豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

手話イベント

2011年03月30日 | 日記

前回お知らせした伊吹美和さんの絵画展は、結構盛況らしい。

このブログで紹介したから…ではなく、テレビニュースなどで取り上げられたからだと思うが、

何にせよ、良かった、良かった。

勝手に気を良くして、も一つ、イベントをご紹介。

松森果林さんのトークイベント『誰でも手話リンガル』

日時:2011年4月3日 午後3時~4時ごろ

場所:大垣書店 イオンモールKYOTO

    (京都駅八条口より徒歩5分、新都ホテル隣)

    http://www.books-ogaki.co.jp/

内容:手話トーク+手話体験+サイン会

松森さんは中途失聴者。

小学生のときから徐々に聴力が落ち始め、高校のとき、全く聞こえなくなった。

多感な時に聞こえなくなり、一時はかなりつらい思いをされたが、周囲の支えを受けて立ち直り、

今は、誰もが楽しく暮らせる社会を目指し、ユニバーサルデザインをテーマに、執筆や講演活動をしている。

というのが一般的なプロフィール。

加えて、写真やテレビでお見かけする彼女は、清楚な美人だ。

それも、子どもからお年寄りまで万人受けするタイプ。

品と明るさのバランスが良くて、近寄りがたさがないのだ。

お会いしたことはなく、メールのやり取りだけでお仕事をしたことがあるが、

面白くて、大らかなおばちゃんパワーも持っている人だった。

清楚な外面とおばちゃんパワーを持ってるって、女として最強やん!

先だって出版されたイベントと同名の著作『誰でも手話リンガル』を読んだが、爽やかな読後感で元気になる本だった。

みなさん、ぜひ4月3日は京都に桜を見に来て、午後3時は、イオンモールkyotoへ

 


忍たま

2011年03月26日 | 映画・演劇

先週、息子と『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段』を見に行った。

息子にせがまれて、ではなく、私が行きたくて。

この作品に出てくる大人たちが好きなのだ。

頼りがいがあるけど、どこか抜けていて、いつも子どもに振り回されているところが。

映画は予想以上に面白く、何度も大笑いした。

笑うと体の余分な力が抜けることを実感。

そして主題歌「勇気100%」で元気が出た。

もう少し落ち着いたら、被災地の子どもたちも無料で見れるといいな。

地震の被害の大きい地域は、今は映画どころではない。

その地域の映画の興行収入をどのくらい見込んでいたかわからないが、かなりの損害だと思う。

その分、被害を受けていない地域の人が、せっせと娯楽にもある程度お金を使って、社会のお金を回していくことが、いすれは被災地の子どもの楽しみにつながるんじゃないかな、とふと思った。

 

 

 

 


