豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

競演 トルコ行進曲(モーツァルト)

2021年10月17日 | 音楽

3年前に転職&引っ越しをしたのを機に電子ピアノを買って、

またピアノを楽しんでいる。

再開したばかりの時は指が全く動かず、さらに楽譜も見えづらくなっていて、2年間はまさにリハビリ状態だった。

最近ようやく指が動くようになってきたが、トルコ行進曲は以前の演奏をなかなか上回れない。

上手い人の演奏で学ぼうと思い、動画を検索。

 

トルコ行進曲 ❀ 辻井伸行 Greatest Hits ❀ The Best Of辻井伸行 Of All Time ❀ - YouTube

辻井伸行。

完璧!!

なんて格調高いトルコ行進曲!

 

フジ子・ヘミングはどうかな?

フジ子・ヘミング~トルコ行進曲 - YouTube

自分テイストを入れつつ、圧倒される完璧な演奏。

 

この2人から教わったことは、

小曲であろうと手を抜かない、ということ。

細部にまでとても神経が行きとどいている、

さすが超一流の芸術家はすごいなぁ…

これ以上の演奏はないだろう。

 

と思っていたら、ある意味、さらにこの上がいた。

モーツァルト/トルコ行進曲 - YouTube

ロシアの指揮者、ユーリ・シモノフ。

ピアノじゃないけど、最高!

やっぱり音楽は楽しまなくちゃ!

 

 


アイノカタチ

2019年12月22日 | 音楽

先日、学童保育のクリスマス会で歌を披露しました。

曲目は以下。

①クリスマスメドレー(きよしこの夜、ジングルベル、もろびとこぞりて)

②アイノカタチ

③手のひらを太陽に

④パプリカ

アイノカタチは、この日を目指して秋口から練習スタート

メロディも歌詞も親しみやすいから、すぐに歌えるようになるだろうと思いました。

が、甘かった。

確かにすぐに口ずさめるようにはなりましたが、歌の持ち味を生かし、音符を感じさせず語りかけるように歌詞を音に乗せるというのが至難の業でした。

さらにそれを2部に分かれて、みんなで呼吸を合わせてとなると、これがなかなか…

しばらくは上達が感じられず、模索する日が続きました。

特に、メロディラインではなく、難しい音の変化がたくさんあるアルトは、大変だったと思います。

本番1週間前、もう曲を変更した方がいいかも…とあきらめかけた頃、トンネルを抜けたようにふっと歌のレベルが上がりました。

 

良くなった理由を考えると、

一つ目は、なかなか上達しないことに悩みながらも、とにかく指導者に言われたことを自分なりにしっかり受け止めて、考えて工夫して歌い込んだことです。

繰り返すことで不安定だった音もしっかりしていき、歌い方が自然と丁寧になっていきました。

これが「歌がこなれる」ってことなんだー、とガッテン!

あきらめずに数をこなすことは、何かを成就させるには大切なことなんだなー、とあらためて実感。

二つ目は、最初はなかなか集まらなかった人が、本番がせまるにつれて増えていき、相乗効果の出る一定の人数に達したこと。

今回の様子を見ていて、その一定の人数とはソプラノ、アルト、各4人ずつ、計8人だと思いました。

3人ずつまでは個々声が混ざらず、一人ひとりによっぽどの力量がないと各々の弱点が目立っていました。

それが4人ずつになるとみんなの声の持ち味が混ざり合った一つの声に近づき、弱点が薄れてまとまりがよくなりました。

仲間が増えたことで安心感が持てて、伸び伸びと歌えることも大きいと思います。

これがコーラス=集団の力なんだー、とガッテン! ガッテン!

