに整えて、しわを防ぐ効果も期待できそうです。
[入浴剤]
ロシアンコンフリー 10g
浄水 150cc
◎作り方
1. コンフリーを紙パックに入れ、沸騰させた浄水を入れて、
10分間浸し浸出液を作る。
2. お風呂のお湯に、1.を入れる。
コンフリーの健康被害について
追記 平成16年7月
自粛通達が出されました。
コンフリー及びこれを含む食品の健康被害としては、
肝障害が報告されています。
そのため、一般消費者に対しても、
コンフリー及びこれを含む食品の摂取を控えることと
自生し、または自家栽培したコンフリーについても、
その摂取を控えることとされました。
コンフリーの主な種は、
Symphytumoffcinale :通常のコンフリー
Symphytumasperurn :プリックリーコンフリー
Symphytumxuplandicum:ロシアンコンフリー
ですが、日本でも野生化し、
これらの種が交配し色々な雑種ができています。
今回 全ての種が対象とされていますが、
純粋な(交配されていない)ロシアンコンフリーは、
報告されているような健康障害は起こりにくいと考えられます。
しかし野生化し、自然交配をくり返し
多くの雑種が生まれているため、
純種と特定しにくい場合が多く見られます。
そのため、はっきりとロシアンコンフリー純種と
確認できない場合は、摂取を控えられることをお勧めします。
詳しいことをお知りになりたい方は、
厚生労働省のホームページにアクセスしてください。