「伊吹美和」絵画展

2011年03月23日 | 日記

明日24日から3月31日まで、滋賀県長浜市の長浜文芸会館で、伊吹美和さんという人の絵画展が開かれる。

伊吹美和さんは、画家を志して高校卒業後渡米。

絵を学んでいたニューヨークで事故に遭い、それからずっと意識がない。

ご自宅でご両親が寝たきりの美和さんのお世話をされている。

お父さんが娘の作品を整理して、絵画展を開きたいと思われ、

どういう経過だったか忘れたが、夫がそれらの絵の複写を頼まれ、

それがきっかけで絵画展の実行委員会にも関わって動いている。

画集(1冊1000円)ができたというので見せてもらうと、

絵は、力強いタッチで色遣いが大胆でおもしろく、すごいエネルギーが伝わってくる。

個性が強く、10代でもう「自分の絵」というものを確立している。

才能があふれているって、こういうことをいうんだなーと思った。

長浜は「江(ごう)の館」もあるし、ふらっと行くのにいいかも。


二度二度寝

2011年03月19日 | 日記

今日は午前中、二度、二度寝をした。

この10日間は仕事が忙しかった。というか、混乱気味だった。

あんな大きな災害が発生したのだから、それはやむを得ないこと。

ただそれに花粉症による寝不足が重なった。

毎朝、「寝た!」という満足感が得られないまま起きて、仕事へ。

仕事が午後からの時もあったが、7時になると起きる息子が、寝かしておいてくれない。

今日は休みだったが、一人の静かな時間も欲しかったので、いつもと同じくらいの時間に起きた。

すぐに夫が起きてきて、原発行政の不備をまくしたてるので、静けさは破られた。

意見には賛成だが、朝一でその話はしんどい。

夫が出かけたあと、「今日は一日ダラダラすごしてやる!」と、8時半くらいから二度寝態勢に入った。

息子も何度も話しかけてくるからできないだろうと思っていたが、

NHK「おさるのジョージ」を聞きながらウトウトし、起きたら「メジャー」が始まっていた。

ちょっとスッキリ。

その後、息子が遊びに行ったので、家事をしようかと思ったが、まだなんか頭がもやもやしてる。

もう一度転がったら、また眠れた。

それでようやくスッキリ。

元気になったら、「おぉ!こんないい天気なのに寝ていてはもったいない」と思えた。

今更ながら、睡眠って大切。

 

 

 

 


原発

2011年03月18日 | 日記

これまでの自分の人生で衝撃を受けた出来事上位5位の中に、

阪神淡路大震災と東海村臨界事故が入っている。

どちらも被災したわけではなく、仕事で関わったというだけだが、その後の物の見方に大きな影響を受けた。

今回、その災害が同時に、しかもさらに大規模になって発生した。

前の経験から予測できることもあるが、自体はかなり変わっているので、予測できないことも多い。

情報は、現地以外のところでは、あふれまくっており、収集がつかない状態だ。

また、予測できないことの中に、放射能の数値がある。

姿が見えない放射能や放射線は、

テレビやラジオやネットでその数値情報を掴むしかない。

周囲住民はガイガーカウンターで検査をうけているが、かなり不安だろう。

自分も東海村に行ったとき、かなり緊張した。

そしてそんな大変な物質の原料をバケツで扱っていたことに驚愕し、

それから日本の原子力関係の施策には、ずーっと疑いを抱き続けている。

福島第一原発の状況が早く収まりますように…。

 

 

 


津波

2011年03月13日 | 日記

ばあちゃん(父方の祖母)が昭和19年12月に起こった東南海地震で、津波を経験している。

子どもの頃、事あるごとに目撃した時の恐ろしさを語ってくれた。

まず、潮がすごい勢いでかなり沖の方まで引いていった。

ばあちゃんの言葉を借りると「いやらしいようなかった」とのこと。

ふだん滅多に見ることのない沖の海底まで見えて、驚き、ゾッとしたようだ。

それから水のかたまりがすごい勢いで押し寄せてきた。

が、うちの集落は湾の入り口だったため、それほど被害はなく、湾のつきあたりの集落がかなりダメージを受けたらしい。

ばあちゃんは、おそらく海の近くの高台の実家近くで、それらを見ていたと思う。

母は当時3歳だったが、「津波が来る!」というので裏山に逃げたことを覚えているそうだ。

母の家は、海岸から奥まったとことにある。被害は何もなかったが、逃げておいたのは正解と思う。

これらが私の津波の知識の元だったが、今回の東北地方太平洋沖地震の様子を見ていると、ちょっと修正しなければいけないなと思った。

まず、最初に潮が引かない津波もあるということ。そして、湾の入り口だろうが奥だろうがあまり関係ないということ。

水の威力は計り知れない。

今朝の新聞の1面の見出しに、『南三陸町「1万人不明」』とある。

同町の観光HPを見たら、なつかしさを感じるような景色だった。

社会の教科書で「リアス式海岸」の例によくあげられるのが、この三陸海岸と伊勢志摩ということもあり、

いつも親しみを感じていた。

当時、家は漁業をしていたこともあり、清水や焼津に続いて、女川、石巻、気仙沼…という名前も子どもの頃からよく耳にした。

いい漁港と魚問屋があるので、うちの船も時々寄港し、知り合いも多かったのだ。

秋になると女川の知りあいから送ってくれるサンマの味噌漬けは絶品だった。

祖父母や親のつきあいで、一度も会ったことがない人たちと行ったことのない地域だが、親近感のあるところなので、一面泥とがれきばかりになった町の様子を見るのがつらい。

 

 

 