さて、本番での様子は…。

一部の小学生男子たちはずっとしゃべっていて騒がしかったけど、これは想定内のBGMで(笑)、

前列にいた低学年の子どもや女子たちはキラキラした表情で聴いてくれていました。

それがとても嬉しくて、

「この子たちが大人になったら、また子どもたちに楽しく歌を歌ってくれますように」と願いながら歌いました。

先生や保護者の方からも「感動しましたー!」との感想をいただき、嬉しかったです。

でも、一番感動したのは、おそらく歌っていた自分たち。

こんな機会を与えてくれた皆さんに感謝、感謝

あたたかく増えた思いは、全部アイノカタチです

 

 

 

 

 


麦の唄

2019年07月15日 | 音楽

昨日、所属しているママさんコーラス隊のメンバー10人ほどで、地域で開かれている認知症カフェの集まりに参加し、60名ほどの高齢者の前で歌を歌った。

曲目は『夏の思い出』、『パプリカ』、『麦の唄』、『あこがれのハワイ航路』の趣の違う4曲。

私は『麦の唄』が歌いたくて、みんなからの了承を得ないまま、楽譜を買って、コピーして配布し、既成事実を作って行った(笑)

歌いたかったのにはわけがある。

私たちが住む地域は故郷を離れ移住してきた人=エリーちゃんが多い。

生まれ故郷はイギリスほど遠くなく、初の国産ウイスキーを作るという夫のすごい事業を支えたのでなくても、

みんなそれぞれ慣れ親しんだ土地や人から離れ、新しい土地で頑張って生活してきた。

そして今はお年を召されて、思うように動けない方もおられるが、動ける方は子ども見守り隊をはじめできる範囲でボランティアをしながら、地域を良くしようと頑張ってくれている。

そういった方々を、後輩の立場から尊敬の思いを込めてちゃんと称賛し、お礼の気持ちを伝えたかった。

そして当日。

会場にいる人の心が一つになった感があり、魂のこもったとてもいい演奏ができた。

なんで良かったのか、何が良かったのかを考えた。

いろんな条件が全てこの曲にぴったりだったのだ。

地域性をはじめ、立派な舞台ではない普段から集まる場所、参加者は顔見知りでリラックスしており、歌い手と聴衆の心の距離も近くて…。

そしてやはりこの歌のメッセージが、参加者の琴線に触れ、それぞれがよくがんばってきた自分と出会うことができたのだと思う。

歌の力はやっぱりスゴイ!

しょっちゅうそう思っているけど、今回もまたそう思いました。

 

 

 


重いつばさ

2012年10月26日 | 音楽

先日、カラオケに行ったとき、一緒に行った人がこの歌を歌った。

1年B組新八先生の主題歌『重いつばさ』。

この主題歌、かなり好きだった。

この頃、ネクラとか真面目とかが敬遠される傾向にあったので、この歌を好きということは誰にも言わなかったけど。

詩も曲も、この当時の自分の心情に、とにかくぴったりだった。

それから30数年。

久々に真正面から聴いてみて、あらためて心の底から感動。

切ないけど希望がある。

これ以上の青年の応援歌はないと思う。

とにかく詞がいい、と思っていたら、川崎洋の詩だったことも初めて認識した。

川崎洋の詩は、合唱曲『海の記憶』で歌ったことがある。

確か、『最後の象』という作品。

最後の一頭になってしまった象の悲しみを歌った歌で、20代そこそこのときは「は?」だったが、

40歳を過ぎ、同じ時代を生きてきた同世代の存在をしみじみと大切に思うようになってくると同時に、

この詩の内容がじわじわとわかってきた。

透明感があるのに、ずしっとくる詩を作る人。

重いつばさ。岸田敏志のまっすぐな歌もいいね。

http://www.youtube.com/watch?v=32pLEZQmsRg

 

 

 


汗水節

2012年05月14日 | 音楽

何気に沖縄民謡のyoutubeサーフィンをしていたら、いい感じの汗水節を見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=FZGK_ET-JgY

coi-naというグループだそう。

この歌の素朴な感じをそのまま残しつつ、ダイナミックさもあってとってもいい編曲。

民謡の発声なのに、ハーモニーも美しい…。

内容は、「汗水を流して働くことの嬉しさよ。そして、少しずつお金をためよう。そうすれば栄えて行く、いつまでも若々しくいられる」というもの。

小難しいこと一切なしの労働賛歌。

出勤時に時々ウォークマンで聴くと、雑念が減って(無くなりはししない)、心が落ち着きます。

 


カラオケ

2012年01月23日 | 音楽

今日は・・・もう昨日か、一人でカラオケに行った。

そう、一人で。

さびしくなんかないもん!

