６月１３日（土）に行われた王位戦挑戦者決定リーグ最終戦は、全６局の同時対局の結果、紅組は永瀬二冠が５勝全勝、白組も藤井聡太七段が５戦全勝で勝ち抜け、両者は２３日（火）に、挑戦者決定戦を行うこととなりました。この２人による挑戦者決定戦は、棋聖戦に続き、タイトル戦２戦連続になります。
もともと今の将棋界は、８大タイトルを豊島竜王・名人と渡辺明三冠と永瀬二冠の３人による寡占状態。もし、藤井聡太七段がいなければ、棋聖戦も王位戦も永瀬二冠が挑戦者となり、この寡占状態がさらに進んだことになりますが、そこに侵食し始めたのが17歳の天才棋士です。さすがに、１０日に行われた王座戦第二次予選決勝は、同期の大橋六段に敗れてしまいましたが、そのあとの竜王戦では、第三組の決勝戦（６月２０日）まで進んでいますので、ここを勝って挑戦者決定トーナメントへ進めば、一気に将棋界最高位への挑戦まで有り得ます。
今週は何と言っても、１８日１９日の名人戦第２局が注目ですが、２３日の王位戦挑戦者決定戦にも注目。個人的には、永瀬二冠の意地の反撃を見たいと思っています。
