豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

開店

2009年11月29日 | 食べ物
知り合いが大阪に中華屋台をオープンした。
店の名前は『888』(パパパと読むらしい)

場所は枚方市三栗1丁目1-15 京阪御殿山駅から、徒歩5分。
”渚の湯”の向かいとのこと。

近いうちに食べにいかなくっちゃ




②喝采

2009年11月27日 | マイ・ベストテン
40歳以上のほとんどが知ってるんじゃないかな? この歌。

72年のレコード大賞受賞曲。
作詞:吉田旺 作曲:中村泰士 歌:ちあきなおみ

当時、ちあきなおみと山本リンダの区別がつかず、
山本リンダの動きが少ないバージョンの歌だと思っていた。
衣装と髪型が似ていたから。

歌は、子ども心にも「わけあり」感が伝わってきて、テレビでこの歌が流れだすとしみじみと聴いていた。

主役はやはりこのわけありの「詞」でしょうね。
最初から最後まで頭に映像が浮かぶ。

ステージで歌っていて楽屋にもどったら、葉書が置いてある。
黒い縁取りで、元彼の名前が…。
そこから三年前の駅での別れのシーンになって…
というふうに。

それぞれのシーンで私が一番ぐっとくるのは、最後の山場。

暗い待合室 話す人もない私の
耳に私の歌が通り過ぎていく

失ったものと得たものが交差するこの部分が、
匠の技って感じがする。
(でも、どこの待合室なんやろ?)

でも、さらに巧みなのはプロモーションだろう。
この歌詞を「実話」という触れ込みで宣伝した。
これが大当たりだった。
実は、実話というほどでもないエピソードがあっただけのようだ。

「岩壁の母」効果を狙ったのか?
ひとつの楽曲としてもいい曲だけど、このプロモーション戦略がなかったら、
あそこまでヒットしただろうか。







無念

2009年11月26日 | 日記
亀山房代さん、亀ちゃんが亡くなった。
吉本の芸人さんだ。
42歳、同学年。まだ若い。

90年代後半、テレビによく出演していた。
仲のいい幼なじみに外見が少し似ているので、
テレビで見かけると、チャンネルを変えずに眺めていた。
そのうち、一見騒がしいだけのように見えて、周囲にものすごく気をつかっている
亀ちゃんが好きになっていった。

死因は、よく急死の原因となる心室細動。
急な割には、新聞記事から受ける印象が淡々としている…
と思ったら、今月10日に劇症心筋症を発症し、意識不明だったそうだ。
前日の9日には、娘さんを歯医者に連れていった時の様子をブログに書いている。

娘さんは小学1年生。
ブログを読むと、子育てをとても楽しんでいたことがうかがえて切ない。
遺された家族の気持ちも…。

私の夫の先妻さんも、40歳そこそこで亡くなった。
その時、長男・高1、長女・中1、次男・小4。
その後、私と結婚。
私の最初の結婚生活は、高1になった長女、中1になった次男と一緒だった。

途中からで、しかも思春期からの子育ては、情報不足で経験不足な未熟者には大変だった。
どうしていいかわからなくなると、よく心の中に先妻さんのイメージを作って、
「あなただったらどうしてますか?」と問いかけていた。
でも、私の想像の中なのに、彼女は問いに答えてくれない。
ただ、少し怒りを含んだような目をして、表情がこう言う。
「いいね。その大変な思いができて」

ここに行きついて反省し、
でもまたしばらくするとこの問いかけをしてしまう、ということを繰り返していた。
そして、継子たちが一応巣立った今は(厳密には一人がまだ学生だが)、この問いかけもしなくなり、大事なことを忘れていた。

生きているだけで贅沢。
これを亀ちゃんの訃報で思い出したことが悲しい。


















発表

2009年11月25日 | 日記
細川たかしが紅白の出場メンバーに選ばれた。
わははははは!
喜ぶ前に笑ってしまった。

例のアンケート(過去の記事「ど忘れ」参照)調査に答えた人は、ちゃんと名前が言えたのね。
(ってどこまで反映されるのかわからないけど)

私の選んだ男性3人が3人とも通ったわ
(一人は長渕って言うたくせに、スマップやめて郷ひろみにしたら良かったって言ってたくせに)

紅白調査員の誰か、このブログを読んだのかな?
(ないない)

しかし、今回も、見たことも聞いたこともない人たちが選ばれていたな。
flumpool?
レミオロメン?
遊助?
水樹奈々?
girl next door?