この一人カラオケが実現するためには、

・仕事に一区切りがついて

・翌日は休みで

・夫が夜家に居る

という、一つはあっても二つが重なることはめったにない嬉しい条件が、なんと三つも重なった日だけなのだ。

今日(・・・あ、昨日か)がその、皆既日食のような日だった。

仕事後は3時間ほど、知り合いと飲んでしゃべり、

その後一人ほろ酔い加減で、メンバーズカードを持っているカラオケボックスへ。

月曜日とあって、お店はガラガラだった。

メンバーズカードと割引券を出す。

割引券を持っているというと、しょっちゅう来ているように思われるかも知れないが、だいたい半年ぶりくらい。

なので毎回割引券は期限が切れている。

でも、関西のおばちゃんのしきたりにのっとって、ダメもとで一応出す。

だいたい毎回店員さんに「これ、期限切れてますねー」と言われるが、ほろ酔いの心地よさに身を預けてボーっと聞き流していると、結局割り引いてもらえる。

ラッキー!

ま、100円くらいのものだけど。

それから一時間、飲み物一杯で一人で歌いまくり。

誰にも気を遣わなくていいし、大きな声を出せるからストレス発散になる。

が、一人カラオケは忙しい。

歌いながら次の歌を入れなきゃならないから・・・。

かと言って、いつ訪れるかわからない日なので、なかなか前もって人を誘うこともできない。

そこがいまいちだけど、しばらくはこうやって、一人で楽しむか。

 

 

 


恋歌

2011年09月04日 | 音楽

ほぼ日刊イトイ新聞に「恋歌口ずさみ委員会」というコーナーがある。

http://www.1101.com/koiuta/2011-06-21.html

自分の青春の頃の恋の思い出と、その時の想いや思い出に重なる歌謡曲が紹介されている。

懐かしい曲ばかりだなーと思って説明のリードをよく読んでみると、40代のためのコーナーらしい。

これを読んで、「自分の恋歌は何かな?」と考えてみたが、特に「これ!」という思い入れのあるものがない。

あれ? どうして? 一番感じやすい中・高生の頃に、あまりテレビを見ず、流行りの音楽も聴かなかったからかなぁ。

そういえば高校生のとき、音楽が聴きたくて、ウォークマンっぽい小型のラジカセを買ったのだが、これが音が悪過ぎて、聴いているのが苦痛で、しょっちゅう修理に出していた。結局治らず…。

ラジオを聴く習慣ができたのも、高校の終わりごろだったし。

ただ、一つ「これ!」というのはないけど、「わかるなー」、「痛いなー」と思う歌はいくつかあった。

「かもめはかもめ」、「悪女」、「悲しみがとまらない」、「わかれうた」、「待つわ」…。

暗めのばっか。内にこもる時期でしたからね。

あみんの「待つわ」なんか、最初に聴いた時は高校生のとき。

買い物に行った近所のスーパーの有線で流れていたのですが、「やな曲!」と拒否感を覚えました。

「いつまでも待つ」なんて、痛すぎの極み! みっともない! と。

でも、本当は

 悲しいくらいに私 いつもあなたの前では

 おどけてみせる道化者 涙なんていらない

とか、

 待つわ いつまでも待つわ

  他の誰かにあなたがふられる日まで

というフレーズに、自分の心を見透かされた気になり、うろたえたのでした。

思春期は見栄っ張りでもあるからね。

あ、ブログ書いてて自分のココロ発見。

「これ!」という思い入れのある曲は、「待つわ」でした。

 

 

 


組曲『雨』

2010年05月23日 | 音楽

 雨の音がきこえる  雨が降っていたのだ

 あの音のように  そっと世のために働いていよう

 雨が上がるように  しずかに死んでいこう

   (『雨』 作詞・八木重吉 作曲・多田武彦)

 http://www.youtube.com/watch?v=DLWdz4VR-10&feature=related

 

