豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

言祝ぎ

2010年03月31日 | 日記

「ご縁」というタイトルで紹介した「書」の青年に先日お会いした。

http://blog.goo.ne.jp/aratakorin1/d/20100202

今も母親は、時々、食べ物を差し入れているらしい。

この日も、よもぎモチを作ったので、一緒に持って行って、息子に一筆書いてもらった。

息子の名前を伝えると、青年は「そうかぁ…」と名前をつぶやきながら準備をし、息子とクッと目を合わせると、紙に向かった。

まず、大きく息子の名前を書いて、その下に息子を見ていてひらめいた言葉を書いていく。

  『生き生きと、心躍ること、どんどんやってみよう。

  毎日毎日が宝いっぱいの、素敵な日。

  心に感じるまま 一日一日を楽しんで。』

ちっともじっとしていないチョロチョロ息子の応援歌のできあがり。

ハッハッハ…ピッタリ。なんだか嬉しい。

この書を渡してくれる時、青年は息子の頭をなでながら「エネルギーいっぱいやもんな。いっぱい動かんと、夜寝れーへんもんな」とも言ってくれ、その言葉にちょっと目からうろこだった。

この青年の書、なかなか繁盛しているらしい。自分の名前と人となりから感じたインスピレーションをもとに、ポジティブな言葉を書いてくれる。

私も書いてほしかったが、他にも待っている人がいたので、遠慮した。

おかげ横丁から神宮側に100メートルほど行ったところの軒下で、店開きをしている。値段は心付け。

 「自分の評価は他人がきめる

    自慢してみても値打ちは上がらぬ」

今日で終わりの3月の標語。

それはそれでその通り。

でも、自分の存在を暗に肯定してくれる言葉かけは、いくつになっても嬉しいよね。

 

 


年少

2010年03月28日 | 子ども

息子の保育園での年少児生活は、金曜日で終了。

来週末からは年中児になる。早いな~。

この一年で、できるようになったことは多い。

おねしょをしなくなった。

電話をとってつないでくれるようになった。

スキップができるようになった。

数が数えられるようになり、数字がわかるようになった。

人の顔が描けるようになった。

お風呂で自分の体を洗える?ようになった。

近くのショッピングセンターから家まで帰ってこられるようになった。

などなど…。

昨日、一緒に散歩に出たとき、前を走る息子の後ろ姿を見て、着せている服が上下とも、かなりつんつるてんになっていることに気付いた。

やや短めとは思っていたが、あり?そんなに短かった?と焦ったよ。

一方、親の方の成長はというと………ないなぁ。

できるようになったことは…………。ブログ?

この1年、新しく挑戦した料理もないし…。

ポリポリ(頭をかく音)

 

 


農作業

2010年03月23日 | 日記

連休は田舎に帰って、ジャガイモの植え付けのお手伝いをした。

ここ最近、運動不足なのと、じっとしていると寒かったので、「畝切り(うねきり)」と言って、クワで溝を掘る作業を担当させてもらった。

幅25センチくらい×8メートルほどのを5本掘るとのこと。

夫&義母の模範演技を見ていると簡単そうに見えたが、やってみると結構コツがいる。

夫は掘り起こした土を上手に振り分けて、溝の左右に同じくらいの土手を築きあげるのだが、私がやるとどちらか片方だけになる。うーむ、悔しい。でも、体とクワとの比率も関係するのだと思うので、身長差のせいにしておこう。

いろいろと試行錯誤しながらやっていると3メートルくらいで、早、体が温もってきた。

5本掘ったら、いい運動になった。ちょっと曲がっちゃった部分もあったが、お義母さんに「なかなか上手やわー!」と褒めてもらって嬉しい。

ここに、半分に切ったタネイモを40センチ感覚くらいで置いていく。

切った部分には灰をまぶしてある。こうしておくと傷みにくいのだそうだ。

この準備はお義母さんが担当。

タネイモを溝に等間隔で並べ、2種類の肥料を置いていくのは夫と息子が担当。

肥料を置いたら軽く土をかけて終了。

6月のはじめ頃には収穫できるとのこと。

いいのがたくさんできますように…。

それまでにもまた、作業を手伝いに来なくっちゃ。

 


インビクタス

2010年03月20日 | 映画・演劇

去年4月に『おくりびと』を見て以来、1年ぶりに映画を見た。

『インビクタス~負けざる者たち~』。

監督:クリント・イーストウッド主演:モーガン・フリーマン

知り合いから「イチオシ!超おススメ!!」とメールが届いたその翌日は、休日出勤の代休。しかもその日が上映最終日で、おまけに女性千円day…ときたら、これは行かねば!

