金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【コロナ禍】 コロナに苦しみながら、ウイルスの効用を考える

2021-01-14 06:58:15 | 雑感

 また緊急事態宣言ですね。

 業務でも、私生活でも、数多くの制約を受ける。これがいつまで続くのかと思うだけで、気分も鬱になってしまう。いっそのこと、寒さや雪の効果で、コロナが消えてなくなれば良いのに‥と考えてみたりするのですが、むしろ、寒さはウイルスの生存にはプラス効果なんだそうな。踏んだり、蹴ったりだなぁ

 しかし、そんな状況下で、先日NHKーBSを見ていたら、「我々、哺乳類が卵生(卵で生まれる)ではなく、胎生(胎盤から生まれる)に変化したのは、ウイルスのおかげであった」という話が紹介されていました。

 すなわち、巨大恐竜の足下で、チョロチョロしていた私たち哺乳類の祖先が、ウイルスによる感染爆発に遭遇今の人類のように、ウイルスによる病気に、もがき苦しむ一方で、自らの絶滅を避けるために、ウイルスの遺伝子の一部を、自らの遺伝子の一部として取り込むことに。その結果、哺乳類が卵生ではなく、胎生に変化して、自分の子供たちを、暫くの間、自分の体内で育てる進化を遂げたという話。

 そして、6500万年前にメキシコ湾へ隕石衝突が起こる。地球を支配していた大型恐竜が絶滅した中、胎生の哺乳類は、厳しい環境下でも、その命のタスキを繋ぎ切って、その後の繁栄を遂げる我々の繁栄の源には、ウイルスによる感染爆発があり、それがトリガーとなって「胎生」という進化に結びついたということ。

 そう考えると、今の厳しい状況下で、何を変化させ何を掴むか? それを試されているのがコロナ禍の自分たちだと、日々己に言い聞かせております。遠い祖先の原始哺乳類たちだって、「ウイルスの感染爆発」を、未来の発展に繋いでいったのだから。


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