次期役員

2011年03月07日 | 子ども

ふと気付いたら、保育園の保護者会の次年度役員を決める時期になっていた。

そんなこと全く念頭になかったが、先週の生活発表会のとき、後ろで役員経験者のお母さんたちが話していて思い出した。

「これまで役員はやっていないからなー。今、下の子がいたり、生まれたばかりというお母さんも多いしなー。

やばいなー」と思っていたら、案の定声をかけられた。

頑なに固辞するのがみっともない年齢でもあるので、とりあえず「了」の返事をする。

ただ、年長の役員の使命である「会長」職がねー。

以前、なかなか決まらずくじ引きにしたら、当たって会長になった人が全く会議に出てこなかった、ということがあったらしい。

やっぱ、そういうのはあかんよね。

やる人が誰もいないなら引き受けようかな。でも、ガラじゃないからなー。

できることといえば、「あ、あんな人でも会長やれるんや!」とその後のハードルを下げることくらいかな。

などなど、あまり思い煩わず、あきらめモードでいた。

その後、いろいろな方面から寄せられた情報によると、声をかけられているお母さんは、コミュニケーションを取りやすい人ばかりで、ちょっとホッ。

これなら話し合いはスムーズかも、と先日の保護者会のあとそのお母さんたちと話してみると、

少しずつ自分の気持ちや状況を話し合ったあと、一人の若いお母さんが「じゃあ、私、会長してもいいよ」とすんなり引き受けてくれた。

予想以上にむちゃ円満な流れで、ありがたくて感動すら覚えた。

何の役になるかわからないけど、自分もがんばらなくっちゃ!

ちなみに、前の役員さんに「役員やってて大変だったことは何?」とたずねてみた。

答えは「ややこしい人が一緒に役員になった場合の人間関係」でした。

やっぱ、そこか。

 

 


金ゴゴ

2011年03月05日 | 日記

京都国際マンガミュージアムは、マンガ好きには超ワクワクする場所。

マンガについての情報が、これでもか、これでもか、これでもかー!!というくらい詰め込まれている。

その時々に開催している展示もなかなか趣向が凝らされている。

今、やっていて「お」と思うのは、「わたなべまさこと花都悠紀子幻想の旅」という原画´展。

わたなべまさこの絵の女の子って、

わたあめみたいにふわふわで愛らしい。

なのに、することがむちゃくちゃ怖い。

おとろしすぎて、子どもの頃、彼女の作品は女の子の間で大人気だった。

わたなべまさこさん、今も現役で活躍中らしい。すごすぎー!

同時に今、京都市立呉竹特別支援学校の造形活動の取り組み「アトリエ金ゴゴ」も展示されている。

http://www.kyotomm.jp/event/exh/kingogo_2011.php

一言で言ってしまうと、「障害を持った子どもたちの作品展」なのだが、

既成概念にとらわれない子どもの絵って、形や色遣いがパンチが効いていて、結構面白い。

また、うまく言葉が出なくて思いを伝えるのが難しい子どもは、絵で語っていたりするので、それを読み解くのも楽しい。

21日まで。

19、20、21に行くと、「ベルサイユのばら原画展」も始まっていて、一石三鳥で楽しめます。

 

 


ごんぎつね

2011年03月02日 | 絵本

新美南吉・作、黒井健・絵 偕成社発行

先日、いやなことがあった日に、自分をなぐさめようと思って、前から欲しかったこの本を買った。

黒井健が絵を担当した本は、同じシリーズで出ている『手ぶくろをかいに』(作・新美南吉)と『かさじぞう』(文・松谷みよ子)を持っている。

どちらも静かで、幻想的で、美しい絵が、やわらかい文体にぴったりで大好きな作品。

この『ごんぎつね』は、お話の内容がまだ息子には早そうなので、年長になったら買おうと思って、買う時期を待っていた。

自分の都合でサッサと買ってしまった

開いてみたら、期待以上の絵だった。

この話の挿絵は、もう少し泥臭い方があってるように思っていたし、今でもそう思うけど、

それはそれとして、黒井健さんが作り出したこのごんぎつねの世界も、一枚一枚の絵が素晴らしく「見られて良かった~!」と思った。

「依頼したらこんな絵が上がってきて、この絵本の担当編集者は涙を流して喜んだことだろう」、と黒井さんのHPを見ると、黒井さん自身が依頼を受けてから悩みに悩んで描き上げ、新しい境地にたどりついた作品で、描き上げて感動したのは自分自身だったらしい。

そして、出世作『手ぶくろをかいに』につながっていく。

息子も私の膝の上から身を乗り出すようにして、絵に魅入っていた。

終わり方には「へ?」と割り切れないものが残ったようだけど、3日くらい続けてせがまれて読んだ。