春のGⅠシリーズのエアポケットに、3歳限定のダート重賞が府中の1600mで行われています。それがユニコーンS(GⅢ)ですが、ここ5年の歴代優勝馬を御覧下さい。ノンコノユメ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオ、です。
地方との統一GⅠも合わせれば、この5頭はすべてGⅠ馬。ユニコーンSのあとにジャパン・ダート・ダービーという統一GⅠがありますが、ハッキリ言って、毎年ユニコーンSの方がメンバーが濃くて、ここを勝った馬がそのままジャパン・ダート・ダービーを楽勝するケースが目立ちます。すなわち、本来、3歳限定ダートのGⅠには、ユニコーンSの方が相応しいといえる存在なのです。(この辺りは、夏の新潟のレパードSにも同様のことが言えます!)
その注目のレース、ユニコーンSですが、今年は特に注目度が高い。というのは、米国産のピカピカのダート血統で、場合によっては、9月に日程変更した今年のケンタッキー・ダービーで勝利してしまうかもしれない‥という馬が、何頭が出てくるからです。
まずは、米国三冠馬アメリカンファラオの子、カフェファラオ。2戦2勝で、すべてスケールの違う競馬で勝っており、すでにケンタッキー・ダービーの前売り馬券でも穴人気になっています。それから、同じく米国産の牝馬、レッチェバロック。こちらも2戦2勝、デビュー戦が大差勝ち、2戦目が9馬身差という凄まじさで、しかも藤沢和雄厩舎+Cルメール騎手の黄金ペア。さらに、米国のダート血統で、ダート戦3戦3勝のデュードヴァン。ユニコーンSの前哨戦である青竜Sを勝っています。
いつものユニコーンSなら、府中1600mダートですから、ゴールドアリュール産駒か、母父にサンデー系が入っている馬を選べば間違いないのですが、今年は上記のとおり、世界のダート血脈が集合していますので、大変なことになっています。ところで、何でこのレースがGⅢなんだろう?