で、行ってきました。

これがねー、すんごく良かったのよー。すん……っごく。

南アフリカの実話。

かつては強豪チームだったものの、今は見る影もなくなった南アの代表チームが、ネルソン・マンデラが大統領に就任した翌年の1995年、再び実力を取り戻し、同国で行われたラグビーのワールドカップで、初優勝に輝く。

マンデラが政権を取った1994年、南アの白人たちは黒人たちからの迫害を恐れ、黒人たちはそれまでの白人の仕打ちを忘れていなかった。

南アではラグビーは白人のスポーツで、混血の黒人選手は一人いるが、純粋な黒人の選手は一人もいない。黒人の国民たちは、ラグビーの試合では、自国チームの敵のチームを応援するという状態だった。

自分たちが負けると多くの国民が喜ぶ…そんな中で力が発揮できるはずもなく、負けが続き、とうとう白人サイドからもクソミソに言われ、追い込まれていく選手たち。

そんな選手たちを、マンデラは励まし…。

と、書きたいことはたくさんあるものの、駄文を重ねれば重ねるほど、悲しいかな、映画の良さから遠ざかっていくぅぅ。 だから、もうやめとこ。

とにかく熱く、まっすぐな映画。

マンデラ大統領の言葉ひとつひとつが心に沁み、ラグビーシーンも大迫力。そして何より、反目しあっていた白人と黒人が自国のラグビーチームが勝ち進むにしたがって、互いの距離を縮めていく様子が、本当に美しかった。始まりから終わりまで、数秒も飽きることなくスクリーンに目が釘付けでした。

絶対

http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/

 

インビクタス  ウィリアム・アーネスト・ヘンリー


私を覆う漆黒の夜   鉄格子にひそむ奈落の闇

私はあらゆる神に感謝する   我が魂が征服されぬことを


無惨な状況においてさえ   私はひるみも叫びもしなかった

運命に打ちのめされ   血を流しても   決して屈服はしない


激しい怒りと涙の彼方に   恐ろしい死が浮かび上がる

だが、長きにわたる脅しを受けてなお   私は何ひとつ恐れはしない


門がいかに狭かろうと   いかなる罰に苦しめられようと

私が我が運命の支配者   私が我が魂の指揮官なのだ

 

 

 

 

 

 


⑥贈る言葉

2010年03月17日 | マイ・ベストテン

「卒業生、退場」

 ・・・(いくよ!)3、4っ   チャ~、チャーラララー…

卒業や別れ、旅立ちに関係するいい歌はたくさんあるが、私の中での一番はやはりこれ、『贈る言葉』。

中学一年が終わろうとする春。卒業式が行われている体育館の片隅で私は、卒業生を送るために一生懸命この曲のアルトサックスパートを吹いていた。

3年生を含めても、30人に満たないブラスバンド部。秋にパワー満載の3年生が引退すると、1年生と2年生だけの編成になり、演奏は質的にも音量的にも、心もとないものになった。