初出場なんか「嵐」と木村カエラ以外全滅よ。
木村カエラも、顔を思い出そうとするとアンジェラ・アキが出てくるから、知っていると言えるかどうか。

毎年、このメンバー発表を見るたび、外国人になったような、海外留学から帰ったような気持ちになる。(経験ないけど)
「これは、だれですか?」
「これは、なんと、よむのですか?」

そして、わからない人の数を数え、
「今回は7人もいた!」
「今年は2人だけやなぁ…」
と、わけのわからん楽しみ方をしている。

ところで、
細川たかしは何を歌うのかな?
明るく軽く「北酒場」?
渋くしみじみ「望郷じょんがら」?
どっちでもいいよ。 
まさか、NHKさん、問題があったからと言って「私バカよね~」と懺悔させたりはしないでね。


①どうにもとまらない

2009年11月23日 | マイ・ベストテン
ラテンのリズムを刻むパーカッションのみの前奏が4小節続く。
シンプルだが軽快で、「ん?何が始まるのかな?」とワクワクさせてくれる。

最初にファンになった芸能人は山本リンダだった。
年長組の時、園庭の遊具で遊びながら
「私、山本リンダ好き。かっこええもん」
と友達に話した記憶がある。

1972年。
赤いフリルのブラウスに黒いパンタロン。
その上、ボリュームのあるロングヘアと、ちょっと怖いようなバタ臭い美貌でこの歌を歌う山本リンダは、本当にカッコよかった。

山本リンダはその6年前に、「こまっちゃうナ」のちょっとぶりっこというか、カマトト風な歌でヒットを飛ばすがその後泣かず飛ばず。
この「どうにもとまらない」で見事に復活した。

それまでは、こんな派手な振付をしながら歌う歌手がなかったし、そもそもアップテンポの曲が少なかった。(ウィキペで確認)
かっこうは今風でおしゃれでも、演歌風な歌を歌う芸能人が多かった。
歌もファッションも踊りもと、3拍子揃ってアクティブなのは、かなり珍しかったのでは?
挑発的な路線を取ったプロデュース大成功!

影の主役は作詞・阿久悠、作曲・都倉俊一の黄金コンビ。
特に阿久悠の才能って…、ちょっとすごすぎて表現できない。

詞の面白さがわかりやすいのは、「狙いうち」の方だ。

 「見ててごらんこの私 今に乗るわ玉の輿」

 「世界中のぜいたくを どれもこれも身にまとい
  飾り立てた王宮で かしずく男を見ていたい」

 …スゴ過ぎ。

でも、「どうにも…」にも隠れたすごさがある。
最初の歌いだしの一節。

「うわさを信じちゃいけないよ 私の心はウブなのさ」

山本リンダは人気モデルから芸能界デビューをはたしてアイドルのはしりになった。
派手な経歴。
だが、生い立ちは苦労が多かった。
お父さんは米兵で、朝鮮戦争で戦死。
外ではハーフといじめられ、家は貧しかった。
モデルになったのも、母親を助けるためだったそうな。

そのあたりの背景を全部ギュウっと集めて、再出発の曲の頭にこんな詞を持ってくるのが、阿久悠。

詞が先だったのか曲が先だったのかわからないが(「狙いうち」は曲が先だったらしい)、
短調でやや物悲しいメロディと、ノリのいい軽快なリズムがうまく混ざり合った曲を作った都倉俊一のセンスにもほれぼれする。
さすがは海外生活も長かった都会のお坊ちゃん。

伴奏の主役はリズムを刻むコンガ。
この楽器が、曲を面白くしているし、これだけで歌ってもかっこいいと思う。

肝心の歌はと言うと…。
テレビで見ていた時は、あまり歌をしっかり聴けていなかったが、あらためて歌だけをじっくり聴くと、意外に上手かった。
一つひとつの言葉をすごく丁寧にまじめに歌っている。
(モノマネをするときのポイントはここ!)

そして、「ラ行」は舌足らず









予告

2009年11月21日 | マイ・ベストテン
英会話の勉強のため、昨年4月にデジタルウォークマンを買った。
今、もっぱらそれでよく聴いているのは70年代歌謡だ。
今年の春に職場の後輩が、
「ザ・ベストテン」
「懐メロコレクション」
「クライマックス80's」
 のCDのデータを貸してくれ、それを取り込んで聴いている。

その後輩(30歳・男)は、大学の時の先輩の影響で70年代歌謡を聴いて、ハマったとのこと。
雨の日は、みよしえいじ(三善英史と書くらしい。初めて知った!)の「雨」を歌い、
「お元気ですか?」とあいさつしたあとには、
続けて「そして今でも愛していると言ってくれますか? みずいろは~
とあべ静江の「みずいろの手紙」を歌いだすというふうだった。

それらをリアルタイムに聴いていたこっちとしては、もうなんか古臭い気がして、
「そんなにええか?」と首をかしげていた。
上の3つのデータを貸してくれると言われた時にも、
「まぁせっかく親切に言ってくれるんだし、聴いてみるか」
程度で、決して積極的だったわけではない。

が、聴いてみると、これがねー、いいんですよ。
そういえば、これらの曲はテレビでしか聴いたことがない。
イヤホンで集中して聴くと、いや、なかなか、奥が深い。
この時代の芸能界の音楽関係者のセンスと技術の高さに脱帽。

というわけで、明日からしばらくその曲の解説を載せます。
タイトルはマイ・ベストテン!

