豆ちゃんの大原野だより

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華氏119

2020年11月09日 | 映画・演劇

アメリカ大統領選も決着がつきそうだし、

ここで一度、トランプ大統領の暴挙の数々をおさらいしておこうか

と、このDVDを借りて来た。

マイケル・ムーア監督には興味を持ちつつ、作品を見るのはこれが初めて。

どれだけ笑わせてくれるのかと、期待して見始めた。

最初は前回のアメリカ大統領選の結果が決まる間際の様子。

大いに盛り上がっているのはヒラリー・クリントンの陣営。

立派な会場とそれを埋め尽くす大勢の支援者。もう勝ったも同然のような熱気だ。

片やトランプの陣営は小さな会場で皆心配そうに選挙の行く末を見守っている。

そして逆転。

そのあとは、予想通りの暴挙暴言のオンパレード。

もう、絵に描いたような悪いやつ。

かぁー、やっぱ憎ったらしいわー、と腹を立てながら見ていたが、

このあたりは映画のほんのさわり。

そもそもなぜこやつが選ばれたのか…?

その疑問がこの後、紐解かれていき、その道のりはいろいろな要素が複雑に絡まっていて私の頭では上手くまとめられないのだが、

一つ言えるのは民主党の不甲斐なさ。というか思い上がった政策の数々。

4年前、本当は多くの州で支持されていたサンダース候補を、汚いやり方で貶めて、ヒラリーを候補に挙げていたのにはびっくりだ。

そしてさらに驚いたのが、貧困層の多い地域へのオバマ大統領の欺瞞&暴力的な行動。

彼に期待し裏切られた住民たちの胸中を思うと、こちらまで辛くなった。

自分が報道で見ていたアメリカは、アメリカのほんのほんの一部だったということが良く分かった。

ただ救いもあり、自国の体たらくに嫌気がさした子どもたちが、政治に興味を示し、政治家を上回る政治力で団結し、行動を始めていること。

えらいっ!! 

そして、この問題をしっかりまとめあげ、かつ笑いもしっかり盛り込んでいるマイケル・ムーア監督は天才!