3年生が抜けた穴の大きさをしみじみ感じながら冬を越し、卒業式の本番、この曲の前奏を奏でた突端、鳥肌が立った。

「あれー、この曲の前奏って、こんなにきれいやったっけ!!」

体育館という音が響きやすい場所であることも影響したのだと思うが、ピッチもばっちり合ってたし、何よりみんなの気持ちが一緒になった演奏ができた。

その私たちの前を、トロンボーンの担当だったちょっと泣き虫の先輩が、予想どおり涙を拭き拭き退場していく姿を見て、こちらも演奏しながら泣きそうになったものだった。

というわけで、映像とセットで私の感動の記憶にしっかりと残る曲なのだ。

1979年、テレビドラマ『3年B組 金八先生』の主題歌として使われた。

作詞・武田鉄矢、作曲・千葉和臣。

もとは「叶わなかった愛を歌うラブソング」(by ウィキペ)なのだそうだ。でも、男女、親子、師弟、どの関係で歌ってもおかしくはない。

全体を通して伴奏の主役はストリングスとアコースティックギター。

その優しい感じと、武田鉄矢のしっかりした響きと温かさのある声がマッチして、じんわり心に沁みる。

この歌のフレーズで好きな部分はここ。

 信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つく方がいい

「人のええのもアホのうち」という母の教えと、いいバランスが取れそう。

 これから始まる暮らしの中で 誰かがあなたを愛するでしょう

  だけど私ほどあなたのことを 深く愛したやつはいない

  遠ざかる影が 人ごみに消えた

  もう届かない 贈る言葉

  もう届かない 贈る言葉

 

 


そば食べたもん

2010年03月14日 | 食べ物
マンガ『そばもん』に誘われて、一昨日の夜、早速そばを食べましたがな。
行ったお店は東京都豊島区、大塚駅南口を出てすぐのところにある蕎・馳走岩舟(きょうちそういわふね)。
食べログで適当に探した。
モダンでシックな感じのお店で席数は16ほど。こじんまり。
温かいそばと冷たいそばが各8種類ずつくらいある。冷たいそばから「地どりせいろ(1,100円)」を注文する。雪中梅のぬる燗も。
待つこと15分。出てきたのは、冷たいそばをネギや鶏肉が入った温かい付け汁に付けて食べるもの。
「あり? なんかイメージ違う…。付け汁も冷たいのが良かったのに。…ま、いいか。いっただきまーす」
んまーい!!\(゜□゜)/
ちょっと、うまいよ、これってばっ!!
そばはツルツルしこしこ、汁はやや濃い目でコクがある。
一気に食べてしまいたい!けど早く食べるのもったいない!
時々日本酒タイムを入れて、ブレーキをかけながらなんとかじっくり味わう。それでもあっという間でしたわ。
あ~あ、なくなっちゃったと思っていたらそば湯が来た。
この付け汁が、そば湯と1対1で割って飲んでも美味っ!美味すぎる~!!(≧▽≦)
いやいや、とっても口福な数分間でした。
ごちそうさま~!

これからは東京に来たら、おそば食べよーっとo(^-^)o

そばもん

2010年03月12日 | 食べ物
昨日2巻を、今日3巻を買った。
山本おさむ作 『そばもん』
仕事柄、山本さんのろう者を主人公にした作品にはいろいろと学ばせていただき、大変お世話になった。
光が当たらない社会の底辺で、それでも人生にすねることなく実直に生きる人を描かせたらピカいちのマンガ家だと思う。
この作品はこれまで読んだそういう路線とは違うのかなーと思ったが、やはりそばをめぐる人間ドラマ満載で、目頭が熱くなるお話ばかり。もちろんそばも食べたくなる。
今日から東京に出張。
夕飯にはそばを食べる!(ついでに日本酒も)

芸術鑑賞

2010年03月08日 | 

日曜日、並ぶこと、待つことの嫌いな私が、珍しく並んで待って見に行きました「THE ハプスブルグ」展。

どうだったか…。

うーん、今いち!

この本『名画で読み解く ハプスブルグ家12の物語』を読んで、同家のドラマティックな歴史にわくわくしていた時が、一番面白かったなー。

もちろん展示されていた同家所蔵の絵画はどれも素晴らしいものばかり。

「今いち」の原因は自分にある。

絵のモチーフが、聖書の話やギリシャ神話に基づいたものが多い。私にそれらの基礎知識がないので、「おぉ、あの話のイメージどおり」とか、「そういう表現できたか」とか、「あのエピソードはここにこんなふうに盛り込んだのね」という発見や感動が、も一つ湧いてこないんさ。

だから、「ドレスのオーガンジー部分の質感が出てる出てる…」とか、「この二の腕、ポヨポヨ感も体温も伝わるわー」とか、「黒い背景の前に黒い服の人を描いて、ちゃんと輪郭がわかるってどうよ」とか、そういう技術面の観賞が主になってしまった。

