豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

ポンペイ展

2022年06月30日 | ミュージアム

あと3日で終了。

文化レベル高っ!というのが全体を通しての感想。

これがモザイク画?という緻密さ。

この絵は、タコでエビを採る(エビでタコ?)様子らしいけど、

このなわばり意識を利用した漁法は、生まれ故郷でもやっていて、そのことに驚いた。

一気に親近感を覚えた。

風光明美で高い文化を誇る街が、ものすごい速さの火砕流にのまれていくCG映像。

ついさっきまで営まれていた普通の暮らしが、一日後には廃墟になるのが恐ろしくて悲しかった。

広島や長崎とも似ている。

ポンペイは自然災害で、原爆の被害は人災。そこが大きな違いで、あんなに自然災害を恐れるのに、戦争となるとものすごいエネルギーを注いでそれを人工的に作り出そうとする。

これは一瞬にして炭化したパン。

炭化してもふわふわ感が残っていて、平和な日常の有り難さを教えてくれていた。

 

 

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大和ミュージアム

2022年06月19日 | ミュージアム

広島に行く用があり、ついでにどこかの美術館か博物館を見て来ようと思った。

倉敷で途中下車して大原美術館が有力候補だったが、荷物が重かったので途中下車が面倒になり、

結局、気になりつつもあまり気が進まなかったここ、呉市の大和ミュージアムを訪れた。

こうの史代さんのマンガ『この世界の片隅に』の舞台、呉市を見たいとは思ったけど、戦艦大和には興味はない。戦艦だけではなく、戦闘機も、潜水艦も、戦車も、戦争関連&鉄素材は興味ゼロ。

でもミュージアムはミュージアム。ブログネタにと見に行った。

入ってすぐのところにある10分の1の模型。

このフォルム、かっこええわー!

大和の正面。

水の抵抗力を最小限にとどめるためのに計算されつくしたこのライン。

豪華な扇のようで優美で雅やか。

みんなが大和に魅了されるのがわかるような気がした。

そして大和の歴史が語られている展示&資料コーナーへ。

のどかで豊かな漁村が、明治維新後軍港となり、欧米列強の技術を取り入れて次から次へと軍艦を造船していく。

そしてその知識と技術を結集させ、いくら使ったのかわからないくらい膨大な税金を投じて作ったのが大和だ。

一部分の設計だけに何十人もの設計士がたずさわり、しかも全員全体像は知らされていなかったというから驚きだ。

すごいエネルギーを投じ2年9カ月かけて作った当時世界最大最強の戦艦は、出来上がった時には時代遅れとなっており、戦いの主役となっていた戦闘機の攻撃を受けて就役から3年5カ月後に撃沈する。

悲しすぎる。

亡くなった乗組員2740名の名前を出身地ごとに表記する映像もあった。

名前で列記するとむちゃくちゃ多い。こんなにたくさんの働き盛りの男性が一度に亡くなるなんて!(原爆は無差別にその約30倍の被害)

心が疲れて外の公園で休憩。

見える景色はタンカーとか、大型クレーンばかり。

あまり癒されないなーと思いながら歩いていたら、この公園自体も大和の左前甲板の半分を模したものだった。

追い打ちをかけられた気分。

そこに鐘の音が聞こえた。

亡くなった犠牲者を悼む鐘かと思って近づいていったら、

…恋人の聖地。

帰りにショップに寄ると、

最初に目にしたときは、「バトルシップが天使のショコラケーキぃ???」とあきれたが、

いや、これでいい! やっぱり平和が一番! 商売のアイデアで戦ってくれ。

大和ミュージアムは、戦争の愚かさを戦艦大和が身を持って教えてくれる超反戦博物館だった。

 

 

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教育と愛国

2022年06月14日 | 映画・演劇

京都シネマの「好評につき上映延長」は外れたためしがない。

タイトルからしてやばいヤツやん!感がプンプンしている。

今日は一日家でゆっくりするはずだったが、久しぶりに「見なければ!」アンテナが立ち、急きょ観に行った。

もう、表現のしようがないくらい気骨のあるすごい映画だった。

特に奇をてらった演出はない、主にインタビューで構成された正統派ドキュメンタリーなんだけど、

見ていて何度も椅子からずり落ちそうになったり、

スクリーンに向かってツッコミをいれたくなったり。

それを抑えるのが大変だった。

血圧上がりっぱなし。

東大名誉教授のコメントには一瞬思考停止になった。驚きすぎて。

正しい歴史を教えることがそんなにマズイ国なのか?日本は!

教科書問題を知っているつもりで何も知らなかったことを痛感し反省した。

必見!!!

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