6月10日(水)11日(木)、三重県鳥羽市の戸田家で行われた将棋名人戦第1局は、渡辺明三冠が、がっぷり四つの大相撲の結果、貫禄の寄り切りで初戦を勝利。まぁ、大一番をずっと待たされた豊島名人に対して、2日前には藤井聡太七段と大激戦を戦った渡辺明三冠との、勝負勘の差が出た将棋に見えました。
競馬に例えますと、久々の大レースで入れ込みが激しかった本命馬に対して、一度前哨戦を叩いて、ガス抜きが出来ていた対抗馬が、接戦を鮮やかに勝ち切ったという感じですかね。それにしても、渡辺明三冠のマスク、あれ「忍者マスク」って言うんですかね、かなり相手にプレッシャーをかけた気がします。
第2局は6月18日(木)19日(金)、山形県天童市の天童ホテル。もう伝統的なタイトル戦会場です。来週末ですので楽しみに致しましょう。その時の豊島名人のマスクにも注目しましょう。渡辺明三冠に対抗して、ダースベイダーみたいな「鎧兜マスク」を持ち込むかもしれません。
ところで、ここまで大忙しだった渡辺明三冠ですが、今度は豊島名人が大忙しになります。まず、13日(土)には王位戦挑戦者リーグの最終戦、21日(日)には叡王戦第1局が待ち構えています。このスケジュールですから、豊島名人の勝負勘は、研ぎ澄まされるだけ研ぎ澄まされる気が致します。どんだけ、尖がるレベルになっちゃうんでしょうか。それも、楽しみに致しましょう。