先日、知り合いと二人で「大人の遠足」と称して姫路に日帰りのプチ旅行に行ってきました。
なぜ姫路か?
それは、愛読する中野京子さんの著書でも取り上げられ、
↓ 最近出た文庫本の表紙にもなっているこの絵
これを描いたロシアの画家、イリーヤ・レーピン展が姫路市美術館で開かれていたから。
これが姫路市美術館。
元は陸軍の兵器や被服の倉庫で、戦後は市役所としても使われていたらしい。
お堅いけど、なかなかいい感じの建物。
そして肝心のレーピンの絵画は、・・・・・・。
予想&期待以上に素晴らしかった。
本の表紙の「皇女ソフィア」などの歴史の一場面を切り取った絵も迫力があるけど、
なにより10数点あった、さまざまな人たちの肖像画がすごい。
肌や髪や服の質感はもとより、その人の内面や性格がにじみ出ている。
ちょっとした表情やしぐさや姿勢や、目の開き具合で、一番その人らしいところをつかんでいるのだろうと思うけど、
うーん・・・すごいわー。
あと、タッチや色遣いが、少し泥臭くて温かみがあるところも好みです。
レーピン展に大満足した後は、すぐ近くの姫路城へ。
姫路城は今、修理の真っ最中!
でも、この建物の中に入って、屋根の修復作業の様子などを同じ高さから見学できるようになっています。
↓ こんなふうに
天守閣の高さから市内の様子も見られるようになっているし。
工事期間中もこうして楽しめるなんて、とてもいいアイデア。
見学施設には、姫路城の歴史がわかる映像なども流れていて、これも勉強になりました。
明治期に出された廃城令で取り壊されるところを、なんとか免れたものの、しかし、城は一時期まったく放置状態で、
屋根には草が生え、壁はボロボロで、超でかいあばら家状態になっていたことも。
姫路城はずっときれいな城だったのだと思い込んでいたので、その映像は少しショックでした。
それが市民の力で今のきれいな城に生まれ変わって、今や世界遺産に…。
姫路市民の皆さんに、拍手
一人の人が生み出した芸術と大勢の人の手によって守られた遺産。
どちらにも超感動し、帰りに食べたあなごの天ぷら定食にも感動し、大満足の一日でした。