これはこれで感動するけど、作者とお話ができた!というところまで行かない。

ハプスブルグ家の肖像の部分は、この本を読んでいったので、描かれたときの背景やその後の運命を考えながら絵を見ることができ、興味深かった。

3月6日付の読売新聞の「今日のノート」という記者のコラムがあるが、そこに「知識は鑑賞のスパイスだ」というこの本の著者・中野京子さんの言葉が紹介されていた。まさにそのとおりだ。

写真はその瞬間を切り取り、絵はその瞬間にいろいろなものを盛り込む。

何を切り取ーったか? 何を盛り込ーんだか?

そういう作者の問いかけに、「えぇーっとねー」と考えて答えを探す。すごくタイムラグのある、時間も空間も超えたコミュニケーション。これがたぶん芸術鑑賞の醍醐味だと思う。 

次回からは芸術を鑑賞するとき、もうちょっと描かれた時代背景や作者の嗜好などの知識を仕込み、時間も空間も余裕のある状態で作品を見に行こう。

次は、長谷川等伯だ!

 


混雑

2010年03月07日 | 日記
今、京都国立博物館で催されている『THE ハプスブルク』を観るために開館を待っている。
開くのは9時半。9時に来たらもうすごい人の列だった。まあ開いたら解消するのだが…。こういう場合、早く来るのと、最終(閉館の2時間前くらい)にくるのと、どちらが効率良く観られるのかなあ…。
と言ってるまに開館!いざ!

⑤あずさ2号

2010年03月03日 | マイ・ベストテン

言わずと知れた兄弟デュオ・狩人のデビュー曲。1977年に大ヒットした。

これも、あらためてじーっくり聴くと、驚きの発見が出てくる出てくる。

①まず思ったのは、「この頃の結婚適齢期って早かったよなー」。

確か22歳~24歳くらいが売れ頃で、25歳がなんとかぎりぎりセーフ。26歳を過ぎると「売れ残り」と言われていた。(ひどー)

この頃住んでいたところが田舎だったこともあるけど、30歳以上で独身だと、もう、人権無視な言われようだった。(もちろん陰でだけど)

あずさ2号で出てくる女性は、25歳直前か。おそらく同い年の彼氏が先のこと(結婚)を何も約束してくれないので、不安で、実家でこっそりお見合いして気に入られた相手か、会社で以前から彼女にアプローチしていた男性と一緒に長野に旅行(たぶん1泊)に行っちゃうのだ。

自分から結婚のことも、いつまでたってもさよならも言いだせない割には大胆ね。

あ、それくらいのインパクトを自分に与えないと別れられないということか?

でも、ちゃんと話し合っておかないと、あとで後悔するよ~。そんなんじゃ旅立てへん、旅立てへん…と思いながら聴いている。

②歌が上手い!上手すぎる!

デビューの時、兄・久仁彦21歳、弟・高道17歳。

えぇーっ!そんな若さで、この複雑な女心を、あんなに完璧に切なく歌いあげてたのー!!

彼らの歌唱力に、今更ながらビックリ仰天。32年後にこの曲にこんなに驚けるとは…。嬉しいような、鈍い自分が恥ずかしいような…。

③自分の男声の好みが変わったことがわかった。

昔は、弟のようなハリのある押し出しの強い声が好きだった。アリスで言うと谷村新司。今はお兄ちゃんのソフトで甘い声がいいなぁと思う。同じく堀内孝雄(でも、彼、去年の紅白では、声の伸びが悪かったなぁ。もう年かな?)。

お兄ちゃんの声、響きもあるし、ソフトだけどクリアだし、絶品やわ。

とても表現力があるけど時々ほつれがちな弟の歌周りを、バイアステープのように響きでクルンとおおってきれいに仕上げるところが、さすがお兄ちゃんって感じ。

狩人、解散しちゃって残念。

でも若い時だったから良かったのかもね。

youtubeで楽しもう。(コメントも笑えるよ)

http://www.youtube.com/watch?v=TLt94wmvTy0&feature=related