読んでね~







生協

2009年11月20日 | 日記
木曜日は生協の日。
ブログはいつも朝に書いているが、木曜は生協の申込書を書いているので、ブログはお休み。
出がけに入口のポストにその申込書をはさんででかける。
夕方帰ると、先週申し込んだ品物が届いている。
通勤路にスーパーがなく、ちょっと寄り道する時間もないので、この生協の宅配は本当に助かる。

でも問題もある。
それは、たった一週間のことなのに、何を注文したのか覚えていられないのだ。
パン、牛乳、卵など、毎回頼んでいるもの以外はさっぱり。
そのため、2週連続で同じようなものを頼んじゃったりもする。
あと、たまに、
「何を考えてこんなものを…
 と思うような家庭用品や、
「あの時はこれを使ったメニューをがんばって作ろうとしていたんやね
 という扱いの難しそうな食材も出てくる。

前に頼んだものを控えておいたらいいだけの話だが……やだ。

「お、これこれ!これ食べたかったんよねー
 とか、
「あら!こんな気の利いたものが
 と和菓子が出てきたりもするんだもん。

毎週届く福袋というか、タイムカプセルというか…。
物忘れのおかげで、生協の宅配は、我が家の楽しいプチイベントになっている。
おめでたい。

夜驚症

2009年11月18日 | 子ども
夕べ久々に息子が夜驚症の発作を起こした。

夜驚症というのは、深い眠りの時に突然恐怖感に襲われて、パニック状態になる症状だ。
急に悲鳴のような泣き声をあげることから始まり、泣きわめいたり、地団太を踏んだり、部屋の中を走り回ったり…が5分くらい続く。
「○○症」とか「発作」と言うと、なんだかすごい病気のように思えるが、
平たく言えば寝ぼけのひどいの。

深く眠っている時に、恐怖の感情をコントロールする中枢が動いてしまうために起こるそうだ。
脳の誤作動というところかな。
3歳から8歳くらいのやや神経質な男児に多い症状らしい。
昼間にたくさん刺激を受けたりすると起こりやすい。

発作が治まると、何事もなかったかのように寝ていて、本人は覚えていない。
対処は「付き添うこと」とのこと。
起こる頻度は今、2か月に一回くらいかな。

最初の頃は「何事!」とても驚いたが、そのうち弟の似たような状態を見たことがあったのを思い出し、ネットで検索して「あぁ、これこれ」とわかった。
遺伝もするらしいから、息子にも教えておかなければ。

そういう日もあれば、こういう日もある。
これは3日前の明け方の話。

息子が寝ながらクスクス笑っている。
「楽しい夢でも見てるんかなー」と思ってその寝顔を見ていたら、
急に目をパチッと開けて嬉しそうにこう言った。
「あんなー、カニさんがさっき、マメにたこ焼きくれてん」
そしてまた寝てしまった。

か、かわいい








貧乏神

2009年11月16日 | 子ども

息子が「まんが日本昔ばなし」にハマっている。
面白くて、息子が見ている後ろから家事の合間にチョコチョコのぞいている。

私が小学生の時は、土曜日の7時からほとんど毎週欠かさず見ていた。
しかし、放送が何度か再開された時に新しい作品も加わったのか、ここにアップされているのは見たことのない作品が多い。
しかも、今大人の目で見ると、10分少々の単純な話の中に、人生を送る上で大切なメッセージが結構含まれていて興味深い。
中でもこの「貧乏神と福の神」が気に入った。

内容は…。
ある男の家に貧乏神が住みついていて、どんなに働いても暮らし向きは一向に良くならない。
しかし、それを哀れに思った村人が嫁を世話したところ、この嫁が働き者で、それにつられて男もまた働くようになった。
すると、その年の暮、「福の神が来るから出ていかなければならない」と言って泣く貧乏神を発見。
男は自分の家の守り神が貧乏神だと知ってがっかりするが、「居たけりゃ、居たらええ」と言って、夫婦で貧乏神に加担し、せっかく来た福の神を追い出す。
というもの。

よく似たのは見たことがある。
ただ、その最後は確か
「貧乏神を大切に扱い、たくさん食べさせたら、ふくふくとよく肥えて福の神になり、その家は栄えた。めでたしめでたし」
というものだった。

この結末は違う。
「それからもこの家は、あまり金持ちにはならなんだが、それでも結構幸せに暮らしたそうな」
というナレーションで終わる。
貧乏神は貧相なまま屋根裏で飲んだくれていたりする。

「え? 金持ちになれへんの?」
と一瞬驚いたが、爽やかな気分と笑いが残った。
追い出されたことが信じられず、キョトンとして去っていく金歯の福の神が可笑しい。
地味だが可憐で黙々とよく働く嫁さがいい。
この家にとっては、すでにこの嫁さが福の神。
間に合ってまーす、なのだ。
でも、貧乏神がいたおかげで、この嫁さを世話してもらえたのだから、貧乏神が一番の福の神かも。

さて、今日は月曜日。
また今週も頑張ろう!