「秋雨の旅の空から」2019年秋に書いた旅雑文です。
最高気温25、6度。
「そういえば20年前の秋も、今日と同じように、ぼおっと四万十の雨空を眺めていたっけ。
あの時は川原のテントから、今日は借家のベランダから。今ここにいる不思議さよ・・・」。
遅い朝。熱いコーヒー片手にベランダの椅子に座り、
ザァザァ降りの雨に濡れる庭を、ぼんやりと眺めていた僕は、ナツカシイ旅の記憶をたどった。
あれはまだ、東京に暮らし四万十に居を移す前年の夏。
それまでの勤め先を(フィールドワーカーを育成する専門学校)辞めた僕は、
オフロードバイクにキャンプ&遊び道具を満載して、東京の安アパートを旅立った。
東京→沖縄→八重山へ(長距離フェリーで)。
それまで、沖縄方面に行ったコトはなく、この旅で、おおまかだけど日本の東西南北をうろつけたコトに。
(自分なりの自然観を持って、日本の自然のフィールドを旅をするコトが出来たのは、
他の国を旅したり、フィールドワーカーを養成する仕事のおかげでした。
物事や自然を相対的に見る目が養われ、今の仕事(ガイド)にとても役立ってマス)
約2ヶ月。八重山諸島西表島をメインに、亜熱帯の山、川、海に繰り出し・・・
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