金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 種牡馬オルフェーヴルの評価を見直そう!

2021-01-27 06:45:12 | 競馬

 種牡馬オルフェーヴルの産駒がデビューし始めたのが2017年。初年度産駒から阪神JFを勝ったラッキーライラックや、翌年に皐月賞を勝つエポカドーロを出したので、極めて順調なスタートを切ったと言えます。しかし、この年に種牡馬デビューしたのが、ロードカナロア、ヘニーヒューズ、エイシンフラッシュ、ノヴェリストなので、極めて競争が激しく、ファーストシーズンサイヤー部門では、ロードカナロア、ヘニーヒューズに次いでの第3位となりました。

 もともと気性に問題を抱えた産駒が多いため、デビュー時期が遅くなりがちで、また新馬戦で豪快に勝っても、2戦目で気分を害して惨敗するケースが散見されたため、2年目以降、種牡馬としての人気が落ちていってしまい、当初600万円だった種付料も、2020年には半額の300万円まで下落、種付け頭数もピークだった250頭前後から2019年には52頭まで激減してしまいました。

 ところが、直近、この産駒に大きな変化が見えてきています。

 2019年のオルフェーヴル産駒全体の出走回数が1102回で、賞金総額16億3千万円、AEIが0.92だったのが、2020年は出走回数1212回で、賞金総額24億9千万円、AEIが1.42と、明らかに赤丸急上昇となっています。この原因は何か?

 第1に「無観客競馬」。気性の難しい馬が揃っているオルフェーヴル産駒にとって、無観客は最高の舞台と言え、無駄なところにエネルギーを使わず、レースに集中できるということ。無観客競馬は、コロナの波が続く限り、まだ当分終わらないので、オルフェーヴル産駒には有利な時期が続くということ。

 第2に「京都競馬場改修」。この結果、2020年は阪神・中京・小倉の使用率がアップして、馬場が荒れやすくなったため、闘争心の激しいオルフェーヴル産駒にとっては、力を出しやすい環境になったということ。この影響は、2021年の方が、もっと大きく出てくるので、これも大きなプラス材料。

 ロードカナロアとの比較において、種牡馬としての評価が一度、地に落ちてしまったオルフェーヴルですが、ここへきて、絶好の挽回チャンスがやってきています。芝の長距離レースだけでなく、ダートもけっこう穴を開けてくれますので、注目して参りましょう!


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