金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ダービー特集③】 1998年 武豊とスペシャルウィークが翔んだ日!

2021-05-27 07:10:14 | 競馬

 本日は1998年のダービーサンデーサイレンス初期の傑作スペシャルウィークに跨って、武豊騎手が初めてダービーを勝った日であります。

 

 天才武豊をもってしても、この時が10回目の日本ダービーで、それまでの9回はダービーの壁に打ち返されていました。皐月賞馬で臨むこと2回、1番人気で臨むことも2回ありましたが、ダンスインザダークの2着が最高成績で、なかなか勝つことができません。

 それでも、この年の武豊騎手は、デビュー前のスペシャルウィークに跨った時から、翌年のダービーを意識したと語っています。今まで経験したことがないほど、背中の筋肉が柔らかな感触だったそうです。クラシック一冠目の皐月賞は3着に敗れましたが、これもダービーを意識したように、大外をロングスパートして脚を余すような乗り方。

 

 そして本番のダービーでは、狙い通りの大外の追込みを決めて、5馬身差の圧勝ここから武豊のダービーでの快進撃が始まります。翌年にはアドマイヤベガ、2002年タニノギムレット、2005年ディープインパクト、2013年キズナと、ダービー史上最高の5勝を記録することになります。

 これを考えると、今年22才の横山武騎手、大本命エフフォーリアで簡単に勝つイメージが湧いてきません。しかも、彼のキャラクターは「明るく天然」ときていますから、なおさら、競馬の神様が、そんな甘い事象を起こすとは到底考えられないのです。皆さんはどう感じています?

 

 ところで、ダービーを5馬身差で圧勝したスペシャルウィークですが、同期には、3歳時にジャパンカップを勝ち、4歳秋に凱旋門賞2着のエルコンドルパサーと、宝塚記念を勝ち、有馬記念を連覇したグラスワンダーがいます。この頃のダービーは、まだ外国産馬の出走が許されておらず、この2頭がいない中でのダービー勝利でした。

 この世代は、一時、史上最強世代とも言われ、早世したエルコンドルパサーを除いて、スペシャルウィークは、名牝シーザリオを通じて、エピファネイアやサートゥルナーリアなどの母父として、またグラスワンダーは、直子スクリーンヒーローおよび孫子モーリスへと血脈を伸ばし続けています。


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