多田武彦の男声合唱組曲『雨』は、結構好きな作品。

男声合唱なのにしっとりしていて、雨の日のほの暗い感じがとても伝わってくる。

その最後に収められているこの曲は、とてもシンプルで味わい深い。

通勤のとき、職場が近付いてくると、アップテンポの曲やドラマチックな曲を聴いて、気持ちを盛り上げていく。

その中では異質だが、この曲も時々聴く。

聴くと心がシンと落ち着いて、「真摯に働こう」という気になる。


紅葉

2009年11月03日 | 音楽
家の近くの銀杏並木の葉っぱが黄色に染まった。
日に照らされると本当にきれい。

京都に来て、紅葉の美しさを知った。
それまでもわかっているつもりだったが、それまで住んでいたところは、もう少し暖かい地域だったので、ここまでくっきり鮮やかな色ではなかった。

京都に引っ越したばかりの頃は、京都御所の近くに住んでいたので、朝出勤するとき、時間があると御所を通って行った。
そのカエデやイチョウ、桜の葉の鮮やかなこと。
一人で見ているのがもったいないくらい。
地面に落ちてもまだ鮮やかで、一面きれいな絨毯をしいたようだった。

そんな中を「あ~きのゆうひ~に~、て~るぅや~ま~」と小学生のように歌いながら出勤していた。

そのときも気づかず、それから数年して着物の着付けを習いだしてから「あっ!」と気づいた。
この歌詞が、一番で山の紅葉を着物に、二番で川の紅葉を帯にたとえていることに。
鈍い~、と自分を責めるより、見事な隠喩と、紅葉を和装にたとえるその感性に超感動した。

作詞家は高野辰之。長野県出身。
国文学を専攻し、文部省のお役人を経て、東京音楽大学の教授になり、日本歌謡史を教えていた。
『故郷』や『朧月夜』、『春の小川』も作詞している。

朝日新聞の土曜版の連載「うたの旅人」で、10月24日のそれには、「これが日本の原風景だ」というタイトルで唱歌「故郷」と、この作詞家のことが紹介されていた。
それによると、
国語学者の金田一春彦氏は、高野辰之のことをこうたたえたそうだ。
「日本人に、日本に生まれて良かった……という自覚を持たせた詩人といったら、私は高野辰之博士が一番だと思う」

私の言葉にできなかった気持ちを、そのまんま表してくれている。
ほんっとに、そう! 金田一さん、ありがとう!

さて、今日はお休み。
息子と「もみじ」を歌いながら、近所の神社に散歩に行こう!


ど忘れ

2009年10月23日 | 音楽
最近、とみにど忘れが激しい。特に人の名前が出てこない。

「紅白」でコメントを下さった「まぁくⅡ」さん。
実はあなたの想像どおり、ここぞとばかりにはりきってお気に入りの演歌歌手の名前を挙げようとしたのだが…こういう時に出てくるんよね、ど忘れの症状って。

私が名前を挙げた男性歌手は、
一人目、氷川きよし。
「これも演歌やん!」と言われるかもしれないが、私のカテゴリーでは実力派アイドル系。
二人目、SMAP。
これは適当。というか、白状すると一人目二人目は若く見せようと見栄を張って言っただけ。今ならここを郷ひろみに変える。

そして、三人目。
ここだけはゆずれないもんねー、と名前を言おうとするのだが、出てこない。
以下、NHK調査員(以下、N)との連想ゲームのような会話。

豆 「ほら、演歌の、重鎮の一歩手前くらいの…」
N 「さぁ、誰でしょうねー」
豆 「かどかわひろし!と似た名前」
N 「かどかわひろし、ですか?」
豆 「違います。似てるだけ。ほら、あの有名な歌を歌っていた人ですよ」
  歌の名前も出てこない。しかたない…
豆 「私バカよね~、おバカさんよね~の人」
N 「すみません。私も疎くて…」
  歌まで歌って、減点になりそうなくらいのヒントを出しているのに、まだわからんのか!
  と、自分のど忘れを棚に上げてひそかに腹を立てる。
豆 「ちょっと待って下さい。CD持っているので、見てきます」

  あわてているので、見当たらない。長渕剛のCDが目についた。

豆 「見つかりませんでした。長渕剛でいいです」
N 「えっ、いいんですか?」
豆 「いいです。だって、思い出せないもん」←すねている
(以下、略)

最後まで、出てきませんでしたね。細川たかし、が。

あとで調べたら、何か問題があってここのところ紅白に出ていないらしい。
でも、彼の02年の「津軽山歌」は絶品でした。
http://www.youtube.com/watch?v=5pFgp-9VcmU