電線や電柱や高い建物がない、100年くらい前の日本の風景を一度見て見たい。
という夢が、この展覧会で叶った。
『発見された日本の風景 美しかりし明治への旅』
京都国立近代美術館で9月初旬から開かれていた。
このポスターの絵を見て、即「見たい!」と思い行って来た。
予想をはるかに超えて良かった。
見ごたえのある絵画、その数の多さ。
特に印象的だったのは、こちらの作者。
笠木治郎吉。
ポスターに使われている干潟に立つ少女の絵(牡蠣を採る少女)もこの人の作品。
この人のことは全く知らなかったが、人物の表情にリアリティがあって、体臭までしてきそうで、しばらくその場を動けなくなる。
これらは全て水彩画。
後で知って驚いた。
美術館で鑑賞していた時は、当然油絵と思っていたので確認していなかった。
油絵であることにチラッとも疑問を持たなかったくらい、暑苦しい部類の油絵だった。
もう一度行って確認してこようっと。
100年前の日本の風景は、素朴で生命力があった。
ただ、ほこりっぽさや、地面のぬかるみが気になってしまった。
コロナ下の影響もあると思うけど、やな見方。
絶対もう一度見てこよう。